日々の移ろい

療養型病院

先日 岐阜市の病院で、

エアコンの故障により、熱中症にて高齢患者5名死亡とのニュースがあった。


この病院は、療養型病院。

家族では手に負えない寝たきりの患者さんを介護する家族にとっても 拠り所と言っても過言では無い 
実は有り難い病院の位置づけ
であったと思う。

と言うのは、

私の父は、パーキンソン病を患っていたが、自宅で母と 私は週末通い3泊4日の介護が続いた。


要介護度は2。

また亡くなる2年前まで、
デイサービスを利用しながら、

亡くなる一年前から、ショートステイを月曜から金曜まで利用し(一月30日は通して使えなかった)
特養の待機にも消極的であったし、

また特養とて入居出来るなど諦めて

訪問診療も利用して 

何とか 病院に入院させてほしいと 願っていた。

度々 父も転ひ、自分でも救急車を呼んでくれ、
と、母に電話させ

その度 とこも悪いところはない、と介護タクシーで戻ったのは2.3度。

介護施設への入所は父も抵抗があったが、入院ならしたい と、希望はあったようだ。

結局 7ヶ月ショートステイを利用し、歩けなくなってからは
褥瘡が出来 週末帰宅時には、薬を塗るなど、介護を続けていた、

褥瘡は酷くなり、また、発熱と、食欲も衰え 

訪問医とケアマネージャーさんのにより、

療養型病院へ入院の運びになり

母と私の 父への介護は終わった。

入院により、
褥瘡の手当もそれは手厚くして下さり 感謝の言葉しかない程

最期まで 見てくださった。

延命は望まず 安らかに遂げるような 低カロリーの点滴のみにお願いし、

入院後 4ヶ月で 父を見送った。


私達のような 家族にとって、
拠り所となった療養型病院。

先日起きた5人死亡のご家族も、特に荒立てて 訴訟を起こすなと 考えておられないのではないか?

いや、様々な報道のされ方により
考えも変わるかもしれない。


療養型病院は 今後減少する と聞いている。

心配なのは 介護に疲れて 手を下す と言った事件さえ起こりかねない。

特養の入所が困難で 多くの行き場のない寝たきり患者への対応策がなければ、

一概に こういった事件を批判する姿勢を私は取れない。
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