小原民子の作品ブログ

絵を描いているので,ときどき紹介したいとおもいます

筆のリズム

2013-02-23 | 創作日記

2007.6.28

 

 

      問題はリズムです。線と面です。静物と動き(リズム)です。

     座っているか走っているかです。

     海なのか湖なのか? 水たまりなのか 川なのかです。蚊の曲線なのか 

     ツルの曲線なのかです。

      そして筆!!筆にどうしても左右されてしまうのです。いつもこの筆、という決まりごととは

     対極にあるようです。いろんな筆。いつもいつまでも末永く、いろんな色。

     カドミウムグリーンとビリジャンがネズミに持っていかれた時点で相当なダメージ。

     ビリジャンはマイメリのもあるでしょう?いいえ、くさかべギルドとは別モノです。

     カドミウムグリーンもあの色はあの色。そのうち忘れて黄色と何かを混ぜるでしょうって?

     結局アルテにホルベインビリジャンとカドミウムグリーンを買いに行くのです。

     昔からの安心感でもって。父がわざわざ花巻までお酒を買いに行くように!

 

 

      そうそう 問題は、筆! 手だってあるでしょう。ペンだって、木の棒だって。

     それ、稲の穂で描いた人だっていたはずですよ。 そのうちそのうち・・・。

     今は 豚くんや リスくんの毛をお借りするのです。君たちには何の恩返しもすることが

     できないようなのが残念だが・・・・。少しでも長く無駄のないように最後まで使うのが

     ベストと思い、今日もしっかり使ったのです。イライラとしながら・・・・・。

     毛先が短くなってくると、絵の具を保つ時間も短くなるし、細かいところに色を

     置きづらくなる。しかも滑らかさが奪われてガサガサとした質感になってくる。

     わざとガサガサした要素も入れたい場合だって出てくるだろう。しかし。

     こっちは1枚の絵の途中なのだ。筆を替えれば今使っている短い毛先の筆は

     ずっとこの中途半端な短さのまま残ってしまう。できれば今日中に使い切ってしまって、

     使用済み筆ボックスに入れたい。二本とも。がんばりましたよ、布を替えて。

     真っ白なのに下地代わりにガサガサだけでずっとガリガリと描くというよりは引っ掻く。

     何時間かしてやっと、毛先がより減って、2ミリ程度にならされる。ようやく!!

     でも 摩耗させるためだけに動かすというのも ただのストレス発散みたいでちょっといや。

     いや、怒りはありますとてつもなく。湧いてきます、怒りも悲しみも。そして楽しもうとするし、

     晴れてちょっと西から風が入ってくる日は喜んでいます。

     怒りを散らす? 筆を摩耗させることによって? ムリムリ。新たに色と構図で冷静にデスヨ。

 

     とにかく筆二本。どの辺でオダブツにするか? あれ? まだ絵の具をふくむぞ、

     相当固いのに・・・・・。でも時間デスそろそろ。19:00前には洗ってしまいたい。

     あとは ガサガサ質感を出したいときに活躍してくださいよ、ブタ毛くん。

     しばし さよなら。

 

 

     

    


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