ひでちゃんの仕事サボって観劇しましょ

仕事なんてほっぽりだして、大好きな芝居をみてます。素敵な芝居に出会えたらいいな・・・

LOVE×3 R36 感想として

2007年12月31日 00時12分19秒 | Weblog
LOVE×3 R36 感想

オムニバスということで、どうなんだろう?と
ちよっと不安になりましたが、その不安はあっという間に
打ち消されました。

豪華な作家陣が並べてあるので、絶対面白いとは限らないし
その逆もあり得る。

でもこのLOVE×3 R36はすべての作品でいい意味で
裏切られました。
アッこんな愛もあるんだ。。。とか、こうゆう愛もいいなぁ などなど
「愛」ってこんなにいっぱい、そしてこんな感じもあるんだなと
改めて感じられました。

作品内容もそうですが、それを演じて下さった役者さんにはもう敬服です!
一人何役も演じ分けなければならない、それも短編作品を。。。

この労力はホント大変だったと思います。

今回出演された役者さんのブログには「楽しかった」の文字ばかり。
扉座の役者は「楽な作品」は好まないのでは?と思えるくらいでした。
前回公演のドリル魂も池袋現場開幕直前にあったトラブルさえ、
まったく感じさせない公演を実現させました。

扉座を応援させていただいてきて、本当に良かったと思います。



そして、その扉座を通じて扉座の役者が外部公演にお出になられたときに
伺って、扉座以外の劇団に出会えたことは本当に大きな財産になりました。

今年は最初から最後まで扉座に感謝感謝の一年でした。


本当に扉座、ありがとうございました!
来年もよろしくお願い申し上げます。


とりあえず、年内に「LOVE×3 R36」の感想が
書き終えてホッとしています。。。。

LOVE×3 R36「ラジオ夜行便」

2007年12月30日 00時25分01秒 | Weblog
「ラジオ夜行便」作・横内謙介氏 inspired by 大森美香さん

いよいよ大トリは横内さん作品の紹介です。
単独作品で「ハッピークリスマス」もありますが、各作家が作った
各作品の繋ぎ的なもの(暗転時作品?)なのですが、
どれも味わいのある作品でした。


「ラジオ夜行便Ⅰ」

深夜に関節痛の話ってどうですか(笑)
なかなか深夜の話題ではないようですがね。。。。

そしてゲストインタビューには30代でくも膜下出血で
倒れ、今年喜寿を迎える老役者杉山良一さんが出演。
ま、確かに杉山さんのシゲ爺は当たり役ですが、何も
実際にあった病気をネタにするとは(苦笑)
横内さん流のブラックユーモアなのでしょうか。

日付が変わり、いったんニュースの時間になります。
そこでアンカーと脚本家との間で交わされる言葉が後々に

「へぇ~そうなったんだ!」と感嘆するとは思ってもいませんでした。


「ラジオ夜行便Ⅱ」

「星影の小路」by アンサリー
この曲、自分大好きです。。。
全国各地の日の出の時間を告げるMC。


「ラジオ夜行便Ⅲ」

ゲストインタビューの時間になりました。
杉山さんとアンカーとのインタビュー。
MCは昔は女優をしていた。懐かしい会話に話がはずむ。
大病をしたあとの復帰が出来たのはメンバーと女房のおかげであった。

病気のあとに記憶をなくしてしまった。
看病中の女房のことがわからなくて、とても親身に看病を
してくれている女性に恋をしてしまった。

その女性は女房だったのだ。

そう杉山さんは女房に2度恋をしたんです。

なんかこのフレーズ、大好きです!

杉山さんが実際にご結婚されているのかは存じてませんが、
実際に病気から復帰されたときは、扉座のメンバーのおかげで
あったのは事実でしょう。


「ラジオ夜行便Ⅳ」

25年続いた番組は今日が最後の日。
アンカーとの脚本家との会話が続く。
特別なことはなしが信条のMCに花束や電報が届く。

インタビューの杉山さんの「人生というのは不思議なものです」という
話から、ティアーズに繋がる。


「ラジオ夜行便Ⅴ」

いよいよ番組のエンディングが近づく。
サプライズをプレゼントしようとする脚本家。

アンカーと脚本家は以前結婚間際まで行った仲だった。
そう「デザートの前に」のシーンの延長線上の続きがここにきます。

過去のいろいろな思い出が蘇る。良い事も悪い事を笑って話し合える
そういう時間が経過していた。

台本にあったエンディングの歌「きよしのズンドコ節」はダミーであって
脚本家が選曲した曲をアンカーにプレゼントするためだった。

アンカーからはサプライズを行おうとすると何かアクシデントがあるというジンクス(笑)


「ラジオ夜行便Ⅵ」

いよいよ最後の挨拶です。
平成23年12月から25年間(ということは平成48年・笑)という
長い期間番組のアンカーを続けてこれました。
エンディングにはスタッフが選曲した曲がいざ流れようとした瞬間になんと、

地震が発生!!!!

やはりサプライズを用意すると素直には終わらないジンクスは最後の最後まで
ありました。

脚本家が最後くらいは送りますよという言葉に、
アンカーは最後の最後まで普通に過ごそうと言い残し、スタジオを出た。
脚本家はその後姿を見送る。。。。


この「ラジオ夜行便」は本当に各作家が丹精込めて作り上げた作品を
壊さずにそれ以上に作品と作品同士を上手くつなぎ合わせた作品でした。
まったく一連性がないように思えるものが、すべてこのラジオ夜行便によって
繋がったのではないでしょうか?

またひとつひとつの言葉がとてもきれいでしたし、あたたかったです!

LOVE×3 R36「この愛をありがとう」

2007年12月29日 10時52分44秒 | Weblog
「この愛をありがとう」作・大森寿美男氏


あるホールの楽屋にて。
吉長という一見ヤクザ風の男が待っていた。
そこに吉長の子分である丸尾が楽屋口にある若者を連れてきた。

今日は吉長が面倒みている(みさせてもらってる?)来年還暦を迎える
女性歌手エリーのコンサートである。
病に伏しており、これがラストコンサートとなるかもしれない。。
ハマじゃちょっとした有名歌手である。
贔屓の歌手のコンサートで頑張る吉長たち。


ラストになるかもしれないということで、吉長たちはエリーに
サプライズとして若かれし頃に一緒だった愛する人を
探し出した。
そう、丸尾が連れてきた若者(31歳)だ。

しかし、時代がとおに過ぎているのは吉長も理解している。
でもエリーにその若かった時代の愛する人をみてもらい、元気に
なってほしいの一念だけだった。

訳もわからず連れてこられた若者・ヒデオはなぜこんな場所に
連れてこられたか理解していない。
吉長たちが懸命にエリーのことを説明するが、全くの状態(笑)
いまやっとの思いで仕事を探し、「ピザ屋」のピザの配達の仕事が
途中なのが気になってしょうがない。

そこに病院から看護師の宮川に付き添われてエリーか楽屋入りする。
宮川からはあまりムリをさせないでほしいといわれるが。。。

エリーが衣装に着替えて楽屋に来る。
よほど病院では自由でないのか、タバコを吉長にねだるが
宮川に止められる。

エリーはそこにいた若者をみて、驚愕する。
そう、そこには若い頃に付き合っていたエリーの彼にそっくりであった。

いろいろヒデオと話をしていくうちに、アレっ?と気付いたのだろう。
エリーはヒデオに自分がどんなに辛いことや苦労があってもこうして
やっていけたのは「歌」があったからだと伝える。
でもエリーを支えていたのは「歌」だけではなかったのだった。

それに対してヒデオは幼い頃に父親が歌い手の女と手に手をとって
出て行ったこと、そしてそのことから「音楽」からヒデオ自身が
避けて育ってきたことをエリーにまくしたてる。


楽屋から聞こえるエリーへの応援コール。。。
意を決して、ステージに向かおうとするエリー。


コンサートのピアノ弾きの本所がいないことに気付き探すが、
吉長が言ったように楽屋口で寝ていた(笑)


楽屋に入るやいなや、本所はヒデオをひと目みて
28年前の出来事を語り始める。


そう、ヒデオとエリーは。。。。。。

そのことに驚愕していると、コンサートが始まった。
エリーの歌を聴きながら、ヒデオは自分の心の中にあった
あるものが爆発し、涙を流すだけしか出来なかった。



最後にこれをもってきて正解なんでしょうね。。。

ジーンときちゃいました。。。。

なんか最後に大きなあたたかいプレゼントを貰った気分でした。
最近自分は、極度のうれしいことがあると泣けてきちゃうんです(笑)
そんな作品でした。


エリー役(本名 サワガニ エリカ)・麻生さん
病気なのか酔っ払っているのかちと不明な感じ(笑)
まぁ軽いアルツハイマーが入ってきているというので。。。
しゃべっていたら突然「節(ふし)」がついてミュージカルっぽく
なったり、ちとエロチックなセリフがポンポン出てました。
でも、今考えてみるとヒデオがまだ乳飲み子のときの様子を
語っていたんですよね。。。

歌はさすがでした。。。。ここで涙が。。。。
表街道を歩かずに裏街道を歩いてきた悲哀感がでてました。
本名のサワガニエリカ(笑)、やっぱり決めゼリフは「別にぃ」かな(笑)


ヒデオ役・岩本さん
やっとの思いで見つけた仕事に情熱を傾ける若者。
ピザが冷めてしまい、クビになるのを恐れている感がうまかったです。
がん平さん、全体の作品で一番大変な役だったのではないでしょうか?
大熱演でした。
かん平さんが流した一筋の涙は美しかった~


吉長役。岡森さん
いますよね~こうゆう興行主(笑)
エリーにゾッコンだったのでしょうね(昔は商売的にも)。
かっこよかったです!


丸尾役・高木さん
吉長の子分として奔走してました。かわいい子分でしょうね♪
高木さん、どの役でもかっこよかったです!


宮川役・中原さん
面倒見良さげな看護師長さん。エリーの担当看護師さん。
小さいからだでちょこまか動いてました。


本所役・杉山さん
最後にチョロっとしか出ないのですが、存在感バツグンでした。
まぁ楽屋口で寝ちゃうくらい、老いぼれているんですが
やはり昔の人、昔のことはしっかり覚えてました。
一番出番が少ないのに、この作品のキーワードをもった謎のピアニストでした。

LOVE×3 R36「ティアーズ イン ブライダル」

2007年12月28日 07時34分59秒 | Weblog
「ティアーズ イン ブライダル」作・真柴あずき

結婚式場の喫煙ルームにオーバーを羽織った花嫁の朋子が
タバコをふかしている。
他には他の式に参列している男達。

そこに新婦の友人の由衣が朋子を探していた。
まだ式の打ち合わせが終わりきっていない様子で
確認をしていた。

そこに式場を見学に来ていた男・啓一が喫煙ルームにやってきた。
その姿を見て、朋子はふと以前どこかで会ったことがないかと
不意に啓一に問い尋ねる。
しかし、啓一には面識がなかった。
タバコを吸いにきた啓一にはライターを持ち合わせてなくて
偶然すでにタバコに火をつけていた朋子が目に入り、火を貸して
ほしいと頼む。

由衣には花嫁が男を逆ナンしているようにおかしく見えた。

朋子にはやはりこの男がどこかで会ったことがあるように感じていた。

結婚の先輩である由衣と結婚についてのいろいろと話をしていた。
由衣は準備のためにその場を離れる。

啓一は朋子にこの式場のことについて、いろいろと尋ねる。
話をしていくうちに、朋子が着ていたウェディングドレスを見たいと。
その花嫁衣裳を見ると、啓一は「とても美しい」「僕の花嫁ならみんなに
自慢をして歩きたい」と絶賛の褒め言葉を聞いて、照れと何でそこまで
言うのかしらといぶかしげる。

そこに新郎である祐介が朋子を迎えに来る。

啓一は新郎にお祝いの言葉を残してその場を離れた。

朋子は実はこの結婚に自信がなかった。なぜなら新郎の心の隙間を
埋めた「場繋ぎ」的な女としか思えてならなかった。
朋子は祐介にこの結婚について、朋子が不安と感じていることを
ブチまけた。

すると祐介はそんな朋子の口癖である「どうせ私なんか」という言葉を
言わせないくらいに朋子を幸せにしようとする気持ちでいっぱいで
あった。

するとまた由衣が手にアルバムを持って戻ってきた。
朋子の母から借りてきたアルバムには幼い頃に亡くなった父親が
写っていた。
朋子はその写真を改めて見ると、さっきいた啓一にそっくりであった。
そう、啓一は昔の父親を彷彿させるものであった(幽霊ではなく・笑)

そう、父親として最愛の娘の結婚を啓一という姿を借りて
娘に祝辞を伝えに来たのである。

朋子はうれしかった。

そして朋子は祐介との結婚について自信を得るのであった。
それを祐介と由衣はポカンと見つめるだけであった。

なんか最後はホント、じぃーんくる結末でした。
でも観る人によって解釈がかわるのでは。。。と感じました。


朋子役・伴さん
いろんな役を演じられていますが、この作品のウェディングドレス姿は
本当にキレイでした。
実際に式場の喫煙ルームに花嫁衣裳を着た新婦がタバコをプカーという
シーンは今まで見たことはありませんが(笑)
祐介との心の葛藤もよく伝わりました。マリッジブルーというものでは
なく、幸せなんだけど一抹の不安が。。。という感がよく出てました。


由衣役・中原さん
親友であり、結婚の先輩である由衣さん、いますね友達にはこうゆう
タイプの方(笑)
自分が結婚するくらいにドキドキしてる人っていませんか?
でも朋子にとって一番の親友ではないでしょうか。
逆ナン。。。の仕草、グフフフフ感はさすがでした(笑)


啓一役・有馬さん
タバコをふかしながら、朋子と由衣との会話に驚きながらも聞いてましたね。
朋子に対する気持ちが、たまたまライターを借りただけの間柄以上の
感が出てましたね。
啓一の影には朋子の父親の魂(?)が入っていたのではないでしょうか。


祐介役・岡森さん
元彼女にフラれたあとに仕事の延長線上で知り合った朋子に
心底惚れているのが伝わりました。
仕事の関係上、朋子に結婚な関する用件をすべて一任してしまったことに
後悔があるが、朋子を信頼しているからこそ一任したのでしょう。
朋子に改めてプロポーズする姿は、実直ながら心を打ちました。
やっぱりプロポーズってあれぐらい誠意を尽くさなければならないんですね。
岡森さん、カッコよかったです。


劇中には別の新婦さんも登場します。
リサさん演じる若い花嫁さんとして、喫煙ルームを横切りますが
ド派手な黄色(ひまわり)のウェディングドレスを着て、廊下を
式場のスタッフ(江原さん)と闊歩(笑)
最後にはドレスの裾を捲り上げて、黄色のパンツを見せながら(?)
闊歩してました。

本題とはまったく関係ないのですが、一服の清涼剤ならぬ
一発の爆笑剤でした(笑)


結婚って、やっぱり大変なんですね。。。。


でも朋子さん、父親からエールを送られて安心して幸せに向かって
歩き始めたことでしょう。。。

LOVE×3 R36「小平」

2007年12月27日 07時43分36秒 | Weblog
「小平」作・鈴木聡氏

とある作業場に教育担当として頑張ってきた中年男性の
下坂部。何をしでかしたかわからないが、系列企業の
落ちぶれた部署へ転属されてしまった。
そこにニートなのに、ほしいものを手に入れるために
やむなく仕事をするために外に出てきた田中。

本来は人を育てることに生きがいにしてきた下坂部は
このニートの田中を育てる決意をする。
だが、最初は田中はそんなことに気付かずに反発する。
徐々に下坂部の熱意に少しだけ同意し始める。

下坂部達が作業している場所にに、経理に籍を置くOL玲子が
来る。
下坂部と玲子はお互いにこのような環境(不倫)にピリオドを
打とうとする。
そこに田中がいた、玲子はその田中に興味をもち
田中も玲子の想いに人生初の恋愛に胸をふくらませる。

が、しかし。。。

下坂部の一言によって、玲子は再び下坂部との関係に
戻っていく。。。
そこに再び現れた田中はただ唖然とする。


しがないくたびれた中年、下坂部さん役の井之上さん。
自分でもなんでこんな部署にとばされたのかわからない。
人事教育に情熱を傾けていたのになぜこんな部署に。。。
48歳で子供もいるのに、こんな部署では生活も。。。

ハイ、ホントうまいです井之上さん!
ブチギレ方や人にモノを教える方法やそして女の扱いも(笑)


ニートの田中くん役の岩本さん。
ニートさ加減の表情や仕草、よくでてました。
ヤル気はないんだけど、レアもののフィギュアがほしいがために
外の世界に渋々出てきた田中くん。
30まで童貞でいると魔法使いになれる(笑)

下坂部さんから「小平」と呼ばれて、一応人事教育に携わっていた
ため、たぶん履歴書にあった名前と住所を事前に聞いていて
ホントかウソかわからないけど「ニートのお前を本名で呼んで
たまるか!」と言い放ち、小平と呼ばれてしまう田中くん。

ちょっと小平というこの作品のタイトル、なんで小平になったのかな?
作家さんが小平と何か関係してるのかな?
地元の住まいの地名がタイトルになるって、ちとうれしかったです。


玲子さん役のリサさん。
ちっょと自分を変えたいと思っている29歳のOL。
ちょっと疲れてきている感が出てました。
自分を変えるために、ニートの田中くんに目を付けました。
お互いに「白」を大切にしようと新たなスタートを切ろうとする
二人だが。。。。


いやぁ最後のラブシーンは圧巻でした!

下坂部と玲子とのラブシーンは「獣」そのものでした。。。
初めて観たときは度肝を抜かれました。

やっぱり再びこの関係に戻ったのね。。。

その行為を傍観するしかないニート田中くん。


はい、これ面白かったです!
会話のテンポや台詞も。
そして最後のラブシーンも(笑)
井之上さんとリサさんの熱演にただただ呆然でした(笑)

LOVE×3 R36「なぞのパンツ」

2007年12月26日 07時53分14秒 | Weblog

「なぞのパンツ」作・マキノノゾミ氏
両国付近にある同じマンションの上下にに住む姉妹。
姉(リカコ)はバリバリの仕事人間、妹(ミナ)は恋に忙しい派遣OL。
階下に住む姉の部屋のベランダにハデハデな男物のパンツが。。
ここから芝居がスタート。

ベランダに干してあった姉の自分のブラジャーの上に
ハデハデな男物のパンツが落ちていたのが、気に入らず
階上の妹の部屋から落ちてきたと思い込んでいる。
そのことを端に妹の不倫にいろいろと注文を出す姉に妹はちょっとウンザリ。

するとミナのケータイに電話が。。。
そう、不倫相手の彼からの電話でした。
このときには村井さん(不倫相手)との関係を終わらせようとしていた。
ミナはリカコに「相手の家庭を壊さないんなら恋愛したっていいじゃん」と
ミナの発言に勢いに負けたリカコ。
村井との関係を終わらせた本当の理由は。。。。


そう、すでに別の不倫相手が部屋にいたんです(汗)
リカコには存在は知られていません。
花火があって普段は早く帰宅しないリカコも今日だけは
早く帰宅して花火見物しようとパンツだけ残し、自分の部屋へ。

ミナはリカコが帰宅したのを確認し、ミナの別の部屋に隠れていた
派遣先の銀行の上司である有田さんを匿ってました。

ミナからは自分の恋愛のいきさつを有田に告げ、理解を得ようと
するが、有田はあるものに目が釘付けとなりました。
そのものが有田にいまひとつ先に進む勇気が出ません。
でも、ミナが自分を想う気持ちに遂に勇気を振り絞り
あるものについてミナに問いただします。
そう、あのハデハデのパンツは誰の?と。

すると。。。

ミナの上の階に住む、みのさんの言うことを何でも信じてしまう
60過ぎの山田さんが痴漢避けのために干していたパンツだったのです。
姉妹は唖然としながら、山田さんの会話に相槌をうつだけ。

小さいことで悶々と悩んで「男を下げたぁぁぁ」有田とミナは
花火を合図に恋のスタートを切った。


芝居の暗転が終わって照明が当たった瞬間に
姉リカコ役の伴さんは洗濯ピンチ(?)にくっ付いたパンツを
ブンブンと振り回してました、ビックリ!
リカコはミナの不倫にはよく思っていないのですが、妹想いの
お姉ちゃんでした。


妹ミナ役の麻生さん。
ごめんなさい、自分のひとつ上のお歳なんですが
もう20代前半のキャピキャピOLそのまんま!
姉の小言を聞きながら、黙々とビールと枝豆食べながら
姉に反論してました。
リカコが出て行ったあと、顔つきが一変してラブラブなお顔に(笑)
結婚に囚われない恋愛、誰も不幸にならない恋愛に励むミナ。
そうゆう生き方もいいのかな。。。と感じました。
かわいかったです!


ミナの新たな不倫相手の有田さん役の有馬さん。
初めての単身赴任に少し浮かれてしまい、ミナの誘いに
のってしまった男。
きょどりながらも、こんな若い女の子と付き合えるのは
ラッキーじゃありませんか?
ちょっと小心者ですが、一途なミナの心に徐々に引かれて
いく様子が観ている側によく伝わってました。


階上の住人の山田さん役の中原さん。
いますいます、そうゆうおばさん!
玄関先で待っていればいいものを、ズカズカと部屋まで
入ってハデハデパンツを取りにくる始末。
年齢の割には下着にも気をつけるおばさん、おばさん特有の
ハイテンションなど観ていて笑わせていただきました。

 

 

 


LOVE×3 R36「ハッピークリスマス」

2007年12月24日 00時12分02秒 | Weblog

「ハッピークリスマス」作・横内謙介氏
我が愛する劇団扉座の主宰者であられる横内さんの作品。
さてはてどんな作品を作って下さったのでしょうか?

クリスマスの近い、繁華街の街角。
賑やかな喧騒の中に、サンタクロース姿の落ちぶれたサンドイッチマンが
弱々しい声で宣伝をしている。

そこに威勢の良いキャッチが現れる。
キャッチは自分のショバにいたサンドイッチマンを一喝して、他の
場所へ追いやってしまう。

キャッチが他のお客さんをかまっている間に、また違う客引きが。
そう、「龍宮」といういかがわしいサービスをするお店のママ。
歳も過ぎ、一線で活躍できない風貌の女性。店名にあるように
乙姫の格好をしている。
あともう少しで酔っ払いのサラリーマンを自分のお店に引き込める
頃まで来たが、また威勢のよいキャッチに見つかってしまう。

そのキャッチが「龍宮」の実情をサラリーマンにチクると、
あっさりとサラリーマンをキャッチが連れて行ってしまう。

取り残され、傷ついた乙姫を老サンドイッチマンが労わりの声を掛ける。
そして。。。。やっとめぐり合えた乙姫とサンドイッチマンとして
化けていた浦島太郎と長年の夢が叶い、再会を果たす。。。


8つの作品の中で一番短かったのですが、結末が一番心温かかったです。
ホント、じんわりとあたたかったです。


老人(サンドイッチマン)役の杉山さん。
ドリ魂でも、轟組の重鎮としてシゲ爺として活躍されてました。
老人役はハマリ役(実際はそんな御歳ではないですが)。
宣伝を依頼しているお店の名前「いちごみるく」なんですが、
一度「いちごはうす」とおっしゃられてました(笑)
ま、どっちでもいいんですがね。
台詞で「死に方がわからない」というフレーズがあったのですが、
そう「浦島太郎」だもん、一気に歳くっちゃって死に方も
忘れますよね。

サンタの格好から浦島太郎になるときは、思わず唸っちゃいました。


おばさん(「龍宮」のママ)役の江原さん。
いい味してたなぁ。。。出会う相手を待ちに待ち続けたんでしょうね。
それまではどんなことがあっても辛抱の日々。。。切なかったです。
でも最愛の彼(浦島太郎)に会えたときは、本当に良かったね!


チンピラ(キャッチ)役の新原さん。
いますいます、あーゆうキャッチマン(笑)
「ミニスカサンタが貴方のトナカイを・・・」はツボにはまりました(笑)
新原さんがあの勢いで声掛けてきたら、ついていっちゃうかも。

サラリーマン役の安達さん。
酔っ払いのサラリーマンというとやっぱりあんな格好になるんですね。
ネクタイをハチマキみたいに巻いて(笑)。
一瞬だけ、乙姫に付いていきそうになってました。


ホント、あたたかい作品でした。

さすが横内さんです!!


LOVE×3 R36「幻の花たちの唄」

2007年12月23日 17時59分20秒 | Weblog

LOVE×3 R36「幻の花たちの唄」作・千葉雅子さん
昭和30年代前半の時代、赤線廃止運動を精力的に活動する
グループ。
そのグループで活動しているある沢井和子は、仲間に言えないも言えない
悩みを抱えているために、活動にも身が入らない状態。
リーダーの山根がいろいろと問いただしても聞き出せないでいる。

その沢井和子は女学校時代の恩師に陵辱を受けてしまう・・・という
より恩師と和子の間で同意があったかなかったか。
父の沢井昭造が激しく和子を問いただすも泣くばかりの和子。

山根リーダーの家に婦人会の岩瀬知子が娼婦である咲恵を連れてくる。
赤線廃止になると銭湯とかで性病が蔓延するから、廃止運動を
辞めるように説得に来た。
だが、生娘である山根はいかがわしい行為を平然とする咲恵を激しく
罵る。だが、和子は「経験」したことによって理解するようになる。
山根や岩瀬、咲恵と取っ組み合いの喧嘩になるが、
打ち明けられない悶々とした中、和子は突如爆発する。


横内さんのブログにも書かれてましたが、お子様に「赤線って何?」と
尋ねられてもしどろもどろになるだろうと(笑)

赤線廃止運動グループのメンバー
山根リーダー・伴さんと和子・リサさんと一メンバーの江原さん以外は
女装した男性役者で揃えてました(笑)
それも井之上さんもスカートはいての熱演です!
高木さんや新原さんは結構かわいかったです。。。。

和子役のリサさん、もう「清純な乙女」かわいかったぁぁぁぁぁ
ちょっと萌えました(笑)
今の時代に「陵辱」なんて言葉、なかなか言わなくなった時代ですよね。
でもあの当時には普通の言葉だったんでしょうね。
喧嘩を沈静させたあとに、和子が「今度は好きな人と結ばれたい」との
言葉にはじーんときました。
どんな時代でもやっぱり「愛する人」とでなきゃね!


和子のお父さん昭造役として岡森さん
あの当時の厳しい父親像でした。小道具のタバコも「ゴールデンバット」を
苦虫を噛み締めたようなお顔で吸っておられました。


恩師・津川先生役として有馬さん。
美術の先生なのですが、ハンチングを被ったオシャレな先生。
ちょっとだけ時代が違うのですが、昭和40年代に世間を震撼させた
「大久保事件」(次々に若い女性を誘拐しては陵辱し、罪を隠すために殺害)を
思い出しました。
こうゆうときの男ってやっぱり同意があったと突っぱねるんだろうな。。。


リーダーの山根役として伴さん。
いい歳をしてまだ生娘に少しは焦燥感があったような。。。
でも潔癖症のためにまだムリか。。
ここでの伴さんはお茶目でした!


娼婦の咲恵として麻生さん
うんうん、あの時代のケバい女性ってあんな感じだった!
今だとそうゆう女性をパロディとするとあんな化粧になるだろうな。
足を組みかえるときの姿にドキっとしました。セクシーでしたぁ!


婦人会リーダーの岩瀬役として中原さん。
ハイ、これもあの時代のおばちゃんはそんな感じでしょうね。
八王子3丁目婦人会リーダー
世話好きでちよっとお節介なおばちゃん、上手でした!


山根さん・咲恵さん・岩瀬さんの取っ組み合いの喧嘩は
ハードでしたよぉ!
あるとき観ていたら、くっきりと中原さんの胸に爪のあとが
残ってました。

その喧嘩を和子はどうやって沈静させたか?

お茶をブッカケました!!!!

壁にもかかった飛沫が・・・・  和子の迫力も負けてませんでした!

和子の顔は、やっとの思いで心の内を話したあとの爽快感に輝いてました。


やっぱり「愛する人と結ばれる」のが幸せなんだよね。。。。

 

 

 

 


LOVE×3 R36「デューク」

2007年12月22日 11時20分42秒 | Weblog

この作品は各々の小作品と小作品の間に
場面転換のために「小作品?」が入っています。
(ちとわかりにくい説明ですみません)

その場面転換時の作品は横内さんが作られました。
横内さん作品はオオトリに取りあげます。


「デューク」作・鈴木哲也氏

独り暮らしのOLさんの部屋が舞台。
そこにネコ2匹との生活。

飼い猫2匹は兄妹で、ご主人様のお帰りを部屋で待っている。
ある日、空き巣が入ってきてしまう。そして現場検証のために
警察が部屋に立ち入っていた。
いつもの平凡な暮らしに慣れていたネコの兄妹はビックリ!
そして、OLの彼女の恋人が事件のために部屋を訪れていたが
夜にはOLの家を後にする。
送っていったOLサヤは帰宅する。


長々と書いてますが、ここから芝居が始まります。
あくまでも、このようなシュチェーションがあったことを
思わせる仕組みになってました。


兄ネコのデューク(岡森さん)と妹ネコのカスミ(リサさん)
妹は飼い主のベッドで雑誌をめくりながら(ネコが雑誌?)寛ぎ中。
兄ネコはいろんな人が部屋に来たために興奮状態(笑)


帰宅したサヤはいろんなことがあってグッタリ。。。
でも本当の理由は、「こんな事件があったときだから一緒にいてほしい」と
彼に懇願したが適わず。。。
そうサヤは妻子持ちの彼と付き合っていた。。。


飼い主サヤのことが本当に大好きなデューク。。
一緒にはいるけど(飼ってもらっているけど)、所詮は人とネコ。。。
サヤの心を読めるデュークはネコゆえにサヤに何もしてあげられない。
一緒にいて慰めの言葉さえかけられないジレンマ。。。
エンディングはちょっとキュンとしました。


さて、デュークこと岡森さん
もうホントにサヤのことが大好きで、ネコであることを忘れそうになって
います。
厚木で観たときには最後になって、「あっネコだったんだ。。」と分かる次第(笑)

とても大きいネコでした(笑)

ネコがティッシュボックスのティッシュにじゃれますよね?
それやってくれました!
上手側ではティッシュをバッサバッサ抜き出し、下手側では1枚のティッシュを
短冊状に切る(ネコってそんなに器用かな・笑)仕草をします。

両方ともホント目の前で拝見しましたが、真剣な表情に少々笑ってしまいました。

サヤの膝の上に寝転ぶ姿はかわいいを通り越して、ネコでした(笑)
またサヤとのカラミは。。。。。。ホントエロチックでした。。。

サヤはワインを指に浸し、デュークに舐めさせるシーンは


ホントにエロチック!


初めて観たときにはもうビックリしましたぁ


ホントにサヤを愛しているデューク、ステキでした!


カスミことリサさん
ちょっと冷めた視線でデュークを見ている妹。
所詮叶わぬ恋を重々理解している。

いゃぁリサさん、パワフルでした!
全くと言っていいくらいの性格が正反対な兄妹。
優雅な立ち振る舞いかと思いきや、デュークには思い切り
攻撃的でした。

劇中にリサさん、岡森さんを叩く叩く。。。
あれはマジに叩いてますよね?
そのあとにプロレスキックを連発!
すっごい迫力でした。

それと言葉遣い。。。
あのステキなリサさんの口から

「カリカリ喰って、ク○して寝よっと」(注・カリカリとはネコのエサ)

一瞬、ポカーン状態でした(笑)


でも乙女らしく、エッチ系の言葉には「キッ」でした。


サヤこと麻生かほ里さん
ホント「OL」さんでした。
こんな事件があったときだから、彼には一緒にいてほしいという
素直な気持ちの反面、頭では理解していても(一緒にいられない事)
思うようにならない寂しさ。
セリフだけではなく、表情や仕草がとてもステキでした。

今度は生まれ変わって、妻子持ちでない彼を見つけるぞ。。と
この事件をキッカケに新たに成長するサヤ。
がんばってほしいです(作品の中として)。


「デューク」はパワフルでありながら、ちょっと切ない作品でした。

 


 


LOVE×3 R36「デザートの前に」

2007年12月21日 18時13分12秒 | Weblog

昨日、今月8日・9日と厚木公演そして12日から20日までと公演を続けていた

劇団扉座公公演 「LOVE LOVE LOVE R36」が 無事に千秋楽を迎えました♪

 

全13公演中、6回観に伺いました(笑)がホント心温かい作品に出会えました!

 昨日は終演後に出演されていた役者さんにお会いし、
ご挨拶させていただきました。
ブログライター会見のお茶会の際、偶然にもお隣であった岡森さんと
有馬さんにも感謝の気持ちを伝えられました。
(有馬さんには来年のチケットのお願いまでしてしまいました・汗)

岡森さんからは「ぜひブログを」というアドバイスをいただきこのような拙いブログですが、立ち上げる勇気をいただきました。

全ての公演で最前列から観劇でしたので、役者さんも

「あっまた来てるよ・・・」と

思われたことかと思います(笑)


皆さんから「いつも最前列から応援頂き・・」という冠をつけて挨拶下さいました。

座長の横内さんに、「本当に素晴らしい作品を有難うございます!」と伝えられました。

やっぱり一番注目していた鈴木里沙さん(以下リサさん)ともいろいろと
お話出来ましたぁ♪
この作品でいろいろなタイプのリサさんに出会えました!
ホントにステキな役者さんです。



公演が終了したので、今回の「LOVE×3 R36」についてネタばらしと感想を一日一作品ずつアップしていこうかと思います。


第一回目は「デザートの前に」作・大森美香さん

おしゃれなフレンチレストランにいるお互いにある程度年齢を重ねたカップル。
女優さん♀と演出家(作家)さん♂のカップル フロアチーフ(有馬さん)にお願いして、彼女のバースディケーキの中にパティシエ(麻生さん)の協力を得て、
プロポーズの指輪を隠してもらう。

デザートのケーキが届くまでの間に、プロポーズをするはずだったのが
段々と険悪なムードに。。。
デザートをテーブルに届くときにはすでに修復不可能な最悪の事態に
気を利かせて、やばくなる前に届ければよかったデザートは
お客様の要求を遂行することに命を賭けるフロアチーフによって
無残にも修羅場に届く。

テーブルのまわりにいる他のお客様からも祝福されるバースディケーキを前に
「女優魂」によってニコヤカに受け取り、いざケーキにフォークを入れると
ケーキの中からプロポーズの指輪が出てきた。

もう時はすでに遅し。。。


初めて舞台で拝見しました、井之上隆志さん。この作品では「お茶目」の一言です! 歳を重ねたら、あーゆうふうなシブさの中にあるお茶目なオトナになりたいな

やっぱり圧巻は切り分けたデザートのケーキを彼女のお皿に載せたあと、
自分の分は鷲掴みで自分の皿に。。。
たった10分間で天国から地獄へ真っ逆さま!

女優役の伴さん、もうハジけてました(笑)
とてもオトナの女性なんだけど、もうキレたら最後でした! ありえなさそうだけど、


でもありえそうなシュチェーションにただ笑うのみ
 (最後はちょっと物悲しさもありましたが)

テーブルの周りの他のお客さんも、そのカップルの行方が気になってしょうがないのがありあり(笑)

給仕(ウェイターやウェイトレス)の立ち振る舞いはホント完璧でした!
フォークや皿を置く動作、ワインを注ぐ動作もとってもキレイでした。

最初からこんなに飛ばして大丈夫か?と初観のときは感じましたが、
この作品はこれくらいでないと楽しくないのかもしれませんね。