いい覚悟で生きる・言葉の処方箋(世田谷深沢カフェ)

無理せずに、言葉による処方箋からいただいた「がんは病でも病人ではない」ことの思いを中心に語ります。

日めくり「人生を変える言葉の処方箋」・・・・・・2020年12月29日(火曜日)

2020年12月29日 | 日記
『水を汲み上げるように泣く』

 余りにつらくて、泣きたくなる日もあるでしょう。そんなときは、我慢しても仕方がありません。泣いていいのです。涙は神が人間に与えたものです。
 だれかの言葉や思いが、心の一番下までたどり着き、核心に触れたとき、そこにある水が汲み上げられ、涙となって流れ出てきます。
そのような涙を流しましょう。心の泉に豊かな水を蓄えるためには、良い師、良い友、良い書と出会うことが大切です。

樋野興夫(順天堂大学名誉教授・㊓がん哲学外来理事長)

「気まぐれブログ・人生を変える言葉の処方箋」で日々ブログをアップ出来ないことお許しください。
 ことしの2020.6.27「がん哲学外来メディカルカフェin世田谷深沢」を開設して、12.26で「第7回カフェ」を多くの人と分かち合えることに感謝しています。
詳細は仮名といたしますが、12/26のカフェは初めての、グループ割けしての対話の時を過ごすことが出来ました。
Sさんから、カフェ当日に自宅に電話が入り、今日のカフェ行けるでしょうかと、、、、ぜひお越しくださいと応じました。
 グループでの対話の時間が始まり、自己紹介の時、sさんの番にに回って「実は実父ががんで余命3ヶ月と言われて、、、、、」嗚咽で話すことが出来ない状態でした。
がんカフェを開いているYさんや、がんサポートナースの話から、グループ全員で貴重で有意義な体験談やアドバイスに加えて、私も含めて全員が、Sさんの思いを理解をし、まさに真剣ながらもさらりと決めつけないでの対話から、Sさんの境遇や複雑な家族事情をポツリポツリと語り始めました。
彼女の頭の中には、「この人たちたちには話せる」と察したと思いました。
 参加者の不安や悩みを共有し、即解決には至らないが解消はできるとの実感を分かち合えることが出来ました。
 樋野先生が講演や著書で「最初は不安と悩みを抱えている方も、カフェが終わり会場を去るとき笑顔になる」ことが、まさに本当であると体験できました。
私も、協力団体に入っていただいた「がんサポートナース」と連携して、Sさんをフォローしていくことになりました。
翌日、mail等で本人とやり取りしましたら、毎日の生活の中で普通に暮らせないときに、カフェに集う方とコンタクトしながら、寄り添ってください。
本当に、がん哲学外来カフェの真髄「寄り添い合う愛」の必要性を重く受け止めて、来年以降もカフエを続けていきます。継続することが私の遣わされている使命ながらも喜びを感じます。

さて、前回のブログでの「あかさたな・・・・はまやらわの言葉の法則」
今回は、「カ行」です。
 環境にせいをしないこと
 逆境の時の努力は報われる
 苦しいときこそ笑うこと
 結果が出るまで我慢すること
 困難な状況を当たり前と思うこと

次回の「気まぐれブログは・さ行」てす・・・・
今回の表紙の写真は、夫婦でがんとの共存を認めあってから、毎年、旅している北海道の知床に続く「天国に通じる道」(通称)・・・・北海道の友からの写真「日の出を待つ道」・・・・・コロナ禍の2020年に、素敵な陽がが昇ることを願って、年内最後の拙文ブログ・・・・皆さんにとって平安をとお祈りいたします。

日めくり「人生を変える言葉の処方箋」・・・・・・2020年12月14日(月曜日)

2020年12月14日 | 日記
『ほっとけ 気にするな』

本当に大事なことは多くはありません。ほとんどのことはどうでもいいことです。命にかかわることはもちろん大事なことですが、
がんが再発するかもしれない。余命はどれくらいだろう、子どもの将来の生活は、、、、、とまだ起こっていないことまで心配する必要はないのです。
起こったら、起こったときです。過去のことも未来のことも、ひとまずおいて、今を生きましょう。
          樋野興夫(順天堂大学名誉教授・㊓がん哲学外来理事長)

「日めくり」云々ですが、2か月ぶりのブログになりますが、月一回定例カフエと樋野先生の新刊「聖書とがん」出版記念講演(2020.10.31)といい意味での緊張感も加えながら無事にできたことは、staffの皆さんの協力なしではと開催出来て感謝しています。
この12月9日から、妻と九州の長崎を中心に旅して12日深夜に帰京しました。
遠藤周作「沈黙・サイレンス」の舞台である周辺の、キリスト教宣教や日本人として信仰を受け入れながら時の為政者に「異教」と弾圧されつつも神を信じ耐えてきた、いわゆる切支丹の足跡を肌で感じることが少しでもできたことは、夫婦の「がんと共存しつつ、過去や将来を見ずに、今日一日を生きて活きる」との、がん共存10年間の生き方が色んな波風がありましたが、その波風は、弾圧を受けても信仰を続けた先人の足跡と比したらチッポケなものだと思わされました。
私は仕事をリタイアして、「がん哲学外来カフェ」と野球指導のふたつに自分の役割を絞って半年、旅の途中に、妻は「来年65歳で退職したら、好きな園芸の他に、月1回のカフェのお手伝いでもさせて」の言葉に感激・・・・・・
長崎の離島の壱岐で、島在住のガイドさんとの話しの中での印象に残ったことが2つありました。
1つは「春一番」と気象予報やマスコミで言われているのは昭和52年以降であると・・・・「キャンディーズのもうすぐ春ですねの大ヒット」、、、その前は壱岐の漁師が、あの荒れる玄界灘で14艘53名で未明に漁にいき遭難され全員亡くなったのが、「春を迎える強風で・・・・一周忌を過ぎてから壱岐では春一番」と偲ぶ言葉であった。
2つは「月読神社」での宮司さんと話すことが出来て、熊本の須永美術館の館長の須永博士さんの「人生を変える言葉の法則」を紹介されて、1節に「花のように どんな時でも 自分の姿で 自分の咲き方で 人の心をなごませる 優しくさせる 私でいたいのです 花のようにさりげなく美しく咲いて 自分の道を生きてゆきます・・・・その根っこは愛をもって生きてゆくことです」
樋野先生の「いい覚悟で生きる・言葉の処方箋」と相通じることを私は覚えました。
かかりつけ病院での広報誌「あなたがそこにいることに価値がある、、、」
次回のブログや「がん哲学外来世田谷カフェ」では、このたびで引出しに入れることが出来た「あかさたな、、、はまやらわの言葉の法則」をつぶやいてみたいと思います。
今日は『あ行』の一部から
せらずにカフェに取り組み続けること
まの自分を認め生きていることが十分であること
たがうことよりも信じ切ること
んりょせず良いこと思ったら前に踏み出すこと
もったことはすべてやること
               
今回の表紙の写真は、我が家の愛猫チャチャ・・保護して半年ぐらいのショットです。残念ながら、2019.12.3 18年の生涯を終えて召天しましたが、私たちカフェのスタッフの一人の牧師先生が「ほっとけ 気にするニャー」と文字を入れて下さり、先月のカフェの参加者にお配りしました。