黒猫チャペルのつぶやき

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新春 in 群馬

2011年01月10日 | みのりのつぶやき-旅行
 7日夜に東京を発って群馬へ、祖父母殿に新年のご挨拶。従弟の櫂(かい)君と会えるかと楽しみにしていたが、少し前に長野の叔母君のご実家に移られた後とのことでちょっと残念。8日はゆっくり起きて、赤城山麓に昨年10月オープンしたばかりという源泉かけ流しの温泉「天地の湯」に車で出かける。周囲を葡萄畑に囲まれた、榛名山を真正面に望む素晴らしく景色のいいところである。池には厚く氷が張っていた。おそるおそる乗ってみたところ、丈夫なものでしっかり私の体重を支えてくれる。つるつる滑る氷の上をしばし踏みしめて遊ぶ。園内のレストランではピアノのライブ演奏をやっている。ピアノの近くに席を占めて、おいしいおうどん、たきこみご飯、無農薬野菜のお昼をいただく。温泉はログハウス風の建物で、浴室も浴槽も全て木造り、熱いお湯が豊かに湧いている。露天風呂に出てみると目の前が榛名山の絶景で、吹き渡る風に心地よくさらされながら、長いことお湯につかって体の芯までぽかぽかと温まった。外に出て母殿を待つ間、やはりログハウス造りの「森の図書館」という建物に入って、絵本を見て過ごす。

            

 9日朝、暗いうちに起き出す。この日は周辺のどこの村でも、どんど焼きという行事があって、子供も大人も早くから集まってくる。広場の真ん中に竹で組んだ「道祖神」が既にピラミッドのようにそびえている。周囲の仮小屋では地区の人たちが豚汁や甘酒などを用意して振舞ってくださる。やがて10人くらいの子供たちが手に手に松明をかかげてやってきて道祖神を囲み、一斉に火をつけた。たちまちあかあかと炎をあげて、燃えだす。さっきまで寒くて凍えそうだったのが、たちまち真っ赤な炎に照らされて広場全体が熱気に満ちていく。パチパチと竹がはぜ、火の粉が飛び、もうもうと煙が流れ、なかなかの見ものであったが、母殿に言わせると昔はもっともっと大きな道祖神を作ったものだとのことだった。今は周辺の家も増えて、そう無闇に大きなたき火も安全上できなくなったものかと思われる。火の周りに、家でこしらえてきた赤、白、緑などとりどりの色のお団子を木の枝に刺した「お繭玉」を立てて、熱であぶって食べる。これを食べると一年、息災でいられるという。

            

 日が上って明るくなった頃三々五々帰って、一休みした後、祖母殿と一緒にもう一度昨日の「天地の湯」へ出かけた。赤城山の周囲でもあちこちの広場にどんど焼きの準備がしつらえてあり、なかにはそれこそ小山のように大きなものも見えた。この日も眺望は素晴らしく、ゆっくり温泉を楽しんで、園内のバターのいい香りのただようパン屋さんでパンを買った。帰ってから食べたがこのパンもまたおいしかった。お気に入りのお蕎麦屋さん「子持庵」によって打ち立てのお蕎麦を食べ、前橋市内で車から下してもらって祖母殿と別れ、折よく目抜き通りで開催されている初市(だるま市)を見物する。大小、形も色もさまざまなだるまが露店にずらりと並び、おいしそうな食べ物屋さんもいっぱい、大勢の観光客でにぎわっていた。小さいのを一つ、お土産に買って帰った。チョコバナナが食べたい!とさんざんおねだりしたが買ってもらえなかったのがちょっと残念であった。

 成人の日の今日は父殿はお仕事があるとのことで、母殿と二人電車で伊豆の伊東まで母殿の知り合いの方の絵の展覧会を観にお出かけである。群馬から車で来られる祖父母殿と落ち合って、おいしいお魚をご馳走になる予定である。


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