去年のアカデミー賞を取った「ホテル・ルワンダ」のDVDを
手に入れて観ました。(英国版)
ルワンダの内乱でツチ族・フツ族の間の殺戮が行われていたことは
リアルタイムで知っていましたが、去年のアカデミー賞授賞式まで
このようなドラマが実際にあったことは全く知りませんでした。
フランスのTVクルーが隠し撮りしたツチ族の母子をフツ族の男達
が取り囲んで手斧とナイフで切刻んで惨殺するシーンをTVで見た
衝撃は今でも残っています。
平凡なホテル支配人が部族間の争いの中で逃げ込んでくる人々を
受け入れざるを得なくなってくる流れがうまく表されています。
またニック・ノルティ扮する国連軍指揮者の苦悩もよく判ります。
一番衝撃を受けたのは、フツ族の軍事倉庫(略奪物保管所)から
何とか荷物を受け取りホテルへの濃霧の帰り道で車が何かに
乗り上げて進めなくなる。
支配人のポールが原因を調べるために車から降りたとたんに
何かにつまずいて転んだ地面は一面死体が並んでいて、
車は人々の死体の上を走っていたことに気がつく。
霧が薄れてくると道路は見渡す限り虐殺された死体が続いている。
このシーンは衝撃でした。
主役のドン・チードルはER第9シリーズで不治の病を持った
研修医「ネイサン」役で強い印象を持っていた役者さんです。
実際の元支配人と並んで写った写真を見ると、ふっくらした
本人に比べて良い配役という印象を受けました。
日本語版のDVDが出ればより多くの方にこのドラマを観て
もらえるんですが・・・
このような内容の映画のDVDは売れないのでしょうか?