忍者雑記帳

ゴミは分別して捨てましょう。

「ZOKU」/森 博嗣

2005-11-07 21:53:30 | 読書
森さんの本を読むのは久しぶり。
最近の講談社ノベルズのシリーズはどうもよくわからず、最近遠ざかっていた。

図書館で見つけたこの本はシリーズモノではないようなので、借りてみる。

題名のZOKUとは、「Zionist Organization of Karma Underground」の略。
Zionist、Karmaを辞書で調べてみたものの、いまいちピンと来る訳を組み立てられない。
Organizationとあるので、組織の名称であること。Undergroundとあるので、それは
表立った組織ではない、と。とりあえずそれだけ分かればいいであろう。

で、この「ZOKU」は悪戯の秘密組織。世間に対し、さまざまな悪戯を仕掛けて
困らせる団体。それに対し、そのZOKUの活動から社会を守るべく活動している組織が
「TAI」。「Technological Abstinence Institute」の略。
こちらは科学技術禁欲研究所、と訳が出てくる。

話は、このZOKUとTAIの攻防を描くわけだが、ZOKUの仕掛ける悪戯がなかなか面白い。
人様の家の庭に勝手にスピーカを埋め込み、暴走族の音を流してあたかも家が暴走族に
囲まれたかのように思わせる。
微弱な振動を発する装置をこっそり仕掛ける。映画や舞台で、どこからともなく
笑い声が聞こえてくる。それも、笑うところじゃないときに。
自分がやられたら迷惑以外の何モノでもないが。。。
ZOKUのメンバも憎めないキャラクタで、面白かった。

最後はどんな決着になるのか、期待して読み進めていく。
が、なんだかこう、釈然としない終わり方。
はっきり言って、がっかりだよ・・・。

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