「グエムル 漢江の怪物」

　グムエル？　グルエム？　ではなく「グエムル」を見てきました。

　いや～、面白かったです。いろんな意味で！
　「殺人の追憶」のポン・ジュノ監督作品

　「グエムル　漢江の怪物」は
　カンヌで絶賛（だからといって良い作品とはかぎらないけど・・・）
　だったらしく、本国でも観客動員数では「王の男」をあっさり抜き、トップ。
　話題性も充分、俳優人も見る前から何かやってくれそうな方たちばかり。
　かなりの期待をもっていってきました。

　韓国の象徴　漢江にある日凶暴で巨大な生物があらわれ（ゴジラと同じ理由）
　一人娘をその怪物に連れ去られた一家の娘救出作戦物語。
　だれひとり、かっこいい人はでてこないで
　ダメダメ一家のこっけいにして必死の救出劇が繰り広げられます。
　特に父親役のソン・ガンホさんの演技ははまり役で
　かれに助けられているところが大きい。
　相当　笑えます！

　前半はかなりテンポよく展開するんですが
　後半、家族愛みたいなものに移行していく過程が
　ちょっと停滞するかな？
　
　例によって突っ込みどころは数知れず。
　きにしだしたら？？？の連続ですが
　そんなもろもろの矛盾点さえも超越するエネルギーの
　感じられる作品です。

　怪物もどこかオマヌケで
　川べりの傾斜を滑り落ちたりするし、
　見た目も憎めません。

　それに個人的にかなり好きなパク・へイルさんも
　微妙に乗り切れずにがんばっています。
　この方、「殺人の追憶」で見たときは
　かなりグッときたけれど、今回はもう、ひといき。
　ポン・ジュノ監督お気に入りかしら・・・。

　と～っても韓国チックな映画でした！
　
　音響効果がすごいので
　自宅でDVDといわず映画館で見るべき。
　音楽もノスタルジックで
　全編をとおしてハリウッド映画とは対極にある作品。

　おすすめでございますぅ