修学旅行

2008-04-26 | 番外編
 昨晩の寝不足がたたってぼーっとした顔の生徒もいましたが、とりあえずは体の不調を訴える生徒もいず、全員が元気良く(?)二日目の課題別グループ研修に出かけていきました。出だしからバスの故障のために1本遅れたグループ、ダイヤの改正で乗ろうとしたバスが回送表示になって戸惑ったグループ、降車場所を乗り過ごしてしまったグループなどから立て続けに連絡を受けはしたものの、だんだんと自分たちだけで対処できるようになり、問い合わせが少なくなってきて、ようやく一息つくことができました。
 今、通りをテーマに選んだグループが宿舎に寄り、たくさんのお土産を部屋に置いて、再び出かけていきました。京都の風情を楽しんでいる姿に微笑ましさを感じました。他のグループも、清水焼の陶器づくりや、扇の絵付け、ガラス細工、舞妓さん変身など、体験活動を予定通り行っています。たくさんのエピソードが聞けることを楽しみにしています。
 そうそう、昨日の報告を遅ればせながらします。三島駅で新幹線が通過していく早さに「すげぇ~」の喚声。大仏殿を見たときの「おぉ~」という驚きの声。奈良の大仏を間近に見たときの「でけぇ~」の感激の声があがりました。まぁ、中学生レベルでは、事前学習をしているとはいえ、まだまだ日本文化の奥深さなんてわかるはずもなく、大きい、広い、たくさん、きれい、とう感覚的なレベルで記憶に残れば充分だと思うので、とりあえずは所期の目的は達成されたと思います。あとは、学校や家庭に戻ってからことあることにその感動を思い出させ、知識的な肉付けをどれだけしてやれるかが問われることになります。学校でも事後指導をしますので、ご家庭でも旅行の感想を聞いてみてください。

修学旅行のお知らせpart1

2008-04-26 | 番外編
 おはようございます。修学旅行の様子をブログでお知らせしようとしましたが、なかなかまとまった時間がとれず、約束を果たせそうもありません。とりあえずは25日(金)の予定された行程を無事終了し、参加者全員が宿舎の「祗をん新門荘」に到着したことをお知らせします。
 本日は、本部に詰めて、生徒の行動を遠隔操作します。定時連絡のすき間を縫って報告したいと思います。でもあまり期待してください。

たくさんのエピソードを聞きたい

2008-04-23 | 学年通信
 いよいよ明日から修学旅行。7万円もの大金を使う2泊3日の旅行だ。大月はもちろん,八王子や甲府など近隣の町にはない,奈良や京都でしか見ることのできないもの,体験できないものを,見たりしたりしてきて欲しい。また,宿舎での仲間との過ごす生活も,家族旅行ではできないことだ。きまりを守り,自分の仕事を果たした上で,楽しく過ごしてもらいたい。誰ひとりイヤな思いをすることなく,修学旅行が有意義に終わることを願っている。
 ところで,先生たちは何をしているかというと,1日目は君たちと一緒に奈良公園を散策し,ゴールの興福寺へと導いていく仕事をする。2日目の班行動の日は,君たちの作成したコース表をもとに,陰に陽に君たちの行動を監督する。だから,君たちが危険な目に遭いそうになったときに,颯爽(さっそう)と現れて助けてくれるかもしれない。また,してはいけないことをしそうになったときには,突然後ろから肩をたたかれるかもしれない。3日目も,基本的には同じだ。
 で,私はというと,1日目と3日目は他の先生と同じ動きをするが,2日目は1日中宿舎にこもり,パソコンとにらめっこすることになる。君たちに持たせる携帯電話にはGPS(Global Positioning System=全地球測位システム)機能があり,その情報が先生のパソコン上の地図に映し出され,位置を示してくれる。つまり,私は,宿舎に居ながら君たちの行動を監督するわけだ。あきらかに,コースを外れたとわかるグループには私から電話を入れるか,近くにいる先生に急行してもらい,「指導」を受けることになることを覚えておいてもらいたい。また,君たちからの定時連絡を受けてコースチェックをするとともに,緊急時は学校や家庭,病院,消防署などと連絡を取り合い,対応することになる。
 決して,体を休めるために宿に残るなどとは思わないように。せっかく京都まできたのに,名所を見ることもなく一日過ごすのはとても残念な気もするが,これも仕事なのでしかたがない。だからこそ,君たちには見るべきものをちゃんと見てきてもらいたい。宿舎の周りには,知恩院や青蓮院,八坂神社や円山公園などの名所が多くあり,歩いても15分もあれば戻ってこれる。見学が予想外に早く終わって,宿舎近くまでもどってきたら地図で宿舎をよく確認した上で,時間の許す限りあたりを散策してみよう。
 たくさんのエピソードが聞けることを楽しみしているよ。
(5週)
※修学旅行中,このブログで「あれこれ」を書き込むつもりです。ご期待下さい。

怒る人の気持ち

2008-04-17 | 学年通信
 確か先週の金曜日だったと思う。3組のとなりの空き教室で朝の打ち合わせをしていると,いつまでたっても話し声が聞こえてくる。この時間は,朝の読書の時間。話し声など聞こえて来るはずがない時間なのだ。そうは言っても,それまでの一週間は,学年初めでもあり,クラスも替わって目新しさに興奮して学校生活のリズムもつかめないだろうと大目にみていたのだが,一向に落ち着く気配が見られないため,ついに怒りが爆発。学校中に轟きわたる大声で,廊下をうろついていた生徒,他クラスへ入っていた生徒,おしゃべりをしていた生徒を怒り倒したのは,みんなの記憶にも新しいはず。
 怒られてイヤな気持ちにならない人はいない。でも,怒った方もイヤな気持ちになることを君たちは知っているだろうか。できれば,怒らずに,ニコニコして「いいんだよ」と言っていたい。でも怒らなければ,周りのまじめな生徒たちがイヤな思いをしてしまう。そして,本人自身も悪いことを悪いとわからないままに大人になってしまい,もっと大きな取り返しのつかないことをしてしまう。周りの生徒が迷惑をこうむるのを見るのもイヤだし,自業自得とは言え,教えた生徒が不幸になるのを見るのもイヤだ。だから,イヤな思いを飲み込んで先生や親たちは「ダメことはダメ」と君たちを怒るわけだ。
 君たちは中学生。大人になりかけだから,失敗も多い。悪いこともする。悪いことをすれば怒られるのは当然。でも,それを素直に聞けないのも,また中学生だからだ。しかし,大人になりかけだからこそ,怒る側の気持ちもそろそろ理解できるはずだ。君たちが怒られて涙するときに,怒っている親や先生たちも心の中で泣いていることを。
 いつか君たちに言ったことがあるよね。私が中学校の先生をどうしてやっているかの理由を。「おもしろいから」。中学生は体と体の成長と変化が一番著しい時期だ。その成長と変化を見ることが「おもしろい」からだ。さて,君たちはこの一年でどう変わるだろうか。いつまで,大声で怒らなくちゃいけないのだろうかな?
 金曜日から修学旅行。また大きな声で怒らなくちゃいけないのかなぁ?
(4週)

3つの願い

2008-04-10 | 学年通信
 3年生になっての初めての学年集会で君たちに話したことは次の3つ。
 1つは,すべての行事に「最後の」という言葉つくということ。来年の4月には君たちは大月東中にいない。最後の入学式,最後のクラス替え,最後の1学期始業式,そしてこれから最後の総体,最後の学園祭と続いていく。日々の日常の生活ももちろん大事だが,行事は学校生活にアクセントや変化を与えてくれるばかりでなく,その取り組みを通して君たちの新たな力を発現させ,あるいは今ある力をさらに伸ばしてくれる。これまで以上に,積極的に,そして一生懸命に取り組んでいって欲しい。一つで多くの思い出を大きな感動と共に残していって貰いたい。
 2つ目は,けじめある生活。場に応じた言葉遣いや態度ができるかどうかが大人と子どもの大きな違いだ。授業と休み時間。同級生同士との会話と下級生たちを前にした時の話し方。あるいは先生へ言葉遣い。義務教育が終われば,社会人として働き出す仲間もいる。口のきき方一つで,人間性が評価されるのが大人の社会だ。学校は大人になるための知識や技術を身に付ける場であるとともに,お互いが気持ちよく社会生活を送ることができるように訓練をする場でもある。言葉遣いや態度,そして身なりに気を配って欲しい。
 3つ目は,自分たちが常に評価される存在であることへの自覚だ。生活空間が1階になったことにより,君たちの姿がこれまで以上に多くの人の目に触れるようになった。校長先生をはじめとする多くの先生が廊下を通る。先生たちばかりでなく,外部からの人も通行する。授業のようす,休み時間のようす,掃除のようす,行き会ったときのあいさつの仕方,身だしなみ,ありとあらゆる生活が見られ,そして評価される。個人の行いが,「3年生の」行いになり,さらに「東中生」の行いになる。最上級生としての自覚と,そして責任をつねに持ち続けて欲しい。
 あたりまえのことをあたりまえに行い,誠実でひたむきな姿を見せることによって,下級生から尊敬される3年生になることを願う。
(3週)

「三年生になって」  K.R
 今年で中学校生活も,最後の1年になりました。私は昨年までの2年間の大半を「楽しければいい」という気持ちで過ごしてきました。でも今年は3年生で,最上級生ということもあるし,すべてに「最後」という言葉がつくので,そんな軽い気持ちではダメだと思うようになってきました。そう思えるようになった自分を,我ながら成長したなぁと感じます。
 そういう思いを行動で表すためと,自分をもっと成長させるため,そして気持ちを切り替えるために,学級委員長をやろうと決意しました。学級の代表としての仕事をしたら,責任感とかいろいろな力がつくと思ったからです。まだ,立候補しただけだけれども,委員長になったら気を引き締めて頑張りたいです。

学園ドラマ第3部の幕開け

2008-04-03 | 学年通信
 4月。新年度。学校では,新しい1年が始まる。新しい教室,新しいクラスの仲間,そして新しい先生。昨年度末の人事異動で多くの先生が入れ替わった。特に君たち3年生は昨年度担任してくださった3人の先生方がすべて異動し,どのクラスも君たちの担任としてなるのは初めての先生ばかりだ。また,君たちがリーダーとして活躍しなければならない委員会や部活動の指導にあたる先生も半分近くが新しくなる。
 人が違えばやり方が違う。立場が違えば接し方も違ってくるのはあたりまえ。と頭ではわかっていても,とまどうことばかりが多くて,「去年と違う」とつい口にしてしまうだろう。それでもあえて,担任となる先生方には,去年までのことにはあまりとらわれずに自分なりのやり方と接し方で君たちの指導にあたっていただくようにお願いしてある。
 君たちが新しい先生方を知らないように,新しい先生方も君たちをよく知らない。先生方には,これまでと違った視点で見ることによって君たちの新たな力を見出し伸ばしていくことを,君たちには,これまでの「甘え」や「なれ合い」を捨て,新しい気持ちでこれまでと違う自分を創っていって欲しいと期待するからだ。
 3年生にとっては文字通りの新しい1年が始まることになる。これからどんなドラマが展開するかとても楽しみにしている。
(1週)