滋賀県・京都府とその周辺の山と滝Ⅱ

比良・鈴鹿山等の滋賀の山や京都北山を中心とした、山登り・滝巡りなどを写真で綴る個人記録帳です。

2022.11.26  比良山/葛川越の古道歩き~烏谷山@深まりゆく秋を感じに

2022-11-26 22:09:51 | 比良の山と滝

2022.11.26中谷出合下08:22〜08:38大岩谷分岐08:4009:53葛川越09:5511:00牛コバ11:1812:17摺鉢山12:3512:55烏谷山13:0013:15荒川峠13:2614:26中谷出合下](距離10.83km 累積標高1318m)with Sさん

 

コース状況

写真の最後に手書きルートマップを追加しています。

一般登山道ではないので注意してください!お勧めするものではありません。
※東から西へ抜ける目で記しています。
【中谷出合下登山口〜荒川峠分岐】
・明瞭な登山道で問題なし
【荒川峠分岐〜標高500m渡渉地点】
・終始左岸トラバース道、道が細って傾いている箇所もあり(ロープ設置)
・崩壊箇所の通過はロープを伝って3〜4mの下り登り
・渡渉地点では下りの場合(西から東へ)、谷を下っていかないように
【標高500m渡渉地点〜標高650m広場】
・涸れ谷の左を登り、トラバースに移る
・一部道は残っていますが、トラバース道は細く傾いている箇所が多く、
 注意が必要(ロープ設置)
・谷に下りてからは道なく、二股からは右股寄りに道あり
・終始マーカーがあります
【標高650m広場〜葛川越(大物峠)】
・広場右手より古道が続いた後、急な涸れ谷直登
・涸れ谷上部に行くと徐々に道が明瞭になる
・終始マーカーがあります
【葛川越(大物峠)〜クルシ谷四ツ股】
・峠よりジグザグに明瞭な道を下っていく
・右からくる支流で道は寸断されているので大岩の左側を下る
・谷を歩くと左上に明瞭な道が出現し辿ると明るい谷の合流点に着く
・この区間マーカーはない
【クルシ谷四ツ股〜牛コバ】終始トラバースルート、マーカーは少ない
・クルシ谷を左岸に渡り少し登ると明瞭な道に出会う(もみの木がある休憩地)
 クルシ谷を下っていかないように注意
・最初は明瞭な道が途切れ途切れにある
・白石谷(水無し苔岩ゴロゴロ)を渡り次の尾根では少し尾根を下る(道あり)
・炭焼き窯跡や石垣跡を辿り、山側植林谷側自然林の境目を徐々に下っていく
 道が細く傾いている箇所や不明瞭な箇所もあるので注意
・標高600m地点では植林地の中の不明瞭な折り返し(迷い注意)
・白滝谷道への下降地点が近づくと不明瞭でルート細く滑落注意
・最後は適当な感じで白滝谷道に着地、5分で牛コバ

 

日記

志賀町荒川と葛川坊村町間を大正初期まで木炭や米を牛を使って運んだという葛川越。今ではその面影の古道が一部区間で残るのみ。その古道をSさんを誘って辿ってきました。

古道は過去に西側の牛コバから大物峠までと、東側の大岩谷道から大物峠までは歩いていたのですが、ここを越えた先人たちの思いを馳せながら、同じように通しで一度は歩いてみたいと思っていたので、今回は峠越をしてきました。
とはいえ、坊村から牛コバ間と荒川から中谷出合下間は、昔の道が残っていないので、完全峠越というわけではいのですけどね。

紅葉は京都市内でも見頃を迎えているので、山の紅葉はもうほとんど終わってしまっているのかと思ったのですが、終盤ながら標高500m付近まではまだまだ楽しめる状態だったのは嬉しい誤算でした。

天気予報では曇りで夕方以降雨になるかもと報じていたのですが、全く雨の心配はなく、曇が多かったものの、終始青空がのぞいており、日差しもかなりありました。また風もなかったので、歩いている間は暑く結構汗が出ました。
小春日和というのがぴったりの天候、これまた嬉しい誤算でした。

またほとんど登山者に会うことなく、静かな山旅を楽しめたのですが、葛川越道で人に会ったのはびっくりしました。
ご夫婦だと思われるペアの登山者と牛コバからクルシ谷間ですれ違ったのです。このお二方も私たちと逆方向で峠越えをするということで、お互いにまさかここで人に会うとは...と言葉を交わしました。

今回は紅葉も期待しておらず、天候も芳しくないので展望も良くないと思ったので、一眼レフを持ってきていなかったのが惜しまれました。 

 

中谷出合下からスタート
振り返ると琵琶湖が銀色に輝いていました

 

この山に入るのだと思うとワクワクしてきます

 

早くも紅葉がお出迎え

 

紅葉はやや終盤ですがまだまだ楽しめます

 

一眼レフを持ってこなかったことを早くも後悔

 

ひときわ鮮やかな色をしたカエデ

 

いくつかの難所をやり過ごし、右岸のトラバース道を行くと本流に小滝が見えてきます
滝があれば写真を撮らないわけにいきませんしね

 

小滝の上流で谷におります
この辺りには古道は残っていません

 

涸れ谷を登って行くと再び古道が現れます
そこで振り返るとこの美しい景色

 

シダの中を古道が続きます

 

もうすぐ峠

 

葛川越(大物峠)到着
大物は「たいもつ」と読みます

 

縦走路を横ぎりクルシ谷へと古道は下りていきます

 

明瞭な古道はこの大岩の上で突如消えます

 

サクサク落ち葉を踏んで道のない谷を下ります

 

ところどころ明瞭な古道が

 

クルシ谷から離れ古道はユリ道となって続きます
ところどころ炭焼き窯跡や石垣が残っています
この間は道幅狭く不明瞭な箇所もあります

 

高度を下げ牛コバが近づくと再び美しい紅葉が現れ出します

 

アップで1

 

牛コバ付近
この先は登り返しが待っているのでここで燃料補給

 

牛コバからの九十九折道下部は色とりどりの紅葉が楽しめました

 

鮮やかなカエデをアップで

 

真っ赤もいいですが色とりどりの紅葉もいいですね

 

摺鉢山へ向かいます
ここまで高度を上げると木々は全て葉を落としています

 

摺鉢山到着
牛コバから一気に登ったのでちょっと疲れました

 

摺鉢山から葉を落とした木々の間に武奈ヶ岳が望めました

 

烏谷山までの稜線上には立派なブナの木がいくつか

 

烏谷山少し手前から見た武奈ヶ岳

 

烏谷山からの風景1
琵琶湖の向こうに沖島と奥島山、奥には鈴鹿の山々がはっきりと見えます

 

烏谷山からの風景2
こちらは伊吹山

 

烏谷山からの風景3
三上山と奥には飯道山や阿星山など、背景は鈴鹿最南端の山々かな

 

烏谷山からの風景4
琵琶湖大橋と湖南地方

 

烏谷山からの風景5
小松沼

 

烏谷山からの風景6
打見山と蓬莱山

 

烏谷山からの風景7
手前は堂満岳、堂満の影のような山は釈迦岳

 

烏谷山からの風景8
最後に琵琶湖と鈴鹿方面をワイドで

 

少し下って琵琶湖南部を望みます

 

荒川峠からは登山道を歩かずバリエーションの尾根を下ります
途中P865より見る堂満岳は美しく、私の比良お気に入り風景のひとつです

 

標高500mより下になると再び紅葉です

 

「行き」にも撮った場所ですが、美しいのでもう一度

 

午前よりも太陽角度の加減か鮮やかに見えます

 

今日の中では、この場所から見る紅葉が一番キレイに見えました

 

紅葉を愛でながら中谷出合下のスタート地点に戻りました

 

葛川越手書きルートマップです。
私の主観で書いていますので、参考までに留めておいてください。

 

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