嗚呼!京都

「嗚呼!東山」としてスタート。いまは、「京都」にかかわるできごと・見聞録をボチボチときろく。

何かわかりましたかな??

2007-01-29 | 番外編
まちなか新陳代謝の実況中継、今月はこんな感じ。



ひと月前より美しく発掘現場が美しくなっているよう。お客さんが来る前の我が家のようだ!?

何かがわかってきましたかな??

こっから柱の跡とか意外に、名前の書いたカバンとか出てきたりするのかしら?
そうだと話は早いんだけどね。

ちなみに、ひと月前の様子はコチラ

そして、およそ1年ちょい前の様子はコレ。



家が確かに建っていたのですぞ。
その下にこんなのが眠っていたのですぞ。

すごいすごいっ!


「東山検定」

2007-01-28 | Weblog
これ、ぜひ作りたいと思っていたが、おけいはんに先を越されてしまった。
その名も【おけいはんの東山検定!】

庭園篇では、例えば、こんな問題がある。
Q1 総本山智積院の庭園は、誰好みの庭と伝えられるでしょう?
 (ア)徳川家康 (イ)坂本龍馬 (ウ)豊臣秀吉 (エ)千利休

かなり難しい。。。


(「おけいはん冬の第1楽章」のチラシより)

近くに住んでいてもなかなか訪れることもないけれど、電車で行けば拝観料が割り引きなんてサービスとか(実際、期間限定ではあるのだ)、スルッとKANSAIを3000円分買えば1箇所タダで入れるとかいうサービスがあれば、よいのだがなぁ~。

何はともあれ、行く前に学ぶもよし、行ってから学ぶもよしの東山。


(Q1の答え:エ)

「山紫水明・東山の景観形成史」

2007-01-27 | Weblog
京都市景観・まちづくりセンターのまちづくり史セミナーに参加させていただいた。

先生は、大阪市立大学大学院助教授の中嶋節子さん

「ふとん着て 寝たる姿や 東山」と詠まれた当時と今の東山の姿は同じではなかったのだろうが、今も昔も身近な山としての東山は健在。

今日のお話は、近代における山並み景観の変容と創造について、区内に限らない「東山」の位置づけからその変遷をたどるもの。

とはいえ私の興味は東山区内の「東山」に偏ってしまうのだけど。

山と都市との関係が大きく変わった近代を中心に、景観の変化と保全、市街地との関係をさまざまな資料や写真から読み解いていく。

お話の中からは住民の姿はあまり出てこなかったが、質問タイムではそのことについても言及されていた。史料にもあまり残ってないようだ。

確かに、近代以前の生活の用としてごく身近にあった時には、その関係をあえて残すこともなかったであろうし、近代の国の施策により住民から遠ざかってしまった感の時には遠くから眺める対象となってしまって、住民自らが山とのかかわりを積極的に持つ場面もなかったのかもしれない。

翻って、今、住民が山と関わるチャンスが生まれつつあるような気がする。
たとえば、国の管理の行き届かない山林を住民の協力も得ながらなんとかしようと清水寺などが動き始めているし、景観面でいえば、京都市が景観に関する新たな条例の制定に向けた準備を進めていて、市街地からの眺望の対象としての山の存在感がアップしているハズ。

先生が最後に言われた「その山に何が植えられているのか、とか山のことを具体的に知ることが大切」との言葉に目を開かれた。
「山に対する関心が“景観”に偏りすぎているのではないか」とも。

頭だけで景観を考えるより、カラダで山を知りカラダでまちを知り、カラダで景観を考えていきたいと自戒。

先日見つけたいい見晴らし。山も寺もまちも絵のように。(もっと左側には左大文字も見える!)



清水寺の後ろの山。


大通りから歩いて15分の場所であることを忘れてしまいそう。
さすがに一人ではおっかなくて入っては行けない。。。

■関連情報

「東山・京都風景論」という本もある
山紫水明・東山の景観形成史(京都ブランドって何だろう?ブログ)

また出た!

2007-01-14 | 番外編
今日、京都のまちなかで、またしても見つけてしまった。

発掘現場。



烏丸四条西側をちょっと北に歩いたところ。

昔の地図をみていると、南側には蜂須賀家屋敷などがあると書いてあるけど、今日見つけた場所には、まだ名前が入っていない。

これまた楽しみ。

新しい建物ができるとき、古い建物は壊されたりするんだけど、もっと古いものが見つかったりして、また新しい発見がある。

スクラップ&ビルドでもなく、温故知新でもなく、なんか別のワクワク感

こういうの、なんていうのかなぁ~

おけいはん

2007-01-12 | Weblog
京阪電車で仕事に通っている。
車内広告を見回していると「おやっ?」と思うようなキャッチコピーに出会う。

八坂の塔を及び八坂通をバックに「おけいはん」がそぞろ歩く風景とともにある「東山へ行くなら京阪で」というコピー。


「おでかけしまよう。京阪にしましょう」というコピーも下にちっちゃく、ある。

最近は、とある庭園にたたずむ「おけいはん」と「東山『美しき庭にて』」のコピー。


ここにあるちいちゃいコピーは
「京都はクセになる。というのはホントにホントのようです。」
というもの。

自分が東山区内で仕事をしているせいか、やけに気にかかるし、「ええやん♪」と毎日ウキウキ。

たしかに、区内を走る公共交通機関(電車)は京阪と市営地下鉄だけ。(バスはもっといろいろあるが。)

「伏見へ行くなら京阪で」とか「右京『美しき仏像にて』」なんてコピーにはお目にかかっていない。

でも、今日の感動は、京阪の広告にもかかわらず、青蓮院の行き方には「(京阪)三条駅または地下鉄東山下車」となっているところ。

強引な企業戦略ではない、「公共交通を使ってね」というおおらかな広告に共感。

東山へ行くなら京阪でネ。地下鉄と市バスでも便利ョ。

もっともっと公共交通機関を応援したいし、幹線道路だけじゃない東山の魅力スポットへの魅力道を知ってもらいたい。

なにはともあれ、「おけいはん」なるネーミングは、京都と大阪を結ぶ京阪電鉄だからこそできること。「おはんきゅう」とか「おはんしん」とかはムリだしね。

地の利を生かしたダジャレコピーも私は好きよ。

がんばれ、お京阪!

摩利支尊天

2007-01-11 | 歳時記
12年に一度の、建仁寺塔頭・摩利支尊天堂のご本尊ご開帳に行ってきた。

いつもは静かな境内も、暗いせいもあるが、なにやら賑やかげ。



肝心のご本尊は、訪れた参拝客のくべる線香のけむりでよく見えなかったが(写真撮影も禁じられていた)、燻した渋い音のする鐘をならして手を合わせてお祈り。
また12年後に、今日手を合わせたことを思い出しながら来よう。

お守りは年末に一足早くゲットしたので、今日はお参りだけ。

帰り際、入り口で見た「狛亥」は夜空に飛び上がらんばかりの威勢のよさ。



今年もがんばろう!


お向かいの恵美須神社では、今日が十日ゑびすで、境内は人並みで膨らんでいて気後れ。

明日の「のこり福」をいただきに行こう。

まだ残っているかな??


京町家の改修

2007-01-09 | Weblog
東山区の五条通といえば、夏の風物詩の陶器まつりも開催される陶器店が並ぶ通り。

この通りにある陶器店が、このたび、京都市景観・まちづくりセンターでやっている京町家まちづくりファンドによる京町家改修助成モデル事業の一つに選ばれたときいて、近くに行ってみた。


(手前が選定されたお店)

みたところ、素人目にはふつうのお店。
紹介文によれば、「明治期の建物を受け継ぎながら、気軽に清水焼に触れられるお店として維持・改修するもので、地域の景観や他の陶器店への回遊性も向上するものと期待される。(中略)改修工事には、建築専門学校の生徒さんたちも参加される」とのこと。

このモデル事業は、景観形成、文化発信、地域まちづくりの視点でリーディングケースとなるモデル物件を選定されたという。

ふむふむ。
京町家が点から線になると町並みとして統一感を感じられると思うし、清水焼は伝統産業の一つだしね。でも、もっともいいなあと思ったのは、改修工事に若い人たちが参加されるというところ。

ある雑誌に載っていたある記事を思い出した。「団塊の世代が大量に退職する2007年問題が始まる一方で、ベテランの技術を受け継ぐべき若手の『現場離れ』が止まらない」ということを問題提起するもの。いろいろな原因があるが、その一つに、「技術や技能の伝承に失敗」したり「現場で創意工夫する余地が減少」したりして「現場にいるのが怖」くなり、「仕事の目標を定められな」かったり「仕事を効率的に進められない」結果、モチベーションが低下し、現場が機能不全に陥るというふうに。だからこそ、「現場のやりがいを取り戻せ」と。

本で読んだり、頭で考えたりするより、自分が目で見たり触れたり、見ながら触れながら聞いたり教えてもらったりしたことはずっと印象深く自分に刻み込まれる。
だからとっても興味深い。

きっと、公開授業で一般の人も見学出来るハズ☆と期待大♪
ウッシッシ!また楽しみがひとつ増えた。春には生まれ変わる予定のこのお店の改修前、改修中、改修後を、是非、おっかけてみたい。

きっとおとなりみたいに町家っぽくなるのかな?

(おとなりから見たらこんなかんじ)

12年に1度だけ

2007-01-06 | Weblog
「亥」にゆかりの深いところといえば護王神社が頭に浮かぶが、東山区にも亥にゆかりの深いお寺がある。建仁寺塔頭・禅居庵の摩利支尊天堂である。

京都東山から届く季節便り「東山見聞録2007冬号vol.17」(発行:順正広報部)には、「摩利支天は陽炎(かげろう)が神格化され、よく身を隠し災難を除き利益を増す神としてインドの民間に信仰されていましたが、仏教に取り入れられ中国を経て我が国に伝えられました。その乗り物としてイノシシが仕え、境内には多くの亥が祀られています」とご住職・上松正明師のことばを載せている。

そして、干支で12年に1度の「亥」の今年は、1月6日から10日までご本尊のご開帳が行われ10日には建仁寺管長による大般若経600貫転読法要が修されるとのこと。

ちょうどこのお寺の向かいでは恵美須神社で初ゑびす。(周辺マップはこちら

今年も東山から開運勝利を!


(狛犬ならぬ「狛亥」?)



■関連情報
 「東山見聞録」を1年間無料で届けてくださるという。
 ホームページからの申し込みも可能。
 アドレス:http://www.to-fu.co.jp


2007年の正月は京町家で乾杯♪

2007-01-03 | 番外編
年末年始の休みに仕上げようと思っていた「京町家ミニチュアートキット」。
休み最後の今日、着手。



対象年齢15歳以上、所要時間は12時間。
私は15歳の2倍以上生きているから所要時間は半分か!?などと思いながらの着手。

ミニチュアの家づくりには苦い経験がある。
110数号まで続く和風ドールズハウスを定期購読したはいいが、取り組んだのは3号まで。しかも3号は途中で放り出していたのを遊びに来てくれた同僚がやってくれて、かろうじて。

しかし、今回は、意気込みが違う。

昨年来の「建築」というものへの興味も手伝って、必ずやり遂げる意志を以ての挑戦。

午前11時半、スタート。



着色から自分でできるキットながら、思うような色を作れない。しかし、ここはケセラセラ~で楽しむ色塗り。



午後12時半、買い物と年賀状返信とお昼ご飯で中断。
色が乾くまでのちょうどいいタイミング。

午後2時、再開。
マニュアルに沿って作る。
このマニュアル、とっても親切でよい!
失敗する手前で失敗しないようなワンポイントアドバイスがある!

そして、午後6時20分、完成~!



意外と小振りだけど、「下見板」なんて、習いたての建築用語や、外から見ているだけの京町家の出格子のカラクリなど、いちいちホホゥ~と感動しながらの4時間半。

私としては、側面の鉄板色がそれらしく仕上がって満悦である

やろうと思っていたこと全部ができた年末年始、幸先良いね。昨年の売れ残りのボジョレーヌーボーで乾杯!

■京町家ミニチュアートキットはコチラだけで買えます!
 京都市景観・まちづくりセンター
このキット販売の収益金は、「京町家まちづくりファンド」への募金に使われるとのこと。京町家まちづくりファンドというのは、京町家の保全・再生に向けた取組を支援するための基金です。京町家の改修に対する助成等の事業に活用されるそうな。

こんなかたちでも支援できるなら、いいかも。