これは去年も最初のほうで取り上げたのですが、アメリカの神学者、倫理学者のラインホールド・ニーバーが説いたといわれる「祈り」という短い言葉についてです。実は、この「ニーバーの祈り」の文言は、宇多田ヒカルの「Wait&See」の中の一節によく似ているのです。ちょっと比べてみましょう。
THE SERENITY PRAYER
O God, give us
serenity to accept what cannot be changed,
courage to change what should be changed,
and wisdom to distinguish the one from the other.
Reinhold Niebuhr
ニーバーの祈り
神よ、
変えることのできるものについて、
それを変えるだけの勇気をわれらに与えたまえ。
変えることのできないものについては、
それを受けいれるだけの冷静さを与えたまえ。
そして、
変えることのできるものと、変えることのできないものとを、
識別する知恵を与えたまえ。
(大木英夫 訳)
宇多田ヒカルの曲「Wait&See」の方は、
変えられないものを受け入れる力
そして受け入れられないものを
変える力をちょうだいよ
(歌詞全体はこちら)
内容的にニュアンスがすこしちがっていますが、宇多田の歌詞がニーバーの言葉の影響を受けていると考えられます。
ニーバーの言葉は、第二次大戦で欧州戦線に向かう兵士にカードに書かれて配られたものだそうです。それから戦後は、アルコール依存症患者の断酒会のモットーにも採用されたといいます。つまりアメリカ人にはどこかで聞いたような割りとなじみがある言葉なのだと思います。
さて、このニーバーの言葉について次の設問に答えてください。
(設問 1)ニーバーの「変えられないものを受け入れる心」とは、どういうことを指しているのか、具体例をあげて考えなさい。
(設問 2)ニーバーの「変えられるものを変える勇気」とは具体的にどういうこと意味しているのか。
(設問 3)ついでに、宇多田ヒカルの歌詞「変えられないものを受け入れる力」「受け入れられないものを変える力」とは、この場合、どういうことを指しているのか考えなさい。
THE SERENITY PRAYER
O God, give us
serenity to accept what cannot be changed,
courage to change what should be changed,
and wisdom to distinguish the one from the other.
Reinhold Niebuhr
ニーバーの祈り
神よ、
変えることのできるものについて、
それを変えるだけの勇気をわれらに与えたまえ。
変えることのできないものについては、
それを受けいれるだけの冷静さを与えたまえ。
そして、
変えることのできるものと、変えることのできないものとを、
識別する知恵を与えたまえ。
(大木英夫 訳)
宇多田ヒカルの曲「Wait&See」の方は、
変えられないものを受け入れる力
そして受け入れられないものを
変える力をちょうだいよ
(歌詞全体はこちら)
内容的にニュアンスがすこしちがっていますが、宇多田の歌詞がニーバーの言葉の影響を受けていると考えられます。
ニーバーの言葉は、第二次大戦で欧州戦線に向かう兵士にカードに書かれて配られたものだそうです。それから戦後は、アルコール依存症患者の断酒会のモットーにも採用されたといいます。つまりアメリカ人にはどこかで聞いたような割りとなじみがある言葉なのだと思います。
さて、このニーバーの言葉について次の設問に答えてください。
(設問 1)ニーバーの「変えられないものを受け入れる心」とは、どういうことを指しているのか、具体例をあげて考えなさい。
(設問 2)ニーバーの「変えられるものを変える勇気」とは具体的にどういうこと意味しているのか。
(設問 3)ついでに、宇多田ヒカルの歌詞「変えられないものを受け入れる力」「受け入れられないものを変える力」とは、この場合、どういうことを指しているのか考えなさい。