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シーズン総括 キャンプ直前補強はあるのか? 福岡ソフトバンク編
2012年01月07日 17時59分 [スポーツ]
http://npn.co.jp/article/detail/72757284/
杉内俊哉(8勝)、和田毅(16勝)、ホールトン(19勝)とローテーション投手3人を喪失したにも関わらず、
先発投手は帆足和幸(前西武)しか補強していない(1月4日時点)。これも選手層の厚さ、8年ぶりの『日本一』を掴んだ“余裕”だろうか。
どのメディアも指摘しているが、杉内、和田の喪失は2010年のシーズン中から予期されていた。
セットアッパーだった摂津正を先発にコンバートさせ、山田大樹、岩崎翔、大場翔太、大隣憲司といった
中堅・若手を先発4番手以降で投げさせてきたのも、杉内、和田を喪失した後を考えてのことである。
しかし、2011年のホークスを見直してみると、打撃陣の破壊力はもちろんだが、「先発投手力で勝った」とも言えるのではないだろうか。
チーム防御率2.32は12球団トップ。もともと投手力の強いチームではあったが、2010年と2011年を比べると、
先発投手陣の完投試合数が大きく違っていた。2010年の完投試合は「6」。昨季は「21」まで増えている。
その内訳は、杉内が「7」、和田が「4」ホールトンが「3」。摂津が「3」。規定投球イニングに届かなかった投手では、
大場「1」、岩崎「2」、山田「1」となっている。杉内たちの喪失によって、完投試合数は「14」も減少することになる。
攝津以下の中堅・若手投手にはまだまだ伸びしろはあるが、ペナントレースという長丁場を戦う場合、
2012年は救援投手陣への負担は相当なものになると予想される…。
言い方を換えれば、完投試合が「6」しかなかった2010年の『継投策』で逃げきるスタイルに回顧するのではないだろうか。
また、秋山幸二監督も若手先発投手を育てるために我慢する試合と、「非情」に徹して救援投手をつぎ込むときを使い分けてくるだろう。
レベルダウンした先発スタッフをどれだけ打線がカバーできるかも、大きなカギとなる。フルイニング出場を果たした川崎宗則の退団は痛い。
だが、チーム打率2割6分7厘(リーグ1位)、出塁率3割2分3厘(同)、総安打1271(同)を誇る打線の牽引役は史上2人目となる
両リーグ首位打者に輝いた内川聖一だった。打率ベスト10に本多雄一(5位)、長谷川勇也(8位)、松田宣浩(10位)も入っている。
「2年続けて」というのは難しいが、ホークス打線のもう1つの特徴は『機動力』である。総盗塁数「180」は12球団トップで、
三塁打も「34」をマークしている(リーグ1位)。機動力の高さがそのまま得点効率を高めたわけだが、
パワーダウンする先発陣に「少々の失点があっても、味方打線が取り換えてくれる」という気持ちにさせることができれば、
十分に戦える。ホークスが独走態勢を固めたのは5月。24試合で18勝を挙げたのは大きい。その『5月攻勢』はなくなるとしても、
群を抜いた機動力が投手陣をカバーしてくれるだろう。
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