読書の話。
ここ数年のフランス小説に興味があったので、図書館で気に
なったものを7冊ほど借りた。以下、その一部の感想。
●「おわりの雪」
<ユベール・マンガレリ/田久保麻理訳>
どこまでも静謐で、無駄のない文章。
まるで頭によぎる風景を淡々と描写しているかよう。
ドラマチックな展開は何もないのに、ずっと読んでいたい
感覚に襲われる。
誰かに伝えようとしても、自分の言葉が無意味で説明が難
しい・・・と思っていたらアマゾンのレビューが!!
みんな感想うますぎ。ただただ頷いてしまいました。
http://www.amazon.co.jp/gp/product/4560047987
●「しずかに流れるみどりの川」
<ユベール・マンガレリ/田久保麻理訳>
ユベール・マンガレリ邦訳第二弾。こちらも何度も読み返
したくなる本。装丁も良いです。
白水社が特集組んだんだな。
http://www.hakusuisha.co.jp/osusume/mingarelli.html
●「口ひげを剃る男」
<エマニュエル・カレール/田中千春訳>
長年たくわえていた口ひげを、ある日いたずら心で剃り落
としたところから、何かが狂い始める。
虚と実が交差して巧妙な世界を作り出していく。
妻も仕事も失って、自己が破壊していく男の様を描いた異
色作だが、病的なまでに狂っていくただの怪奇小説の類で
はない。
最後はかなりグロテスクな終わり方だけど、読んで後悔な
し。読者を裏切らない作品。
●「彼女はいつもおなかをすかせている」
<アンドレアス・スタイコス/伏見イワン訳>
今度はまた全然違うテイストの本。
一人の女(ナナ)を二人の男(ダモとディミー)が取り合うお話。
って言っても全然深刻じゃなくて笑い満載!
料理にうるさいナナの気を惹こうと、熾烈なお料理バトルが繰り
広げられる。(各章ごとにレシピあり)
騙し騙されを続けるライバルのはずがいつの間にか親友に。
この上なくセクシーなナナに弄ばれっぱなしの超・ダメ男たち。
ラストはちょっとしたどんでん返しがあるけど、相変わらず二人
は懲りないおバカなので、暗くなることなく最後まで読めます◎
ってな感じでどれも面白くて、めったにハズレがない。
よく考えてみたら、フランス文学は評価されたものでないとなかな
か仏訳し出版には至らないのでは・・・。(英米その他外国文学はみ
んなそうなのかしら?)国内の作品よりは需要が少ないだろうし。
なにはともあれ、好みの本に巡りあえるというのは素敵なことです。
ここ数年のフランス小説に興味があったので、図書館で気に
なったものを7冊ほど借りた。以下、その一部の感想。
●「おわりの雪」
<ユベール・マンガレリ/田久保麻理訳>
どこまでも静謐で、無駄のない文章。
まるで頭によぎる風景を淡々と描写しているかよう。
ドラマチックな展開は何もないのに、ずっと読んでいたい
感覚に襲われる。
誰かに伝えようとしても、自分の言葉が無意味で説明が難
しい・・・と思っていたらアマゾンのレビューが!!
みんな感想うますぎ。ただただ頷いてしまいました。
http://www.amazon.co.jp/gp/product/4560047987
●「しずかに流れるみどりの川」
<ユベール・マンガレリ/田久保麻理訳>
ユベール・マンガレリ邦訳第二弾。こちらも何度も読み返
したくなる本。装丁も良いです。
白水社が特集組んだんだな。
http://www.hakusuisha.co.jp/osusume/mingarelli.html
●「口ひげを剃る男」
<エマニュエル・カレール/田中千春訳>
長年たくわえていた口ひげを、ある日いたずら心で剃り落
としたところから、何かが狂い始める。
虚と実が交差して巧妙な世界を作り出していく。
妻も仕事も失って、自己が破壊していく男の様を描いた異
色作だが、病的なまでに狂っていくただの怪奇小説の類で
はない。
最後はかなりグロテスクな終わり方だけど、読んで後悔な
し。読者を裏切らない作品。
●「彼女はいつもおなかをすかせている」
<アンドレアス・スタイコス/伏見イワン訳>
今度はまた全然違うテイストの本。
一人の女(ナナ)を二人の男(ダモとディミー)が取り合うお話。
って言っても全然深刻じゃなくて笑い満載!
料理にうるさいナナの気を惹こうと、熾烈なお料理バトルが繰り
広げられる。(各章ごとにレシピあり)
騙し騙されを続けるライバルのはずがいつの間にか親友に。
この上なくセクシーなナナに弄ばれっぱなしの超・ダメ男たち。
ラストはちょっとしたどんでん返しがあるけど、相変わらず二人
は懲りないおバカなので、暗くなることなく最後まで読めます◎
ってな感じでどれも面白くて、めったにハズレがない。
よく考えてみたら、フランス文学は評価されたものでないとなかな
か仏訳し出版には至らないのでは・・・。(英米その他外国文学はみ
んなそうなのかしら?)国内の作品よりは需要が少ないだろうし。
なにはともあれ、好みの本に巡りあえるというのは素敵なことです。