朗報を待つ

2009-01-29 | 学年通信
 さあ,いよいよ2日(月)は公立高校前期募集の内定発表だ。いかなる結果になるか,受検した人たちはあと少し落ち着かない日々を送ることになる。全員に合格して欲しいが,定員がある以上それもかなわないこと。厳しい現実と向き合うかもしれないという覚悟を決めておこう。
 さて,内定の結果については,志願先校に掲示されるわけでもなく,受験生に通知があるわけでもない。受検した生徒が在籍する中学校の教員が結果を受け取りに行くことになっている。国中方面は飯島先生が,郡内は私が,半日かけて周って内定通知を受け取り,放課後,担任の先生が受験生一人ひとりに結果を知らせることにした。
 合格すれば,それで良し。不合格ならば,その時に進路をたずねられることになる。君たちに残された選択肢は次の4つだ。
  ① 後期募集では,もう一度同じ高校を受験する。
  ② 後期募集では,他の公立高校を受験する。
  ③ 併願をしてある場合は,その私立高校に入学する。
  ④ どこの校も受検せず,就職または来年度の再受験に備える。
 大月高校の後期募集の受検を考えている生徒は,4日(水)に出願なので,その日のうちに申し出てもらいたい。落ち込んでいる暇さえなく,願書を書いたり,受験料を振り込むなど,出願書類の作成をしてもらうことになる。一人が遅れれば,出願者全員が遅れてしまうからだ。
 大月高校に限らず,志願校がはっきりすれば,勉強への取り組みにも力が入りやすい。この土日にそれぞれの保護者との話しをまとめておくようにしよう。
 ついでに,④の選択肢についても触れておこう。あまり聞いたことは無いだろうが,「高校浪人」とよばれる人たちがいる。大学進学率やスポーツなどで有名な高校に進学したいため,来春の再受験を目指す人たちだ。特に東北地方は,どこの高校を出たかが社会生活で重要視されるため,浪人生が多いので有名だ。
 おまけにこの際だから,「高等学校卒業程度認定試験」というしくみも紹介しよう。文部科学省が実施する認定試験で,これに合格すると「高等学校を卒業した者と同等以上の学力がある」とみなされ、大学・短期大学・専門学校への進学が可能になるほか、公務員試験や多くの各種国家資格試験での学歴要件を満たすことになる。しかしながら,就職する際の高校卒という学歴にはならないので,高卒を学歴要件とする就職試験を受けることはできず,また,賃金や待遇も高卒者とは同等に扱われない場合もある。
 ④の選択肢は,現実には特殊の場合に属するが,こういう選択肢もあるということを知っておこう。
 今は,ただ朗報を待つことにしよう。
(38週)

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