真っ赤な私の大好きだった薔薇が、枯れた。
普通なら、この５月から６月にかけて満開になり、
豪華な薔薇を家中の花瓶に生けて、何だか優雅な気持ちにさせてくれていた。
１０年以上咲き続けていてくれた薔薇を
今日思い切って、抜いたら・・・、太い根っこの真ん中を
大きな、まるでカブトムシのような芋虫が巣を作っていた。
貫通していた！
これならかれてしまうのも無理はない
抜いた後が、なんだか間抜けな玄関になってしまったので、
早速園芸店に行き、もう一度赤い薔薇を買ってきた。
私にとって、今まで薔薇は、買ったことはなかった。
いつも父から譲り受けていたからだ。
他に今咲いているピンクの薔薇も、父から譲ってもらったもの。
しかし、電話を掛けて聞いてみたら、父いわく、
「もう薔薇は、アーチにしているつる薔薇以外は、なくしてしまった」と。
棘があるものは、怪我の心配もあるし・・・と。
父は、私が小さな頃の庭に、それはたくさんの薔薇を育てていた。
赤、白、黄色、ピンク、そして紫
小学生の頃なら、教室の花瓶にと、
良く登校時に枝を切って新聞紙に来るんで持たせてくれたっけ。
今日買い求めてきた、小さな蕾がついた真っ赤な薔薇。
赤と言ってもいろいろある、意中の赤の花が咲いて欲しい
