いろどりひかる☆☆

ブログ版、日時計日記。
過去記事を少し整理しました。

お義父さんへ

2006-09-07 | お義父さんへ
主人の父と同居しています。

父は今年で76才になります。7人きょうだいの長男で~ずっと両親や妹弟たちの世話をしてきました。

私が嫁いで来た時は、主人の祖父母、父母、妹が居て、全部で7人家族でした。
子どもを3人授かり、多い時で10人、居ました。
4世代の大家族の暮らしは、楽しいことも辛いことも、たくさん沢山ありました。 今となっては、みんな良い思い出です。



何年か経つうちに、祖父が亡くなり、妹が嫁ぎ、8年前に母も癌で亡くなりました。
母の3回忌が終わって、ホッとした頃に~主人が倒れました。




何度も手術をし、何度もお医者さまから「覚悟してください」と言われましたが、幸い命をとりとめ、今は元気に暮らせるようになりました。

主人の自宅介護を決めた時に一番に義父に相談しました。
義父は「気持ちは有難かばってんか、無理ばい。アンタが病み倒す。」と答えました。

「無理かどうか、やってみらんば分かりません!やってみて、ダメだったら直ぐに病院に相談に行きます。まずは、家をバリアフリーにせんば(しなくては)たとえ、病院で暮らすことになったとしても、盆も正月も帰って来られんです」と言いました。

義父は渋い顔をして「子どもも3人、育てていかんなんとぞ(いかなければならないぞ)?」と言い・・・「無理ばい」を繰り返しました。




「私ひとりで出来るとは思っとりません!・・・お父さん、私は今まで、決して良か嫁じゃ無かった。お父さんにもお母さんにも、迷惑かけたし、嫌な思いをいっぱいさせたと思う。
それば(それを)今日、全部、謝ります!ごめんなさい。全部、水に流してください。
おとうさんの力を貸してください。ヒデユキさん(←主人です)を家に迎えるには、私ひとりじゃ無理です。皆で力を合わせんばん(合わせなくては)。お願いします!」



…必死でした。





頭を上げると、黙って聞いていた義父は、目を真っ赤にしていました。
そして「分かった。俺も加勢する(手伝う)。皆で頑張ってみようかい?」と言ってくれて、「俺も、良か父親じゃ無かったけん、お互いさまたい」と笑いました。




あれから~義父は「アンタのする事に間違いは無か」と言って、いつも応援してくれます。


妻に先立たれ、ムスコには倒れられ~さぞかし辛かっただろうと思います。
だから~義父には、幸せであってほしい。今も、これからも、ずっと。



お父さん、いつまでも元気で、幸せでいてね。