今日も自宅で小津安二郎のDVDを観ながらゆっくりする。非常線の女。フイルムの保存状態が良く、白黒の美しさを堪能することができる。アメリカ映画のようなセットの中に、水久保澄子の和服と三井弘次の学生服が異質のもののように目に映り、ドレスの端が田中絹代の右肩からずり落ちる名シーンは確かに感動的だ。また、夜の酒場で女達がヨーヨーに興じる姿は面白い、当時流行っていたのであろう。前年の名作「生まれてはみたけれど」は何度も観たことがあるのだが、この映画を見るのは初めてだった。サイレント映画を観るということには、画面を凝視し続け、まさに映画と対面しているという実感がある。
その他に観たのは、大学は出たけれどと「和製喧嘩友達」、どちらも昭和4年の作品。「大学は出たけれど」のオリジナル版は70分だが、12分の短縮版のみ、また「和製喧嘩友達」のオリジナル版は77分だが、15分の短縮版のみ現存しているようだ。
その他に観たのは、大学は出たけれどと「和製喧嘩友達」、どちらも昭和4年の作品。「大学は出たけれど」のオリジナル版は70分だが、12分の短縮版のみ、また「和製喧嘩友達」のオリジナル版は77分だが、15分の短縮版のみ現存しているようだ。