うつ日記復職編

うつ病により約1年半休職していました。
2006年3月より復職し、うつと付き合いながらの生活をおくっています。

秋葉原の通り魔事件について

2008-06-14 16:53:07 | 日記
今更ながら思った事を。
事件翌日に1回書いたんだけど、不謹慎かと思い消しました。
再考して再UPします。

 彼の閉塞感は理解できる。
僕のようなおっさんから見れば、25歳はまだまだ転職市場に乗れるし
未経験職種に行く事も可能だし、選択肢は少なくないと思う。
それでも彼の閉塞感は理解できる。
若いだけにあと35年も今の生活が続くのか?
それ以前に35年続ける事が可能なのか?
というアリジゴク的なジレンマもあったんだろう。

 赤の他人を巻き込もうとするのは理解不能。
世の中、自分だけが不幸で、幸せそうな人々は自分の不幸の上に
成り立っているように感じられたのだろうか?

 もし彼に彼女がいれば、こんな犯罪は犯さなかっただろうな。
ブサイクだし彼女ができる訳がないという旨の書き込みをよくしていたらしいけど
世の中のブサイクで彼女がいる人はたくさんいるし、そもそも彼はイケメンじゃないけど、そんなブサイクじゃない。むしろ普通。
お金も地位もイケメンフェイスも持ってなくても、多少の努力で異性の友人はできるし、
さらにもうちょっとの努力と運で彼女もできるのに。
もてたいヤツはもてる為の努力をしてる。神聖モテモテ王国でも読めばよかったのに。
「誰かが僕を好きになってくれる。」恋愛のスタート地点でこういうスタンスしか取れなかった事は彼の不幸であり、彼の落ち度なんだろう。
彼のパーソナリティを尊重し、彼の事を真剣に心配してくれる他者がいれば、
彼は犯罪を犯さなかっただろう。
人との接触を求めているのに、
それを実現するための手段を知らない、とらない人が多いんだろうね。
ある程度、おっさんになると「孤独=気軽さ」になるんだけどね。

 最後に
事件当日、写メを撮っている野次馬が気分悪かった。
落ち度の無い人が理不尽に死ぬ事になった現場で何を撮るの?
なんの為に?
話の種の為に?
彼らは犯人と同じ、自分以外の人間の命の敬意を払えないし、
自分以外の人間の痛みを感じられない人間だと思う。
事件そのもの以上に嫌悪感を感じた。

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8 コメント

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お久しぶりです (てくり)
2008-06-16 17:14:01
そうですね。
なかなか思い通りにならなくて、煮詰まってきてしまった、
というところまでは、なんとなく理解できるんですけどね。
それが、どうして、ああいう無差別殺人という行動につながるのか、私も理解できないです。

もし彼女がいたら、というのは、犯人も言ってましたね。
う~ん、そこもよくわからないです。
これは、年を取ったせいかも。
同性の友人じゃダメなのかな。
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謎は多いけど (西へ東へ)
2008-06-16 18:30:40
たったの2分間で10数人を刺して7人殺そうとしたら、かなりナイフが使えないと無理な気がする。相当練習したんでは?そう考えるとかなり計画的だよね。彼にとってはブログへの書き込むは抑えられない殺人衝動に口実を与えるための手段に過ぎなかったんじゃないかな。家庭や人との環境的なことはあまり関係ないような。そんな気がする
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線がひけません (とおりすがらない)
2008-06-18 22:34:51
私は、憂うつ感が出て来ると、いろんなものにいらいらしはじめます。何故かはわかりませんが脳がそういう仕組みになっているのでしょう。今のところ周囲にぴりぴりした雰囲気が伝わる程度の影響しか与えていませんが、もし状況が悪化していったら。いらいら。うっとおしい。人がうっとおしい。世の中がうっとおしい。...私は犯人と自分との間に、明確な境界線をひくことができないでいます。自分の憂うつ感の延長線上に「殺人」という行為が潜んでいる可能性を、排除できないんです。まあ頭おかしいんだからといわれればそれまでです。

ま、かなりの確率で、殺人犯にはならずにすむとは思うんですが。

これって、ひぃさんの「閉塞感が理解できる」と似てますでしょうか。
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てくりさまへ (ひぃ)
2008-06-23 20:16:52
ご無沙汰してます。
Blogの更新再開されたようで。
こそこそ拝見してましたよ。

>彼女がいたら
自分が誰かの一番になりたかったのではないかと。
でも、彼は妄想先行してて、恋愛もgive and takeって事を理解していないような気がしますが。
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西へ東へさまへ (ひぃ)
2008-06-23 20:22:43
>かなりナイフが使えないと無理な気がする
むしろ、あまりに非現実的すぎて一般人の方が
有効な対応ができなかった事も大きいと思います。

>家庭や人との環境的なことはあまり関係ないような。そんな気がする。
どうにもならない感は理解できるんですけどね。
その結果の行動が内に向かうか外に向かうかは
家庭や環境的なことは関係ないのかも知れませんね。
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とおりすがらないさまへ (ひぃ)
2008-06-23 20:27:19
僕はうとぅモードの時は他の人と一切関わりあいたくなくなります。
ひたすら一人でいたいです。

その辺は人それぞれなんですね。

>私は犯人と自分との間に、明確な境界線をひくことができないでいます。
普通はそれに理性や、失えないモノがあるという枷が
効いてるのだと思います。
僕だって死んでくれたらいいなと思う人(うちの社長)
もいますけど、自分で手を下そうとは思わないし。
どこかで折り合いをつけてるんでしょうね。
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Unknown (さや)
2008-07-29 03:50:27
>憂うつ感の延長線上に「殺人」という行為が潜んでいる

それが他人に向かうか、
自分に向かうか、
なんだろうなと。

「自殺」も命を奪う行為であることでは同じ。

「殺すこと」で何かが解決出来る。

そんな気持ちになってしまう点では
自分も犯人と共通するところがあるのかもしれない。
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さやさまへ (ひぃ)
2008-10-14 21:27:50
いつものように放置気味で申し訳ありませんが
お元気ですか?

>それが他人に向かうか、
>自分に向かうか、

不特定多数の人に「それ」が向かってしまう人は
責任転嫁してるんだと思う。
全てが自己責任とも思わないですが。
「それ」が自分に向かう人は
自分以外に迷惑を掛けたくない、
やさしいけれども弱い人なんだと思う。
自分も含めて。

ただ、弱さが罪なのか、今の状況が弱さに対する罰なのか
いまだによくわかりません。
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