徒然なる日記

漫画、ゲーム等とってもマニアックなことをつらつらと語っていると思います。

アーティストで語る 4. amazarashi

2014-11-15 22:42:56 | 音楽

リリースするスパンが短い方で、気が付いたら新作が出ているのか! ということもあります。

詩が重要なバンドでこの速度は、今現在、創作意欲が増しているのももちろん、「書きたいこと、言いたいこと、伝えたいこと」がたくさん溢れている状態なのではないか。

 

「夕日信仰ヒガシズム」amazarashi

 

そうだ、フルアルバムを出すっていうニュースを読んだな、と思い出し、少し遅れてなんの予備知識もなく聴きだしたのですが、今年一番のアルバムがこのタイミングでやってきました。

私は今のところ、amazarashiのアルバムの中で一番好きです。攻めている・・・・・。意外でした。

特にしょっぱなの「ヒガシズム」。社会風刺が強い、しかもメロディーがインパクトが強く、すぐに記憶に残ります。

社会風刺の盛り込まれた歌詞は、もちろん今までもたくさんありましたが、珍しいな、と感じたのは、一人称ではなかったということです。

私はすべてのamazarashiの楽曲を聴いているわけではないので、断言は出来ないのですが、彼等の方針として「ぼく」という一人称の個人が、自分自身の孤独な内面を通して社会の断面を暴き出し、風刺するというのが、王道のパターンと認識していたので、こういうすべて外側からの描写で、突き放した視点で描き出すのは珍しいのではないかと。

一人の主人公がいて、というのではなくて、大勢の人々を謳っている感じがします。

後、インパクトが強い曲が「穴を掘っている」。・・・・・自分を埋める穴を自分で掘っている・・・・・。私、好きだ、この曲(笑)。だってその通りじゃない。納得しちゃった。

こちらは「物語の主人公」が描き出され想像力が掻き立てられるので、気持ちをより投影できる感じがします。

一般的には「ひろ」がグッとくるのかな。19歳で亡くなった友人に向けて、大人になり、いろいろなことを諦めそうになる自分をあの頃の「ひろ」が許さないだろう、という。実際の話なのかもしれませんが、あの頃の「自分」も入っているんじゃないかな。

今回はアルバムらしく、一曲目から順番に聴いていくと、外側の視点から、より内面に、中に入っていく様が感じられて良かったです。

この前のミニアルバム「あんたへ」はいつも通りのamazarashiだな、と感じたので、ここが一旦彼等のターニングポイントになるのかな。

 

私が最初に彼等を知ったのは、タワレコのポスターなのか、CS音楽番組の特集だったか。「ラブソング」がCSで流れていたのを聴いて、いいな、とは思っていました。

もの凄く入り込む曲と、そうではない曲とはっきり分かれますが、私小説を読んでいるような気分でいろいろ考えながら聴き込むタイプの楽曲です。

特に「ラブソング」、「空っぽの空に潰される」、「ミサイル」が好きです。私の好みとして何かしらの風刺を感じられるのが好きみたい。

もちろん彼等の持ち味である若い、未熟な精神を描き出し、迷い苦しみ、投げ出しそうになりながらも、最終的には鼓舞するというのも魅力的です。

彼等自身の情報はほぼ非公開で謎めいていますが、まぁまぁ、年齢高めなのかな、と感じるのは、楽曲に余り粗が感じられなく、かっちり綺麗に纏まって創られているからです。何年も続けていれば当然でしょうけれど、どんどん完成度が高くなり、特に今回は構成に感心しました。

これからもどんどん語ってほしい。物語を紡ぎだしてほしい。これからどう変化していくのかも楽しみです。

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 久し振りに蔬菜坊に行きました。 | トップ | 最近よく聴いている音楽等。... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

音楽」カテゴリの最新記事