川崎市川崎区港町の多摩川河川敷で中学1年上村遼太君(13)の遺体が見つかった殺人、死体遺棄事件で、現場近くの公園のトイレで見つかった焼け焦げた靴底は、上村君が履いていた靴とメーカーが一致したことが25日、分かった。遺体は着衣がなく、はだしだったため、川崎署捜査本部は、上村君の靴が証拠隠滅のために燃やされた可能性があるとみている。
捜査関係者によると、トイレでは遺体発見前にぼやがあり、靴底はトイレの個室内で片方だけ見つかった。すぐそばには服とみられる燃えかすもあったが、焼け跡から油は検出されなかった。
上村君は19日夜、自宅で母親と食事した後、普段着で外出。「食べる?」と母親にパンを差し出したのが最後の会話だった。鋭利な刃物で首を傷つけられ、20日午前2時ごろに死亡したとされる。ぼやは約1時間後の午前3時ごろに発生した。
遺体には刃物による傷のほかに、複数のあざがあったことも判明。殺害される前に、激しい暴行を受けた可能性がある。
また、殺害されたとみられる時間帯に、上村君の携帯電話から無料通信アプリ「LINE(ライン)」で友人に通知が来ていたことも分かった。上村君の携帯電話は見つかっておらず、何者かが携帯電話を操作した上、持ち去ったとみられる。
ラインの通知を受け取ったのは、上村君の小学校時代の同級生で、現在は違う中学校に通っている男子生徒。男子生徒の母親によると、20日午前1~2時ごろ、男子生徒の携帯電話に上村君の携帯電話から、ラインで連絡を取り合えるようになる「友だち」に登録されたことを知らせる表示が出た。男子生徒は小学校卒業後は上村君とそれほど親しくしておらず、深夜の突然の通知を不思議に思ったという。
捜査本部は、上村君の通話履歴やラインのやりとりなどを解析するとともに、遺体発見前に近くの防犯カメラに写った上村君より年上とみられる複数の少年の身元の特定を慎重に進め、事情を聴く方針。
上村君は今年に入り友人に、年上のグループから暴力を受けていると打ち明け「殺されるかもしれない」と漏らしていたことが分かっている。グループから抜け出そうとして「暴力が激しくなった」と悩んでいた。
痛ましいです
なんかくやしー