歯は下に2本そろい、上からも1本出かかってきた。近頃は食べるものも、肉類、小魚等も含め、かなりバリエーションが拡がり、無論薄味ではあるが味付けも醤油や味噌などで工夫されたものをいただく機会が増え、毎日食事を大いに楽しみにしている。近頃は保育園で2回、家で寝る前に1回の離乳食に加え、相変わらずミルクも毎日5回は飲むから、体重の増えることも著しい。
ハイハイをしてそこらを猛烈なスピードで動き回るのみならず、ちゃぶ台や何かそこらに適当な高さのものがあれば、手をついて上体を持ち上げ、つかまり立ちに移行しようと奮闘を続けている。足の筋肉の発達はそこそこあるが、これをコントロールするのは容易ではなく、なるほど直立二足歩行への進化というのは並々のことではないと実感している。
保育園でも家でも、目覚めていれば一日中この挑戦を繰り広げている。つかまるものは何だってよく、父殿が寝ていればその肩に、母殿が座っていればその膝にまとわりつき、寝ていようが何だろうとお構い無しにその上で大暴れを始めるから、お二方ともうっかりまどろんでもいられぬ日が続く。
暑かった夏もようやく過ぎつつある。クーラーに頼るより、やはり自然の風は心地よい。夜の眠りは深まり、昼間はますます活発な活動に取り組める。腹ばいで興味が引かれるものに向かって突進し、捕まえてバンバンと叩いてみる。嬉しくなると手足を同時にバタバタとはばたくように打ち振って快を表明する。アーアーアーと激しくときの声を上げる。始終バランスを失ってそこらに頭をぶつけたりするが、痛くて泣くということは一切無い。これまで本当に床の上わずか10数センチだけが世界だったのが、ちゃぶ台の上あたりまで地平が広がってきて、パソコンや、新聞や、父殿母殿の食事風景や、見られるものがどんどん増えて、面白くてたまらない日々である。つい何にでも手を出し、ひっくり返したりしては慌てて父殿母殿に引き離されることが続く。
先日大いに母殿の気分を害してしまったことがある。朝起きると、最初のミルクは大抵父殿からもらう習慣なものだから、まず父殿を起こしにいく。その日も、起きるなり、一声「アー」と叫んでおいて、寝床から這い出したが、たまたま母殿が起きていて、
「みのり、起きたんだ。おはよう、ミルク飲む?」
と声をかけてくれたのに、まだ半分寝ぼけたまま声の方には顔を向けず、まっすぐに父殿の寝ている方に向かい、頭をつかんでゆすぶり始めたものだから、
「私の方なんて見向きもしないんだから」
と母殿大いにむくれてしまった。身についた習性からくるものとは言え、誠に申し訳無し。
先日、保育園の主催による音楽会というものが区民ホールであり、父殿・母殿とともに参加。たくさんの子供とその親が集まってなかなか壮観で、音楽会よりそちらに目を奪われてしまう。催しそのものも大層充実したもので、本格的なバイオリン、チェロ、ピアノの奏者を招き、なじみ易い童謡などを中心にたっぷり一時間、私に取っては初めての優雅な生演奏を満喫した。
ハイハイをしてそこらを猛烈なスピードで動き回るのみならず、ちゃぶ台や何かそこらに適当な高さのものがあれば、手をついて上体を持ち上げ、つかまり立ちに移行しようと奮闘を続けている。足の筋肉の発達はそこそこあるが、これをコントロールするのは容易ではなく、なるほど直立二足歩行への進化というのは並々のことではないと実感している。
保育園でも家でも、目覚めていれば一日中この挑戦を繰り広げている。つかまるものは何だってよく、父殿が寝ていればその肩に、母殿が座っていればその膝にまとわりつき、寝ていようが何だろうとお構い無しにその上で大暴れを始めるから、お二方ともうっかりまどろんでもいられぬ日が続く。
暑かった夏もようやく過ぎつつある。クーラーに頼るより、やはり自然の風は心地よい。夜の眠りは深まり、昼間はますます活発な活動に取り組める。腹ばいで興味が引かれるものに向かって突進し、捕まえてバンバンと叩いてみる。嬉しくなると手足を同時にバタバタとはばたくように打ち振って快を表明する。アーアーアーと激しくときの声を上げる。始終バランスを失ってそこらに頭をぶつけたりするが、痛くて泣くということは一切無い。これまで本当に床の上わずか10数センチだけが世界だったのが、ちゃぶ台の上あたりまで地平が広がってきて、パソコンや、新聞や、父殿母殿の食事風景や、見られるものがどんどん増えて、面白くてたまらない日々である。つい何にでも手を出し、ひっくり返したりしては慌てて父殿母殿に引き離されることが続く。
先日大いに母殿の気分を害してしまったことがある。朝起きると、最初のミルクは大抵父殿からもらう習慣なものだから、まず父殿を起こしにいく。その日も、起きるなり、一声「アー」と叫んでおいて、寝床から這い出したが、たまたま母殿が起きていて、
「みのり、起きたんだ。おはよう、ミルク飲む?」
と声をかけてくれたのに、まだ半分寝ぼけたまま声の方には顔を向けず、まっすぐに父殿の寝ている方に向かい、頭をつかんでゆすぶり始めたものだから、
「私の方なんて見向きもしないんだから」
と母殿大いにむくれてしまった。身についた習性からくるものとは言え、誠に申し訳無し。
先日、保育園の主催による音楽会というものが区民ホールであり、父殿・母殿とともに参加。たくさんの子供とその親が集まってなかなか壮観で、音楽会よりそちらに目を奪われてしまう。催しそのものも大層充実したもので、本格的なバイオリン、チェロ、ピアノの奏者を招き、なじみ易い童謡などを中心にたっぷり一時間、私に取っては初めての優雅な生演奏を満喫した。
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