去年のアカデミー賞を取った「ホテル・ルワンダ」のDVDを
手に入れて観ました。(英国版)
ルワンダの内乱でツチ族・フツ族の間の殺戮が行われていたことは
リアルタイムで知っていましたが、去年のアカデミー賞授賞式まで
このようなドラマが実際にあったことは全く知りませんでした。
フランスのTVクルーが隠し撮りしたツチ族の母子をフツ族の男達
が取り囲んで手斧とナイフで切刻んで惨殺するシーンをTVで見た
衝撃は今でも残っています。
平凡なホテル支配人が部族間の争いの中で逃げ込んでくる人々を
受け入れざるを得なくなってくる流れがうまく表されています。
またニック・ノルティ扮する国連軍指揮者の苦悩もよく判ります。
一番衝撃を受けたのは、フツ族の軍事倉庫(略奪物保管所)から
何とか荷物を受け取りホテルへの濃霧の帰り道で車が何かに
乗り上げて進めなくなる。
支配人のポールが原因を調べるために車から降りたとたんに
何かにつまずいて転んだ地面は一面死体が並んでいて、
車は人々の死体の上を走っていたことに気がつく。
霧が薄れてくると道路は見渡す限り虐殺された死体が続いている。
このシーンは衝撃でした。
主役のドン・チードルはER第9シリーズで不治の病を持った
研修医「ネイサン」役で強い印象を持っていた役者さんです。
実際の元支配人と並んで写った写真を見ると、ふっくらした
本人に比べて良い配役という印象を受けました。
日本語版のDVDが出ればより多くの方にこのドラマを観て
もらえるんですが・・・
このような内容の映画のDVDは売れないのでしょうか?
何気なく流していたTVからハウスメーカーCMで
カーペンターズの「クロース・トゥ・ユー」
が流れてきました。
ほんの一瞬、カレン・カーペンターのイメージが
湧き上がりました。
日産のCMからはYESの「ロンリー・ハート」・
ユーリスミックスの「THERE MUST BE AN ANGEL」、
ドノバンの「サンシャイン・スーパーマン」
ダイハツはカテリーナ・バレンテの「情熱の花」。
TV番組そのものより、合間に入るCMの方に気を
取られてしまいます。
他にクイーンの「Dont Stop Me Now 」、トヨタは
ビートルズの「ア・ハード・デイズ・ナイト」・
S・ワンダーの「素敵なディユーク」
ボビー・ゴードウエルの「ラ・メール」(の英語版)
などなど。
70~80年代に青春を過ごした年代を主な購入層対象
として企画した結果、このような選曲になったのか、
あるいは誰が聴いても心地よく聞こえるのでこうなったのか?
CM製作者に聞いてみたい気がします。
若い方には「なに?この名前?ドイツの作家?」と言われるかも
知れませんが、トム・ジョーンズと同時期にヒットを飛ばした
歌手です。
朗々と歌い上げる唱法は当時、高校生だった私を魅了しました。
プロデューサーがトム・ジョーンズと同じ人だったので、歌い方には
共通してエコーをあまりかけず肉声に近い録音の共通点があります。
最近新しいCDが出たので、目減りした給料をはたいて買ってしまい
ました。
「太陽は燃えている」「君の瞳に恋して」は残念ながら収録されて
いませんが、安かったら・・・が購入動機です。
リラックスして聴ける大人の音楽、でもボサノバの「クワイエット・
ナイト」のチャチャチャぽいアレンジの曲は残念ながら・・・・
あまりCD化されていない歌手ですが、「君の瞳に恋して」は
もう一度聴いてみたい曲です。
新聞のシネマ欄を読んでいて「 エマ・トンプソン 」の新作の
< ナニー・マクフィーの魔法のステッキ >が紹介されていました。
エマ・トンプソンは以前から好きな女優さんで脚本・脚色・監督
もこなす鬼才(女性には失礼かな?)として一目置いていました。
初めて作品で見たのは「愛と死の間で」で、あれ?この人だれ?
という印象が残り、「日の名残」で心に焼き付いてしまいました。
(アンソニー・ホプキンスも、もちろん印象に残りましたが・・)
とびきりの美女ではありませんが、インタビューを見ると知性と
理性と常識を持った思いやりと愛情に満ちた印象を受けます。
ウディ・アレンも脚本・脚色・監督をこなす俳優ですが、受ける
印象は全く違って感じます。
< ナニー・マクフィーの魔法のステッキ >を観るのが今から
楽しみです。
先日カレン・カーペンターのことを書きましたが、あの後で
ふとロバート・パーマーのことを思い出しました。
「恋におぼれて」がよく知られた曲ですが、私と同じ心臓の
持病があったようで、滞在先のパリで、心臓まひのために
亡くなりました。
「ドアーズ」のジム・モリソン、ジャニス・ジョプリン、
ジミー・ヘンドリックなど、薬物依存で命を縮めたミュージシャン
も沢山いましたが、彼らはそれなりに短い活動期間で後世に
受け継がれる名作品を遺しています。
(私は酒もタバコもうけつけない体質なので薬物使用を擁護
しませんが、結果として薬物が彼らの作品に影響している
ことは認めざるを得ません)
ガン・HIV・犯罪被害(ジョン・レノン・マービン・ゲイ等)
亡くなった理由は諸々ですが、遺された音楽は本人が居なくなっても
受け継がれています。