日々の移ろい

伊勢へ家族旅行  part 1

まだ真っ暗な、4時前から2女は起き出し、
私も連られて、洗濯と着物の着付けのためと、この日を迎えれる興奮でベットから抜け出した。

恒例の新年会の為、家族6人、そして、実家の両親も一緒の総勢8人で、
伊勢神宮初詣と鳥羽の温泉への一泊旅行に出かけた。

それも何んと、伊勢神宮を4人が着物姿でという豪華絢爛なご一行様!!
行きかう人の視線を小気味よく受けながら、
我々親やおじいちゃんおばあちゃんは、とっても嬉しそうに神宮の杜を歩いた。

その着物、箪笥の中で結婚以来眠っていた物達もある。
母が結婚前に一枚又一枚と、へそくりを持っては呉服屋さんで作りに行って、
持たせてくれたもの!
娘達に着せるたびに、有難いと!思う。

寒かった為、羽織も着たいと言い、
まだ私が手を通した事も無かった赤い絞りの羽織と、
朱色のを長女、次女が羽織り、これまた、老けて見えるかなと思ったが、
イエイエ、よく似合った。

一番かわいかったのは、3女!
「あの綺麗な着物ね、着ている子も清楚でよく似合っている!」と
行きかう大人の人の声に、「うちの子です!」と言いたかったくらい、
1人にんまり・・・

まず、車で、伊勢インターは正月中は下りれないから、
玉城インターで伊勢自動車道を下り
一般道を通り外宮近くの臨時駐車場になっていた厚生小学校に止め
そこから歩いた。途中の渋滞を予想していたが、杞憂に終わった。
参拝の前に、外宮前のうどん屋さんで、伊勢うどんと梃子ね寿司の伊勢名物を食し
さあ、参拝に。

神々しい伊勢神宮だった。
予定を立てていた頃は、80歳過ぎが2人も一緒の旅だから、
外宮だけにして鳥羽に向かおうと思っていた。
でも、やっぱり外宮だけでは物足りない。
折角だから内宮にも行きたいね。お父さん良い?
と尋ねたら、綺麗な孫と一緒に歩くのは相当嬉しかったのね、
O,K!ですって!

バスで外宮から、内宮に移動。
なんだかここも、警察の人や、黒い服を着た人が多い。
「後1時間後くらいに福田さんが見えるらしい」
とか、人の声が聞こえたが、
急に物々しくなって、スーツ姿の団体を見たら、小沢一郎さん!

「小沢さーん」と囲まれている人の向こうに手を差し出したら、
握手して下さった!
長女も真似て手を出した。「握手した!」と大騒ぎ!!
テレビで見かけるあのしかめっ面ではなく
満面の笑顔で、しっかり握手してくださった!

3女は、お神酒を始めて頂いて、美味しい!
また、甘酒も頂きなんだか幸せな気分の初詣。

内宮には参拝客が多く、並んでお参りした。

途中2女が、中国から着ている人に
「一緒に写真に写ってください!」
って声をかけられ、伊勢でも国際交流。
立ち止まって、その上海から来ていた3人くらいのオシャレな中国人の方と
お喋り。あんど名刺交換!?
その方々、昨日は京都見学されたそうだ。

福田さんが通られるから行列が出来ていて、
行き場を失ったチャボや尾長鳥は、木に登って昼寝をしていた。

大きな枝振りの良い松の前でも、記念撮影。
大鳥居の前では、福田さんを待っているテレビ局のクルーの1人に
シャッター押してくれませんか?とお願いしたり・・・。

いつもなら、8人の集合写真なんて撮るのも大変だけど
皆さん快く撮ってくれた。やっぱりこのメンバーの組み合わせは
ほのぼの見えるのよね。

福田さんを待つのにはもう少し時間が要りそうだったから、
諦めて、バスに乗った。
そしたら、バスの中ですれ違った黒塗りの白いカーテンがかかった車に
首相は乗っていた。
沢山の嬉しいハプニングがあった伊勢神宮を後にして
宿泊先の鳥羽のお浜荘へ移動した。

パソコンで予約を入れていた旅館は昔ながらの普通の日本旅館。
トイレや部屋のお風呂は綺麗とはいえなかったが、
晩餐はすごーく豪華!!
舟盛には伊勢えび、アワビのお造り、鯛、鮪、烏賊、ハマチ・・・。
松坂牛のステーキ。牡蠣、さざえ、大アサリの酒蒸し
いつも食べたーいと憧れていたものが一堂にテーブルに並び
もーう幸せ過ぎて、勿体無い過ぎて。

これから暫くは、どんな宴会があっても、
これを越えるお料理はないであろう。

老親もとっても喜んでくれて、本当にいい一日だった。
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