救出作戦終了、人質死傷=「2邦人死亡」情報、流血の結末に-アルジェリア拘束事件
(2013/01/18-07:30)
【カイロ時事】北アフリカのアルジェリア南東部の天然ガス関連施設で
日本人を含む外国人約40人が人質に取られた事件で、
国営アルジェリア通信は、17日夜(日本時間18日未明)、
人質救出のための軍の作戦が終了したと報じた。
サイード通信相は、犯行グループのイスラム武装組織メンバーを多数殺害したほか、
人質にも死傷者が出たことを認めた。事件は発生から2日目に流血の結末を迎えた。
アルジェリア当局は人質の死傷数を明らかにしていないが、
ロイター通信はアルジェリア治安筋の話として、日本人2人を含む人質30人が死亡したと報じた。
英国人やフランス人ら少なくとも7人の外国人人質が犠牲になったとしているが、確認されていない。
モーリタニアのANI通信によると、犯行グループのリーダーも死亡した。
国際テロ組織アルカイダとつながる武装組織は、
隣国マリに対するフランスの軍事介入停止を要求するなど政治的な主張を展開、
アルジェリア政府は一貫して「テロ集団」との交渉を拒否していた。
サイード通信相は、犯人側が頑強な態度を崩さなかったため、作戦展開を余儀なくされたと釈明。
「テロに対しては交渉せず脅しを受けず、テロとの戦いを中断させることはない」と強調し、
当初から交渉による解決は選択肢にはなかったことを示唆した。
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