シリーズ化希望！【アイム・ノット・ゼア】

ボブ・ディランと言えば、「アヒルと鴨のコインロッカー 」。
ぐらいの感慨しか持ち合わせていません。
たぶん、ちょっと年代がずれているんだろーなぁ。
そう考えると、“ビートルズってすげー！！”って思います。


シャルロット・ゲンズブールが出ているだけで動機は十分なのですが、でも、2時間半もの映画を観るには、迷う気持ちもありました。
それは、ボブ・ディランのことをよく知らないというか、ほとんど何も知らないから。
「風に吹かれて」ぐらいは伊坂さんの小説を読む前から知ってたけど、生死の有無も分からない（ご存命です）というのは、ちょっとキツイんじゃないかなぁって。
その予感は的中した部分もあったのだけど、予想外にシャルロットの登場時間が長かったので、なんとかなりました(笑)
無敵のシャルロットです。


ボブ・ディランを、6人の役者が演じる。

と聞いて、1人の人物の色々な側面を6人に演じさせるものだと思っていたのですが、そーとも言えるし、言えずな部分もあり、最初はなんだかよく分からないままに進んでいきます。



この映画でボブ・ディランは、異なる時代をそれぞれ異なる人物として生きているのですが。
ここに気づくまでにちょっと時間がかかってしまった。
こーゆー時間軸は初めてだったなぁ。


この手法で色んな人の映画を作ってくれたら楽しいかも。
そうだなぁ・・・ジェーン・バーキンとか、レスリー・チャンとか。
ディカプリオでもいいかも。
ショパン様やベートーベン様なんかも、現代に生きさせてみるとか。
「アイム・ノット・ゼア　＠＠編」みたいな感じで。
それでDVD-BOXにして、『世界人物全集』とかって、学校の図書館に並んでたら嬉しい。
あ・・・でも、Ｒ指定ついちゃうかな（汗）



と、関係ない話にそれていくのは、やっぱり映画の中身が理解できなかったからなのでしょーね。
でも、観てよかったなぁ。
シャルロットは痩せすぎなぐらい痩せてシワシワだったけど、シワシワでもいいからシャルロットになってみたい（涙）
ひさびさにボーダーＴ姿見れて嬉しかったぁ！！！！



アカデミーにノミネートされたケイト・ブランシェットの演技はすごかったけど、今年亡くなったヒース・レジャーのボブ・ディランが、私には一番分かりやすかったです。
シャルロットが出ているというのも“もちろん”あるけど、『愛』の部分なので、予備知識がなくてもなんとかいけました。
ちょっとほろ苦な感じ。

彼は、シャルロットについて確かCutのインタビューでこんな感じで話しています。


「彼女が笑う時は、彼女が笑いたいときだ。
　だから、一緒にいると、一日が終わった時に
　とてもピュアな気持ちになるんだ」


ヒース・レジャー、イイ事言うなぁ。
これから、“ごひいき”にしたかったのに。
もったいないことです。


ところで、私が観たのはチネチッタの最終日、最終回。
金曜日のレイトショーでした。
時間がかなりあったので、軽くご飯を食べた後にタワレコをのぞいてみたりしてました。
週末は引きこもる予定だったので、ボブ・ディランのCD買ったほうがいいかな・・・と思ったり。
なんか、映画観たら聴きたくなったりするかなぁって。

でも、新作のところに置いてあったＣＤをジャケ買い。→コレ

輸入盤もあったのですが→コレ、絶対日本版のほうがカッコイイ。（顔見えないけど）
だまされているのかもって思いながらも、なんか買っちゃいました。
これがアタリだった！
天気の悪い休日にグズグズするには、ちょうどよかったです。


ちなみに・・・。
映画を観終わっても、ボブ・ディランを聴きたくはなりませんでした。
この映画って、ボブ・ディラン的にはどうなんだろーーー？
っていうか、結局ボブ・ディランがどんな人なのか、さっぱり分からなかった(笑)

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