いろどりひかる☆☆

ブログ版、日時計日記。
過去記事を少し整理しました。

赤い鳥居の記憶~旧館より

2013-06-18 | 赤い鳥居の記憶
みなさ~ん、ありがとうございます♪


今日は旧ブログより懐かしい記事を。
少し加筆訂正してあります。これは確か白鳩の介護日記にも載せてもらったので、覚えている方もおられるかも。いいお話ですので(笑)どうぞ。


私の愛する夫はくも膜下出血の後遺症で『記憶障害』と言われています。
発症前の事は、ほぼ完璧に憶えているけれど、倒れてからの記憶が難しいようです。
が、全日本の女子バレーやAKBのメンバーは覚えているというのは、どういうことだ?(笑)

夫が長崎にある生長の家総本山での団体参拝練成会に初めて参加したのは退院から1年後、今から11年前でした。
周りからは「長旅や泊まりは無理ばい」と言われるような状態でしたが「真理は毛穴からも入る」と聞き、夫にも総本山の清らかで優しい空気に触れてほしいと切に感じ、当時、中学生だった長男に助っ人を頼み、3人で参加しました。
当時はつかまり立ちもできなかったので教区のバスに乗ることはできず、介護用の自家用車で出掛けました。

魂の故郷である総本山の入口には大きな大きな赤い鳥居があります。
そこをくぐる時に信徒は皆、大きな声で「谷口雅春先生~!ただいま帰ってまいりました~!」と叫びます。
私も自家用車で走り抜けながら、夫に「ここは故郷ばい!」と説明し、「ただいま帰ってまいりました~」と叫びました。

夫はといえば…何処へ行くのか分からずに連れてこられ(説明はするんですが、すぐに忘れちゃうんです)、着いてからもそこが何処なのか分っていませんでした。
顕斎殿に上がることができず、練成道場のモニターで受講し(注;今は道も整備され、顕斎殿にエレベーターが付いて車イスでも上がれます)ボンヤリと車椅子に座っていただけの2泊3日でした。

が、夫と一緒に参加できたことが嬉しく、また参加者の皆さんから沢山の祝福や讚嘆をいただいて、私は本当に幸せな気持ちで帰宅しました。



それから半年後(七ヶ月後?)のことです。団参時よりも随分と元気になった夫と一緒に熊本県教化部に行きました。
教化部の敷地には龍宮住吉宮の分社があり、赤い鳥居も設置されています。
そこでお参りをしようとした時に、夫がいきなり「ただいま」と言いました。



…びっくりしました。
「何?何て言ったと?」と尋ねると
「赤い鳥居やもね。『帰ってきました~ただいま~』って言うとだろ?」と答えました。

…鳥肌が立ちました。
…彼と総本山の赤い鳥居をくぐったのは半年以上も前でした。
あの時、私は確かに「帰ってきました~ただいま~」と言いました。
しかし、その後は全く、鳥居の話はしていませんでした。

今、食べたご飯のことを忘れるのに、さっき会った人を思い出せないのに。

半年も前の赤い鳥居は覚えていた。
必要なこと、神さまのことは、ちゃんと彼の魂に届いているんだ。


…嬉しくて涙が出ました。
夫は必ずよくなっていく。
この生長の家の教えとともに生きていこう…そう決意しました。
その日、教化部を出る時も、彼はまた龍宮住吉分社に自分から「いってきます」とご挨拶しておりました。


今、不十分に見える人も、みんな神の子なのですね。

すぐ変わらなくても、もう神さまの救いは始まっています。
しこべ~さんなんて半年後に驚かせてくれましたからねぇ~(笑)

神の世界の真善美だけを観て、それを現象世界に表現していきましょう。
善を思えば善が現れるから、善いことを思い、善い顔をして、善いことを言ってまいりましょうね~。


…ん?じゃあ、しこべ~さんにとってAKBメンバーは必要なことなのか?(←ここは笑うところです)


今日も素晴らしい日でした。
明日もきっといいこと、ありますよ♪