やらな、わからしまへんで！！

高校のセンセ。

週に数コマだけの授業なのに、私が授業を終えると毎回、取っ替え&引っ替えで数名の生徒が教卓にやってきます。そして、決まって尋ねてくるのです。

実は夢があるんだけれど…

　思い切ってチャレンジしてもいいのかな？

…なんて感じでね。

看護師になりたい、大学に行きたい、海外で働きたい…みんな努力を重ねる事への強い意志を持った綺麗な瞳をしているのに、周囲のポンコツな大人達に「希望」と「未来」をへし折られてボロボロになってるんだよね。

たった一度の人生だもん！

やってみなきゃ分かんないヨ…と言える教師が少ないのでしょうか。それとも老婆心で、生徒には少しでも無難で安定した進路を選択させたいのかしら？？ともあれ、私には計り知れない事情があるのでしょうね。

少なくとも私の人生に影響を与えてくれた恩師達は、一切否定をしませんでした。どんな夢だってリスクヘッジ計画をちゃんと立てておいて、挑戦してみるべきだと思うのです。そもそも…10代でチャレンジできない人生なんて腐っとるじゃないですか！！40代で教師の夢を叶えたオジサンが、ついつい熱く背中を押してしまいます。

 純正培養の無菌室で育ったセンセイには、大自然の「危険さ「と「豊かさ」が分からないのかもしれません。ぶっ飛び教師の私は、無責任なまでに「やってみなはれ！」を連呼するのです。

やってみなはれ

　　やらなわかりゃしまへんで！！

失敗したら…

　　もう一回やったらえぇやん！！

なかなか頼もしい奴等だわな！

高校のセンセ。

あと10回のラストラン…急にベテラン先生に授業見学がしたいと言われて戸惑う。どうして、私のポンコツな授業を見るんだ？来春はいないぞ！？査定調査か？？

ともあれ生徒たちには「今日だけは大人しく、お利口にしてネ！」とお願いする。すると、恐ろしく見事なまでに優等生を演じてくれた。そしていつもならスロー授業なのに、今日はバリバリと進んでやったわぃ。普段は大騒ぎで授業なんてちっとも聞いちゃいないのに…なかなか頼もしい奴等だわな！

 

おやすみなさい、よいゆめを。

 

#日々の授業はYouTube鑑賞の時間になっとる
#それでも私は過度に注意はしないのよ 
#学びたい人の邪魔だけはしちゃいけないルール 
#ポンコツ教師の授業なんて聞きたい生徒だけが聞けばいい
#大学進学希望者クラスじゃないからこれでいい 
#でも来週あたりに授業を潰して熱弁してやろうと思う 
#アホで落ちこぼれなら三流でもいいから大学に行け 
#アホだけど三流大学に行けたから今がある20年前の偏差値30がここにいるゼ 
#東大なんてめざさんでええから大学に行け 
#大学に行けないやつは海外へ行け 

全員抱きしめてやりたいワ！！

 

高校のセンセ。

英語科の期末テストの採点が終了しました。
英語が苦手な生徒のためにウンとレベルを落として、何度も何度も試験問題を事前に練習を繰り返したけれどやっぱり珍解答が連発なのは何故なんだ！？　

 

「父は私にもっと野菜を食べるように言った」と訳すべき問題に
「お父さんに言ってやったぜ！バイオリンを弾きなってさ！」なんて書いてくる。

#キザなセリフやん 
#きっとベジタブルをバイオリンと訳したナ 
#なかなかのセンス 
#イタリアをインドと訳した生徒もいた 
#彼は女が働かない事に苛立っている 
#父にバイオリンを弾けばいいさと言ってやったぜ 
#そんな問題を出すわけないじゃん 
#でもその翻訳センスは個人的にはめっちゃ好き 
#全員抱きしめてやりたいワ

きっと、ベテランさんでも気付かないでしょう…。

 

日本語学校への支援開始

 

日本語学校と一括りに言っても、大手老舗学校と中小規模で歴史の浅い学校では、政府による扱いが全く異なる不思議な業界です。学校経営に直結する「留学生募集」と「ビザ取得」を強化して支援をする事になりました。

 

 

例えばこの写真…

 

正真正銘の本物ですが、もし入国管理局から「一部に偽造の疑いがある！」と言われたとしたら？？申請者側で反証ができなければ、一人の学生の人生計画が狂ってしまうのです。恐ろしく難解な指摘ポイントなので、学校職員歴10年のベテランさんでも気付かないでしょう…。

 

 

日々、修行です。

 

＃怪しい点が3つあるのです

#見抜けますか

#審査官と情報共有をする機会があった

#とてつもなく学べた

#業界人で学習会をしておく必要があります 

#成り行きで偶然に中小規模に進学する事になった学生に罪はないのに誰も手を差し伸べていない現状が残ってる

新しいあたりまえは、運命と出会いで形成される。

 

前職のサラリーマン時代に…。

突然に、経営本部に呼び出されて「日本語学校を作るから！」と社命が出た。限られた予算の中で学校設立の準備をして、必死になって日本語教師の免許をとったわナ。2日に一度の地方営業と、2週間に一度の海外営業の日々で、文字通り、寝る間もないほど忙しい毎日だったような気がします。不思議なことに、あまりに忙しい生活は、あとになって思い出そうとしても「イソガシカッタ」と感じる概念だけが、燃えカスの様に、思い出に漂うだけで何も思い出せない。

結局、学校設立プロジェクトは中止となり、その後に、私はアーダコーダがあって独立開業をすることになったわけです。退職して、すぐに免許取得の夜学時代にお世話になった恩師にお声掛けを頂いて、日本語教師になって今に至ります。

日々の忙しい生活は変わらないけれど、20年戦士のベテラン教師や、大学の先生方と肩を並べて戦っているの自分自身を客観的に眺めて、なんだか不思議な感覚を得るのがおかしい。常に携帯電話を片手に握りしめ、仕事をしながら夜学教室に通っていたポンコツ生徒だったけれど、そんな事もあったわナと母校訪問。

 

かつての恩師は今ではチームメンバーとなっています。
新しいあたりまえは、運命と出会いで形成されます。

おやすみなさい、よいゆめを。

 

#業界大手の学閥はすごい 
#ネットワークがとてつもなく広いのね 
#あのセンセにもこのセンセにも出会えた 
#日本語教師になりたい人を育てる指導教官と肩を並べて働いている新米教師な私
#冷静に考えるとすごい事をしているのに気付く
#5つのわらじを履く生活
#この人生はいろんな人に出会えていろんな社会が見れていいかも