ひさらのきまぐれ。

多趣味だけどどこかぼんやりな私(ひさら)の気まぐれブログ。
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女帝(エンペラー)

2007年06月30日 | 映画
チャン・ツィイー主演映画「女帝」を見てきました。

五代十国時代に設定を移した中国版ハムレット。

実兄である国王を弑虐、その妻を奪った男。叔父に命を狙われた王子。
純粋に王子を慕う少女。それを苦い思いで見つめる兄。
簒奪者の即位を祝う宴の場で、気のふれたふりを装った王子は即興の劇を見せる。
「眠る男の耳に毒を…」


最後の展開までハムレットそのまんまでした。
ただあくまでも主役はチャン・ツィイー。チャンの役どころとしてはハムレットの義母、なわけですが。
それがいつ主役に踊り出るんだ、という興味で観客の気をそらさない話運びだったといえるのかも。

最後は「・・・で?」と突っ込みたくなるんですが

ハムレットを踏襲するんだったら最後の最後に、契丹の王子かなんかが出てきて凄惨なる血の応酬の果てを見回して。自らが即位の宣言をして一件落着、となるのが落ち着きどころだと思ったんだけど。

振り向きざまに刺されて、幕切れって…><

チャン・ツィイーは誰が殺したの?
内侍監か、とも思うんですが。分からないまま終ったのが、ちょっと消化悪い感じ。

ワイヤーアクションはたっぷりすぎるほどたっぷりあって、そちらが楽しみな人には盛り沢山だったかと。
オープニングの叔父の手勢に襲われる王子の場面はなかなか見ごたえがありました。
でも、百叩きの刑に処せられて死んでいくおじさんまで、クルクル回っちゃうのはどうかと。。。

ところで。

エンペラーというのは皇帝という意味で男性を示す言葉で、女性名詞としてはエンプレスとなるんですが。これじゃ皇后、だし。
女王ならクィーンといえるけれど、これに対して王様はキングだし。
女帝(女の皇帝)にあたる英語の言葉ってないのかなー。

そんなことを考えながら見てました。

ひさら的オススメ度 ★☆☆☆☆
テレビで充分。ハムレットだと思って見に行くと最後に「だから何よーー!」と欲求不満になりますので注意。

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