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映画もランチもほどほどに・・・

【イキガミ】 まずは生き様。

2008-10-10 22:52:37 | ☆映画
ポール・ニューマンが死んでしまった・・・と哀しんでいたら、緒形拳まで死んでしまった。


3か月ぶりの記事アップなのに、第一声がコレなんて哀しい。


おそらく・・・私が初めて見た洋画は、テレビで放送されていた【タワーリング・インフェルノ】でした。
ポール・ニューマンのあまりのカッコよさに幼稚園児ながら大興奮。
その後リヴァー・フェニックスが現れるまで、ずっと、私の中でカッコイイ外人と言えばポール・ニューマンだったのです。


緒形拳さんを初めて意識したのは、「愛はどうだ」というドラマです。
このドラマで緒形さんは、3姉妹のお父さんを演じられてましたが、忘れられないのが、娘の一人の“デキちゃった婚”を知った時の緒形さんの演技。
実は、その相手が福山雅治さんだったのですが(笑)、福山さんのドラマの中では、今でもこれが一番好きです。
もう一度緒形さんと福山さんの共演が見たかったな。


ご冥福をお祈りいたします。




で・・・この「ご冥福をお祈りいたします」がこれほどまでに軽く聞こえてしまうのが映画【イキガミ】。
役者さんたちがめちゃくちゃ私のタイプでした。


山田孝之君がインタビューで「塚本高史ズルイ」と言ってましたが、私も「あれはズルイ」って思った(笑)
あれが逆のキャストでも、やっぱり塚本君に目がいっちゃうんだろーなぁ。
だって、カッコイイんだもん。
しかも、今回みたいな映像・・・なんて言うのか分からないんだけど。
光が少ない映像に、塚本君みたいな顔って、すごく合う。
カーウァイ作品で、観てみたい役者さんです。


今年大活躍だった市原君を目にするたびに、なんとなく思い出していた山崎裕太も、こーゆー役はオレに任せろって感じで元気そうだ。
よかった、よかった。


ところで、山田君にはもう爽やか君のオファーはないのかな。
なんでもないようなシーンがよかったと思うのだけど。
そんな山田君の平成の妹さくら役には、成海璃子ちゃん。
お年頃って感じがうらましい。



それに、私的昨年の新人男優賞だった佐野和真君。
私がママだったら、生まれてきてくれただけで感謝なのになぁ。
このストーリーというか、ママの変貌時期と理由が、ちょっと分かりづらくて、共感できなかった。
でも、優等生的なイメージだった佐野君の限りない可能性を見た気がして、ニンマリしてしまいました。
これから顔が縦伸びしませんように・・・。




それはそうと・・・。
私は原作漫画を読んでいないのですが、星新一さんの短編小説に「設定が似ている」ということで、色々あったようですね。
星さんサイドの見解
講談社の見解
※星新一公式サイトより(期間限定で問題の小説がフリーで読めます)




映画だけを観た印象では、著作権侵害を盗作と解釈するなら、そうとは言えないけど、100%偶然というのは、少々苦しいのではないか?ってところです。
成海璃子ちゃんが、最初に原作を読んだ時「よくこんなこと思いつくな」と思ったそうなんですが、ヒロインが不治の病におかされて・・・などのありふれた設定ではないので、遺族の方やファンの方の割りきれない気持ちは自然なものだと感じました。

そして、皮肉なことに、映画の雰囲気が、ちょっと星新一ワールドでした。
松田翔太君のクラシカルなトレンチ姿は、チラっと眺めた原作漫画よりも、星新一さんの小説にしっくりきそう。
ただ、問題の小説と映画はかなり雰囲気違います。
映画は感涙ストーリーですが、小説はブラックユーモアな話です。



これって、もしも「星新一さんの小説にヒントを得た」と宣言していたらどうなってたのでしょうか。
何か、著作権に触れるお金が発生するのかな?


現代において、完全無欠のオリジナル作品っていうのは、なかなか難しいと思うのです。
主観の違いも当然ありますし、無意識のうちに入ってくる情報を、個人の力だけで管理するなんて不可能だもん。
出版社のモラルハザードかなぁと思います。




でも、翔太君ファンとしては満足。
マニュアルどおりにイキガミを届ける公務員っぽさに、意外にもはまっていました。
時代不詳な彼にピッタリの役だった。


あぁ・・・翔太君と緒形拳さんの共演作だってもっと観たかったなぁ。
なんだか、無性に哀しくなってきてしまった。
もぉっ ほんとに、ほんとーに、哀しい!!!


まったく関係ないですが、今日って昔なら体育の日。
東京は、昼間は晴れてたけど、夕方ちょっと雨降ってました。