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hemant's blog

へまんと爺の密かな愉しみ

非常線の女

2009-12-13 16:07:30 | Cinema
今日も自宅で小津安二郎のDVDを観ながらゆっくりする。非常線の女。フイルムの保存状態が良く、白黒の美しさを堪能することができる。アメリカ映画のようなセットの中に、水久保澄子の和服と三井弘次の学生服が異質のもののように目に映り、ドレスの端が田中絹代の右肩からずり落ちる名シーンは確かに感動的だ。また、夜の酒場で女達がヨーヨーに興じる姿は面白い、当時流行っていたのであろう。前年の名作「生まれてはみたけれど」は何度も観たことがあるのだが、この映画を見るのは初めてだった。サイレント映画を観るということには、画面を凝視し続け、まさに映画と対面しているという実感がある。
その他に観たのは、大学は出たけれどと「和製喧嘩友達」、どちらも昭和4年の作品。「大学は出たけれど」のオリジナル版は70分だが、12分の短縮版のみ、また「和製喧嘩友達」のオリジナル版は77分だが、15分の短縮版のみ現存しているようだ。
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その夜の妻

2009-12-12 20:32:22 | Cinema
話は前の日曜日にさかのぼる。福井県立恐竜博物館へ行ったのだが、倅の友達も一緒に車に乗せての往復5~6時間の小旅行であった。その友達が帰宅後すぐに発熱、翌日インフルエンザA型の診断を受けた。そして我が家でもインフルエンザが猛威を振るうことに。私も4日間もの休肝日を設定することができ、小津安二郎の映画を堪能する時間が持てた。
熱は38.6℃、咳、頭痛。熱がまだ下がりきらないうちは、テレビをぼーっと眺めていた。何も考えずに眺めるという、テレビの存在価値みたいなものが確認できた。熱が下がってからは、楽器をさわったり、年賀状を書いたり、そして小津の映画。
小津のサイレントを何本か観ようと考えたのだが、1時間程度で疲れきってしまった。その夜の妻。ハリウッドのようなセットの中で、和服姿の女が拳銃を刑事に突きつけるという無国籍情緒溢れたシビレるシーン・・・。サイレント映画というのは、『スクリーン』から目が離せない(DVDをパソコンの『スクリーン』で観たのだが)。これこそが映画なのかもしれないが、集中力がもたない。
疲れてしまったので、何度も観たことのある父ありきを。戦前最後の小津作品。ラストシーンは、元々「海ゆかば」という軍歌が流れ、召集され戦地へ行くことを暗示していたようだが、現存するフィルムにその曲は無い。
もう一日、ゆっくりしたい。
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せいろ

2008-11-22 11:55:49 | Cinema
昨夜は関市の魚末でせいろ蒸しを堪能した。先月、ここの料理が原因で食中毒の症状がでた人がいるらしく、5日間の営業停止となったそうだ。大変美味しい料理なので、食中毒になっても本望だと思いながら食した(笑)。
ところで、ここのところ小津関連の本を読んでいたが、久しぶりに「監督 小津安二郎/蓮實重彦」を読み返してみた。・・・小津の作品を見て、映画が映画でなくなってしまう瞬間を垣間見たい。
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波切漁港防波堤灯台

2007-07-29 00:49:55 | Cinema
伊勢志摩へ家族で旅行にでかける。まず小津安二郎の「浮草」のロケ地、志摩市大王町へ。田中料理店でかつお茶漬620円を食し、波切漁港の防波堤灯台を確認。雰囲気がでてきた。いつ浴衣姿の若き若尾文子がでてきてもおかしくない趣がある。そして、大王埼灯台から町並みを眺める。小津監督は東海の尾道と呼んだそうだ。しかし余りの暑さに、路地を歩くのは断念し、かき氷をいただいた後、倅たちのために志摩マリンランドへマンボウを見に行くことに。「浮草」のロケがあったのも夏の盛りなのに。
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食は命なり

2007-06-09 19:44:41 | Cinema
知り合いから子鮎を頂戴した。木曽川で毛鉤釣りをしているということだったので、早速見に行った。なかなか面白そうなので、一度挑戦してみたい。見るだけではつまらないので、シマドジョウを8匹ほど採った。
柳津町の麺坊ひかりで鶏柳辛麺800円を食し、夜は久しぶりに小津の「浮草」を観る。

追記
三千盛純米を調達し飲む。
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