と言っても高いところに咲いているので高枝ばさみで切って、
楽しまなければなりません。
純白の花と、えも言われない香り、
本当に私の拙い文章力では、その魅力をお伝えできません。
でも半落葉樹で毎日落ち葉の管理が大変です。
大きい葉っぱですがオイルを含んでいますので、
パチパチと良い音を立てて燃えてくれるのでまだ許せるのですが…
香料業界におけるマグノリアの香りとは、
タイサンボクの花から採集されたものを指すそうです。
この天然精油は香水の創作などに使われ、
ゲラン社のランスタン ド ゲランは有名だそうです。
昭和16年発行の短歌同人誌炎草に泰山木を詠んだ句を
見つけました。中本美子さんという氏名の方です。
「梅雨晴れのすがしき朝やそよ風に泰山木は甘き香を放つ」
ちょっと説明しすぎかなと思え、私個人は別の句が好きです。
「おもむろに大きな花瓣のおつるとき泰山木の葉がゆらぐなり」
まさかこんな後の時代にこのように紹介されるとは、
作者も夢にも思わなかったでしょうけど、
私にとっては何だか共感、共有できるひと時でした。
「泰山木詠みし女あり古屋敷」という返歌を作りました。



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