子供たちのお金
そうくん ややちゃん ココちゃん
それぞれの名義でゆうちょ銀行(旧郵便貯金)の口座を取得。
お年玉やお祝い等など、
入金する一方生まれてから一度の出金もないので、
そうくんが生まれてまもなくから、国債を購入。
そうくんのお金はそうくんの名義で国債の通帳を持ち、
ややちゃんも同様。
去年ココちゃんが生まれ、
お祝いなど、まとまった普通預金で上の二人と同じように国債を購入しようと、
今年に入って郵便局を訪れた。
もう数回購入経験があるので、勝手はわかっているつもり、
三人の普通口座に少しずつやけど貯まった貯金を
「今日発売の利付き国債をお願いします」
と普通預金通帳・印鑑・それぞれの健康保険証、保護者の証明として私の健康保険証を窓口に提出。
すると、すぐに行けば必ず顔を合わせる女性局員が、
「あ~、子供さんの名義では国債を買えなくなったんですぅ」
と言った。
「ええっ?!」
女性局員は後ろを振り返りながら
「ねぇ?」
と局長らしき男性に確認の問いかけをした。
「あ~ぅん ぅん」
「職業とかね・・・収入がはっきりしてないとダメってことになったんです。今年から」
「え?じゃぁ、今まで買ってきた国債の通帳は?」
「今までの分はこれまでどぉり、利息が普通預金のほうに振り込まれますので、償還日までお持ちください。
お母さんの名義でなら買えますよ。」
「よその金融機関(銀行)もですか?」
「だと思いますよ。」
個人的に見た目も話し方も前からスキじゃなかった局員に言われ、少々カチンときた私。
「ほんなら、もぉええわ!」
なんの効力もないがあからさまにムカ付いた態度をとって出て行こうとした私の背中に向かって、
「定期とか、他の商品はどうですか?」
とのたまった。
後で考えたら熱くならずにもっと冷静に文句を言えればよかったけど・・・。
それぞれの名義にこだわらず、私の名義にしてでも利の良い国債を買い続けるか、
やっぱり、それぞれの通帳に記帳していくことにこだわって、国債ほどではなくても、定期などの別の商品を買うか・・・
信金に勤める友人や、金融商品に少しでも詳しい知人に相談してみたりもした。
国債が未成年の購入がダメになったことについては詳しく知る人がいなかった。
結局私の名義で国債を買おうかな・・・
と思い始めたが、
自分でネットとかで、「個人向け国債」について調べてみた。
財務省のHP、いろんな金融機関が国債について説明しているトコロ。
ゆうちょ銀行を始め、財務省のHPですら、
「国債の未成年の購入」についての記述がOKとしか受け取れないような文面だった。
さらに
「個人」の意味についても調べてみた。
ざっくり言うと「法人」「団体」でないものが「個人」らしく、
そこに年齢制限ついてはいっさい書かれていなかった。
ますます子供たちの名義で国債を買えなくなったことに納得がいかなくなり、
一言文句を言ってやれ!と思って、
財務省のHPにクレームのメールを送った。
メール受付の注意には、
「意見を受けるものであり、アドレスを入力されても返信はいたしかねます」
とのことだったが、
返事なんか欲しくないよ。
未成年の購入が、これまでみたいに保護者の同意書や、証明、印鑑があってもできなくなったんなら、その旨、もっと解かりやすく、提示するべきなんじゃないの?って、
国債の発売日のたびに金融機関のHPとかもチェックしてるのに、そこは財務省が監督するんじゃないの?
小さくてもいいから新聞に載せるとか。
未成年が購入できなくなった理由を知りたい。
購入できるべきである。
みたいなね。
実際はもっと丁寧に書いたよ。
すると2~3日たって
返信はしないって書いてたのに
財務大臣官房文書課がどーとかの担当者名で返信が来た。
返信があったことにも驚いたが、
その内容にも驚いた。
国は基本的に国債の購入についての年齢制限は設けていない。
しかし、各金融機関によってはもうけているトコロもあるかも。
今後も財務省をヨロシクね~
みたいなことを丁寧な文面で。
それなら怒りの矛先は変更 株式会社日本郵政グループ ゆうちょ銀行。
ここはメールを受け付けていなかったので直接電話。
「ご意見・苦情受付」ってゆーフリーダイヤルがあった。
担当の○氏が
「いつもありがとうございます~~~~」
言ってもどうしようもないこともあるので、
あの「カチン」から数ヶ月たって頭の冷えた私は勉強するつもりで聞いた。
「去年まで、子どもの名義で国債を購入してきました。今年は新しい家族に国債の通帳を作ろうとしたら、未成年の購入は出来なくなったといわれたんですが、
いつからだったんですか?」
「ええっ?!ちょっとお待ちください・・・何局ですか?」
「○県△市◇◇郵便局です」
「局員がそう申しましたか?」
「はい、収入がはっきりしていないと、とか、国債はダメなので定期はどうかと勧められました」
「申し訳ございません!!それは完全に局員が間違っております。
確かに保護者様の同意書が、これまでは、お一人分のご署名でよかったのですが、お子様の名義でしたら、ご両親様お二人のご署名が必要になったんです。
すぐに謝罪に向かわせますので、よろしければ、お名前とご住所お聞かせ願えますか?」
「いいえぇ、買えることがわかったんならそれでいいです。
この次の発売日には◇◇郵便局でも買えますよね?」
「はい!、これからすぐにきつく注意をしておきます。今後ともよろしくお願いいたします!、お電話ありがとうございました」
てなわけで、今月の発売前日に久々に郵便局へ、
田舎の小さな郵便局、子どもの名義でちょびちょび貯まっては国債に替える人も少ないのか、前回ムカついた態度が印象的だったのか、
ドアをくぐるなり局長が奥から走り寄り
「大変申し訳ありませんでした、本局の方から電話がありまして・・」
深々と頭を下げた。
「同意書に主人の署名もいるようになったらしいですね?
明日一緒にこれませんので同意書だけ下さい。
主人の署名・捺印してもらってもって来ます。」
翌日手続きはかなり面倒臭くなってたけど、無事に子供たち三人の名義で国債を購入することができました。
気が小さくて、言い返せない、
面倒臭がりやで ま、いっか が得意な私がちょっと長期戦で頑張って勝利したようなお話でした。
達成感もひとしお。
わかんないこと、納得いかないことはやっぱりもとの元まで自分で見に行った方が良いってことよね。
ほとんど働かない脳みそを活発に動かしたよ。
アホは新しいことがいっぱいでオモロいよ。