スタジオHiroの花便り

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イヌマキ 犬槙

2020-10-26 | 花辞典




学名は、Podocarpus macrophyllus f. spontaneus
マキ科イヌマキ属
別名  マキ  クサマキ  ヒトツバ  チャーギ  キャーギ

雌雄異株の常緑高木
花期は5〜6月

マキは「真木」であり、元来はまっすぐに伸びて優れた材木となるスギ、ヒノキ、アスナロ、コウヤマキなどの総称であった
イヌマキは幹が螺旋状に成長するため割れが入りやすく 材木としては劣るためにイヌマキと呼んだという説

関東地方以西〜沖縄の海岸に近い山地に生える
きわめて耐陰性が強い。高さ20mほどになる
樹皮は灰白色。浅く裂けてはがれ落ちる
葉は互生。長さ10〜15cm、幅5〜10mmの広線形。表面は深緑色、裏面は淡緑色。縁は全縁で、主脈が目立つ。
雌雄別株。雄花も雌花も葉腋につく。
雄花は長さ約3cmの円柱形。雌花は長さ約1cmの花床の上につく。
種子は直径約1cmのややいびつな球形で、基部には肉質の果床がつく。
成熟するにつれて鱗片が肥大して種子を包み込む。
10〜12月に熟すと果床は赤紫色になる。果床は食べられる。
種子は枝についたまま発根することがある。
種子は2個の鱗片が肥厚した套衣(とうい epimatium ) に包まれ、核果状になる。

小型で葉が短く密生するラカンマキがあり、学名上はイヌマキはラカンマキの品種となる。
名前の似たものにコウヤマキがあるが、裏面に白色の気孔帯があり、別のコウヤマキ科の木本である。