私が一番先に覚えて意味を持った言葉として話すことができるようになった日本語は、「バイバイ」であるかもしれない。保育園に行き、またお迎えにきてもらい、その都度「バイバイ」の場面がある。手を振って「バイバイ」と口にするとみんなから誉められるのでいい気持ちであり、また発音がしやすい言葉でもある。つい、朝起きても、人と会っても、ご飯を食べていても、何か感情を表そうとすると状況に関わらず「バイバイ」と言ってしまうのが癖になった。
「おまえさんの人生はバイバイだけかい?」と父殿に嘆息されてしまった。
実際には今では他にも色々な言葉が話せる。「マンマ」はもちろんである。食べるもの、飲むものを問わず、口に入れるものは何でも「マンマ」である。食べ物をくれる母殿や他の人もその時によって「マンマ」である。このあたりが若干ややこしい。
保育園では色々な遊戯に合わせて、言葉と動作をセットで学ぶことができて都合がいい。「どーぞ」とどなたかにものを差し出す。絵本やおもちゃなど、ものは何でもよろしい。自分で持っていたいものでも「どーぞ」とひとまずは差し出す。取られるのが好ましくない場合は、差し出しはするが手を離さないということもあり得る。逆に何かをもらえば「ありがとう」であるが、こちらはまだ明瞭に言葉にすることはできず、ただ首を大きく縦に振って意思を伝える。あまりに激しく首を振るので、時に首が折れるのではないかと周りの方がハラハラしている。
歩くのはなかなかうまくならないが、立っていられる時間はずいぶん長くなったと言える。何もつかまるもののない平らな床の上からも、うんと手をふんばって勢いをつけて立ち上がる術も覚えた。そこから一歩、二歩うまくいくときには歩いて移動をする。動いた後はまず倒れてしまうのだが、しっかり歩けるようになるのもこの分では目の前である。当面は、特に保育園ではあちこちで転んで頭などぶつけそうになって皆様を駆け回らせざるを得ない。現在体重10.8キロ。相変わらず食欲旺盛で、お腹などぽっこりと出ており、二本足で自由に動くにはやや具合の悪い体型ではある。
夜はよく眠る。起こされなければ、休みの日などはずいぶん朝寝坊をすることもある。父殿母殿もたいてい疲れておられるから、みんなでゆっくりと朝寝を楽しむのもまた良いものである。私を真中に三人川の字で寝ているのだが、どうしてだか私は右手の方に転がっていく習性がある。右側にいる父殿は私が転がるにつれ少し向こうに動き、また向こうに動き、布団から転げ落ちそうになっていたりする。父殿の枕を私がすっかり独占してしまって朝を迎えたりする。
クリスマスイブは群馬の家で祖父、祖母、叔父上二人交え大勢で過ごした。私は食べられないもののクリスマスケーキを買っていただき、ローソクをともした堂々たる姿を楽しんだ。父殿の方の祖母からは小さいが実に見事な細工のクリスマスツリーを贈っていただき、部屋に置いて楽しんでいる。
間もなくまた新しい年を迎える。大いにみのりある年であることは疑いもない。
「おまえさんの人生はバイバイだけかい?」と父殿に嘆息されてしまった。
実際には今では他にも色々な言葉が話せる。「マンマ」はもちろんである。食べるもの、飲むものを問わず、口に入れるものは何でも「マンマ」である。食べ物をくれる母殿や他の人もその時によって「マンマ」である。このあたりが若干ややこしい。
保育園では色々な遊戯に合わせて、言葉と動作をセットで学ぶことができて都合がいい。「どーぞ」とどなたかにものを差し出す。絵本やおもちゃなど、ものは何でもよろしい。自分で持っていたいものでも「どーぞ」とひとまずは差し出す。取られるのが好ましくない場合は、差し出しはするが手を離さないということもあり得る。逆に何かをもらえば「ありがとう」であるが、こちらはまだ明瞭に言葉にすることはできず、ただ首を大きく縦に振って意思を伝える。あまりに激しく首を振るので、時に首が折れるのではないかと周りの方がハラハラしている。
歩くのはなかなかうまくならないが、立っていられる時間はずいぶん長くなったと言える。何もつかまるもののない平らな床の上からも、うんと手をふんばって勢いをつけて立ち上がる術も覚えた。そこから一歩、二歩うまくいくときには歩いて移動をする。動いた後はまず倒れてしまうのだが、しっかり歩けるようになるのもこの分では目の前である。当面は、特に保育園ではあちこちで転んで頭などぶつけそうになって皆様を駆け回らせざるを得ない。現在体重10.8キロ。相変わらず食欲旺盛で、お腹などぽっこりと出ており、二本足で自由に動くにはやや具合の悪い体型ではある。
夜はよく眠る。起こされなければ、休みの日などはずいぶん朝寝坊をすることもある。父殿母殿もたいてい疲れておられるから、みんなでゆっくりと朝寝を楽しむのもまた良いものである。私を真中に三人川の字で寝ているのだが、どうしてだか私は右手の方に転がっていく習性がある。右側にいる父殿は私が転がるにつれ少し向こうに動き、また向こうに動き、布団から転げ落ちそうになっていたりする。父殿の枕を私がすっかり独占してしまって朝を迎えたりする。
クリスマスイブは群馬の家で祖父、祖母、叔父上二人交え大勢で過ごした。私は食べられないもののクリスマスケーキを買っていただき、ローソクをともした堂々たる姿を楽しんだ。父殿の方の祖母からは小さいが実に見事な細工のクリスマスツリーを贈っていただき、部屋に置いて楽しんでいる。
間もなくまた新しい年を迎える。大いにみのりある年であることは疑いもない。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます