いい覚悟で生きる・言葉の処方箋(世田谷深沢カフェ)

無理せずに、言葉による処方箋からいただいた「がんは病でも病人ではない」ことの思いを中心に語ります。

日めくり「人生を変える言葉の処方箋」・・・・・・2021年4月6日(火曜日)

2021年04月06日 | 日記
『受け入れることではじめて見えてくるものがある』

がん告知を受けて、まず最初に思うことは「なぜ」ではないでしょうか。
一体何が悪かったのだろう、どうすればがんにならずにすんだのだろうと考えます。
 しかし、いくら考えても「なぜ」の答えは得られないでしょう。必要なのは「why (なぜ)」ではなく「How (いかにして)」です。まずは受け入れ、先を見るのです。それを手放すことことでもあります。そして与えられたものを受け取って、それを「いかにして」いくかなのです。

by 樋野興夫・順天堂大学名誉教授 一般社団法人がん哲学外来理事長

今回のブログは気まま過ぎて1か月半ぶりになってしまいました。
今年に入ってからの「がん哲学外来メディカル・カフェin世田谷深沢」は1月から、限りなくリアルに近く会場とZOOMで繋ぐカフェと「空っぽの器を用意してほっこりした対話の場」をスタッフと"なんだかんだこうすれば"と模索しながら、全国各地と言っていいほどZOOMで集っていただけたこと、リアルに専念すべきとか、コロナ禍であるから中止という考えには至らずに、いやな自粛を常識的に乗り越えて、今の文明を良い方向に用いていくことが現実的と見据えて開催することが出来ました。
まさに、時代を生き抜くために能力を磨く、カフェに集ってくださる方に「愛」で応えた「英断と速効」の教えにかなうものと考えています。
 前置きは、このくらいにし、本題のテーマ「受け入れることではじめて見えてくるものがある」と、がんを認め共存していくとの、人物夫妻のブログを紹介いたします。
大島康徳氏・・・・大分県 中津工業高校卒業  70歳
         中日ドラゴンズ゜・日本ハムファイターズ元選手(監督)
         NHK等野球解説者・第1回 WCBベースボール日本優勝コーチ

私の2学年上で、私が社会人野球時代の共通の友人から紹介され、川崎球場での試合が終わった後に「一時間ばかり杯を交わしました」大島氏の口からは「野球も人生もフルスイング」で前へ進むと力強い言葉を思い出す。
そののち、私はアマチュア審判や指導の道へ、大島氏は若くとも「負くっか」(大分弁・・負けてたまるか)てチームの大黒柱になり名球会のメンバーにと、進む道は分かれて暫し疎遠になって現在に至っています。
 2年前に、九州の球友との話の中で「大島さんが大腸がんステージⅣで激ヤセ」・・・・しかしながら、ブログで自分の気持ちと夫婦の共通目標や子どもたちとのことも含めて綴っていることを聞いてから「ブログ」の中に入らせていただいています。
お時間が許されましたら「大島康徳さん」のブログは言ってごらんになっていただきたく思います。




日めくり「人生を変える言葉の処方箋」・・・・・・2021年2月23日(火曜日)

2021年02月23日 | 日記
   『あなたが人生に期待できなくなっても人生から期待されている』

 人生にはわからないことが山ほどあります。自分でコントロールできることについては、努力し、自分でコントロールできないことに対しては心配するのはやめましょう。余命宣告でさえも、あくままでも七割の確率。確率であって確実ではないのです。
 人生に期待できなくなり、自分自身に希望が持てなくなっても、あなたは人生のほうから期待されている存在なのです。苦しみの中で、それを実感する深い学びの時が与えられているからです。

樋野興夫(順天堂大学名誉教授・㊓がん哲外来理事長)

 今月2月27日の「がん哲学外来メディカル・カフェin世田谷」も先月と同じく会場とZOOMで開催することにしました。
 前回の参加者の方から、遠隔地でも交流できる場・グループルームで対話の中でつながりたいとの声には励まされ感謝しています。
 私、自身も前回のカフェでお会いした大分県のAさんの「緩和治療」のブログ集録を視聴して、緩和治療に正しく向かうことを学び、主治医にはっきりと苦痛などを説明し治療の指示をもらうこととが出来て、夜中のオキノームの服用量も少しばかり増やし、睡眠剤も併用してから、痛みも和らぎ睡眠もとれるようになりました。
人との出会い・一期一会「寄り添う・寄り副う」ことの大切を今後のカフェで活かしていきます。
 私どものカフェの参加者と、大阪のカフェの方と交流も始まり、今月のカフェでのZOOMであっても合えることを楽しみにしていること嬉しいことです。
 樋野先生も色々な講演の中で、一日一時間でも本を読んだり、外に出ること・・午前中の緑道をゆっくりと歩いてます。この10日間冬から春が目の前にと気持ちが晴れます。
先日の礼拝の際のクリスチャン新聞で「柏木哲夫先生・心を癒す55のメッセージ」コラム”集める人生、散らす人生" 
筆者の柏木先生の記事を読んでのこれからの私の人生の糧「今のカフェを継続することによって、がんと共存しつつ"人生から期待される”人としてありたい。
「確かに人生は人々にはまた、幸、不幸だけでなく「集める人生」と「散らす人生」がある、、「集める人生」と言うのは悪い言葉で言えば「自分のために生きる人生」、、備蓄する、知恵を集める、周りからさまざまなものを集めながら送る人生は多かれ少なかれ自分も含めそういう側面を持っていますが、「散らす人生」を生きている方も実存しています。自分が持っている技術や才能、持ち味を一生懸命他人のために散らしながらも(分け与えながら)生きている方です。
「受容能力」という精神医学や心理医学での学者の存在・・自分にとっては不都合なことが起こったとき、不治の病に罹ったとき、その不都合の中にも人とし生きることを見せる「受容能力」であるが、多くの研究によるとどうも、「散らす人生」を送って来た方が「集める人生」を送ってきた方よりも受容能力が高く、不都合の中でも人とし生きることが出来るようである。
私たちは、完全に散らす人生を送れません、限界もあります。しかしながらも限りながらも「散らす人生」・・・・樋野先生の言葉の中の「私がそこにいるだけで価値があり、高尚なる生涯をおくり、遣わされた使命をまっとうする」
今日のタイトルの「人生から期待される」覚悟を持ってカフェで集う方と「寄り添う・寄り副う」気持ちを忘れないで歩んでいきたい。
         柏木哲夫著「心を癒す55のメッセージ」より抜粋・私感
『神はあなた方にあらゆる恵みをあふれるばかりに与えられることがおできになります。あなたがたが、いつもすべてのことに満ち足りて、すべての良いわざにあふれるようになるためです、、、貧しい人々に惜しみなく分け与えた。彼の義は永遠にとどまる』(コリントへの手紙第2・9章8~9節)
この数日の読書からの学びでした・・・聖書の御言葉の糧に感謝・・・
 さて、前回のブログでの「あかさたな・・・はまやらわの言葉の法則」
 今回は「さ行」
 騒いでも何にも始まらない
 深刻にならないこと
 好き嫌いで判断の是非はしないこと
 成長する前にはには必ずや試練艱難があること
 外に出て視野を広げること
              次回は「た行」・・・考えます。

今回の表紙は、私の活動の中での一つの「犬・猫の殺処分を防ぐ」グループからの友人の保護した「一緒にホッとしている」写真です。
2021.2.27のカフェの準備「空っぽの器のホッコリする場」の準備してお待ちしています。
皆様にとって平安をとお祈りいたします。

日めくり「人生を変える言葉の処方箋」・・・・・・2021年1月26日(火曜日)

2021年01月26日 | 日記
    人生は「ちびた鉛筆」

マザー・テレサは語りました。
「私は、主のみこころを記すための鉛筆です」
 田舎町でそだった私は、少年の頃、物を大切にしていましたし、鉛筆も我慢強く、丁寧に使い、宿題を完成させていました。大切なのは、鉛筆の長さではなく
鉛筆を使って何を描くかです。
三浦綾子さんは「死ぬという大切な仕事がある」と語りました。いつかは誰もが死にますが、そのいつかは誰にもわかりません。
死を迎えるまで、何を使命とし、生きるのか。
自分の人生をプレゼントして人に与える、これが最後の仕事です。

樋野興夫「順天堂大学名誉教授・㊓がん哲学外来理事長」

「日めくりが気まぐれに月1回のブログになってきました。
最近の日記が、備忘録的になってきてきたことが要因て、なかなか書くことを億劫になってきていることを自省しながら、気まぐれブログご笑覧ください。
 昨年の2020.12.26「第7回カフェ」を無事に開催し、コロナ禍が頭をよぎって自問自答を繰り返してきました。
年末と正月3が日を、初めて新しい息子たちのファミリーと過ごし、5日から2泊で、富士五湖&甲州路の旅を満喫してきました。
コロナの感染拡大・緊急事態宣言発令との中で、カフェを開くか、中止にするかの二者択一の選択を最初から、一切考えずに「私がカフェを始めたいとの原点から半年間のことを振り返って考え、コロナ禍で世の中で自粛との流れに、私がカフエを開くことの使命役割は、神に従い、遣わされ、愛と恵みをいただき生きて活きていくことにある」
ここから、「コロナ禍でも、何か工夫してカフェを開催したい」と率直にスタッフと相談しました。
結論は「限りなく対面に近いZOOMのブレイクアウトルーム機能でのグループ分けしての対話の空っぽの器のホッコリとした対話の世田谷深沢カフェ」少人数であっても、継続すると準備にに入りました。
深沢カフェのオリジナル(個性)をと
1.歌唱・・・「バラが咲いた」を選曲し、私の弾き語りを事前にスマホ収録
2.言葉の処方箋「暇気な風貌30秒の静思」の音読もスタッフがスマホ収録
 すべて自撮りして、スタッフの黒子の篤牧師先生が演出加工してYouTubeアップをしていただきました。
当日の参加者は22名(会場12名・ZOOM10名)で、休憩時間の10分間にグルーピングして、45分の対話の場を設けることが出来ました。
大分から看護師さんも駆けつけZOOMで、大阪河内長野「赤い屋根カフェ」の大谷さん、がんをり患しつつ高齢者の方もZOOMで参加
グルーブセッションが終わっての全員での感想の話に笑みと笑いや感動をいたしました。
私の気持ちは、緩和治療=終末期ではなく、主治医としっかり治療を受け、今日の今を生きて活きる・・私が命を天に返すまで、愛の言葉の処方箋や寄り添い愛の対話の出来るカフェを続ける使命と役割を強く背中を押していただけた集っていただいた皆さんに感謝いたします。
参加者からも、mailなどをいただいたり、こちらからもフォローのお礼を進行中です。
参加者の一人の方は、不安や悩みには解決には至りませんが、みなさんに感謝していますと、また、深沢カフェを訪ねますからよろしくと・・・・樋野先生の言葉を思い出した。
「家族は近くで寄り添い、他人は後ろから少し距離をもってさり気なく見守る」・・・・・まさに実証です。
今回も、カフェの先達の方やがんサポートナースつながりで、限りなく対面に近いカフェが出来たと思っています。
おごることなく、何の功も求めないで、「私には、死ぬという大切な仕事がある」equal「死ぬまでの5年間と、死を迎えるまで、カフェを続け、愛の言葉をかけあって寄り添い合うとの使命と役割との最後の仕事を半歩ずつでも歩んでいきます。
最後は『あかさたなはまやらわ・法則」・・・・『さ行』の言葉
 最後まで自分を信じ切り他人も信じ切るること
 深刻にならないこと
 好き嫌いで判断しないこと
 成長する前には試練艱難があること
 外に出て視野を広げること

次回の「気まぐれブログは・た行」です。
今回の表紙はFacebookの友人から送られた画像です。
偉大なるお節介症候群認定をいただきました。


日めくり「人生を変える言葉の処方箋」・・・・・・2020年12月29日(火曜日)

2020年12月29日 | 日記
『水を汲み上げるように泣く』

 余りにつらくて、泣きたくなる日もあるでしょう。そんなときは、我慢しても仕方がありません。泣いていいのです。涙は神が人間に与えたものです。
 だれかの言葉や思いが、心の一番下までたどり着き、核心に触れたとき、そこにある水が汲み上げられ、涙となって流れ出てきます。
そのような涙を流しましょう。心の泉に豊かな水を蓄えるためには、良い師、良い友、良い書と出会うことが大切です。

樋野興夫(順天堂大学名誉教授・㊓がん哲学外来理事長)

「気まぐれブログ・人生を変える言葉の処方箋」で日々ブログをアップ出来ないことお許しください。
 ことしの2020.6.27「がん哲学外来メディカルカフェin世田谷深沢」を開設して、12.26で「第7回カフェ」を多くの人と分かち合えることに感謝しています。
詳細は仮名といたしますが、12/26のカフェは初めての、グループ割けしての対話の時を過ごすことが出来ました。
Sさんから、カフェ当日に自宅に電話が入り、今日のカフェ行けるでしょうかと、、、、ぜひお越しくださいと応じました。
 グループでの対話の時間が始まり、自己紹介の時、sさんの番にに回って「実は実父ががんで余命3ヶ月と言われて、、、、、」嗚咽で話すことが出来ない状態でした。
がんカフェを開いているYさんや、がんサポートナースの話から、グループ全員で貴重で有意義な体験談やアドバイスに加えて、私も含めて全員が、Sさんの思いを理解をし、まさに真剣ながらもさらりと決めつけないでの対話から、Sさんの境遇や複雑な家族事情をポツリポツリと語り始めました。
彼女の頭の中には、「この人たちたちには話せる」と察したと思いました。
 参加者の不安や悩みを共有し、即解決には至らないが解消はできるとの実感を分かち合えることが出来ました。
 樋野先生が講演や著書で「最初は不安と悩みを抱えている方も、カフェが終わり会場を去るとき笑顔になる」ことが、まさに本当であると体験できました。
私も、協力団体に入っていただいた「がんサポートナース」と連携して、Sさんをフォローしていくことになりました。
翌日、mail等で本人とやり取りしましたら、毎日の生活の中で普通に暮らせないときに、カフェに集う方とコンタクトしながら、寄り添ってください。
本当に、がん哲学外来カフェの真髄「寄り添い合う愛」の必要性を重く受け止めて、来年以降もカフエを続けていきます。継続することが私の遣わされている使命ながらも喜びを感じます。

さて、前回のブログでの「あかさたな・・・・はまやらわの言葉の法則」
今回は、「カ行」です。
 環境にせいをしないこと
 逆境の時の努力は報われる
 苦しいときこそ笑うこと
 結果が出るまで我慢すること
 困難な状況を当たり前と思うこと

次回の「気まぐれブログは・さ行」てす・・・・
今回の表紙の写真は、夫婦でがんとの共存を認めあってから、毎年、旅している北海道の知床に続く「天国に通じる道」(通称)・・・・北海道の友からの写真「日の出を待つ道」・・・・・コロナ禍の2020年に、素敵な陽がが昇ることを願って、年内最後の拙文ブログ・・・・皆さんにとって平安をとお祈りいたします。

日めくり「人生を変える言葉の処方箋」・・・・・・2020年12月14日(月曜日)

2020年12月14日 | 日記
『ほっとけ 気にするな』

本当に大事なことは多くはありません。ほとんどのことはどうでもいいことです。命にかかわることはもちろん大事なことですが、
がんが再発するかもしれない。余命はどれくらいだろう、子どもの将来の生活は、、、、、とまだ起こっていないことまで心配する必要はないのです。
起こったら、起こったときです。過去のことも未来のことも、ひとまずおいて、今を生きましょう。
          樋野興夫(順天堂大学名誉教授・㊓がん哲学外来理事長)

「日めくり」云々ですが、2か月ぶりのブログになりますが、月一回定例カフエと樋野先生の新刊「聖書とがん」出版記念講演(2020.10.31)といい意味での緊張感も加えながら無事にできたことは、staffの皆さんの協力なしではと開催出来て感謝しています。
この12月9日から、妻と九州の長崎を中心に旅して12日深夜に帰京しました。
遠藤周作「沈黙・サイレンス」の舞台である周辺の、キリスト教宣教や日本人として信仰を受け入れながら時の為政者に「異教」と弾圧されつつも神を信じ耐えてきた、いわゆる切支丹の足跡を肌で感じることが少しでもできたことは、夫婦の「がんと共存しつつ、過去や将来を見ずに、今日一日を生きて活きる」との、がん共存10年間の生き方が色んな波風がありましたが、その波風は、弾圧を受けても信仰を続けた先人の足跡と比したらチッポケなものだと思わされました。
私は仕事をリタイアして、「がん哲学外来カフェ」と野球指導のふたつに自分の役割を絞って半年、旅の途中に、妻は「来年65歳で退職したら、好きな園芸の他に、月1回のカフェのお手伝いでもさせて」の言葉に感激・・・・・・
長崎の離島の壱岐で、島在住のガイドさんとの話しの中での印象に残ったことが2つありました。
1つは「春一番」と気象予報やマスコミで言われているのは昭和52年以降であると・・・・「キャンディーズのもうすぐ春ですねの大ヒット」、、、その前は壱岐の漁師が、あの荒れる玄界灘で14艘53名で未明に漁にいき遭難され全員亡くなったのが、「春を迎える強風で・・・・一周忌を過ぎてから壱岐では春一番」と偲ぶ言葉であった。
2つは「月読神社」での宮司さんと話すことが出来て、熊本の須永美術館の館長の須永博士さんの「人生を変える言葉の法則」を紹介されて、1節に「花のように どんな時でも 自分の姿で 自分の咲き方で 人の心をなごませる 優しくさせる 私でいたいのです 花のようにさりげなく美しく咲いて 自分の道を生きてゆきます・・・・その根っこは愛をもって生きてゆくことです」
樋野先生の「いい覚悟で生きる・言葉の処方箋」と相通じることを私は覚えました。
かかりつけ病院での広報誌「あなたがそこにいることに価値がある、、、」
次回のブログや「がん哲学外来世田谷カフェ」では、このたびで引出しに入れることが出来た「あかさたな、、、はまやらわの言葉の法則」をつぶやいてみたいと思います。
今日は『あ行』の一部から
せらずにカフェに取り組み続けること
まの自分を認め生きていることが十分であること
たがうことよりも信じ切ること
んりょせず良いこと思ったら前に踏み出すこと
もったことはすべてやること
               
今回の表紙の写真は、我が家の愛猫チャチャ・・保護して半年ぐらいのショットです。残念ながら、2019.12.3 18年の生涯を終えて召天しましたが、私たちカフェのスタッフの一人の牧師先生が「ほっとけ 気にするニャー」と文字を入れて下さり、先月のカフェの参加者にお配りしました。