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平方録

花吹雪の真っただ中へ♪

南寄りの風が強く吹いた昨日、まだあちこちに咲き残っているヤマザクラの花びらが風に舞うところを見たいと、散歩に出る。

近所の池と森の公園では頭上すれすれに垂れ下がった枝にびっしりと咲いていたヤマザクラが風が吹くたびに巻き起こす"猛吹雪"の歓迎を受け、思わず「おぉ♪」と声が漏れた。

公園を離れて尾根道沿いに進み、見晴らしの良い場所にヤマザクラが群れ咲いているところまで来ると…

時折勢いを増して吹き募る風に舞い上げられた花びらが、白い塊となって空の彼方へ消えていく光景を目の当たりにして、その見事さに息を飲まされる思いだった。(残念ながらiphoneではうまく撮れませんでした)

あの一群の花吹雪の中にある花びらの数は一体どれくらいあるのだろう…

まさに壮観、かつ華麗 さらに付け加えれば、気前よく花びらを風に放つ潔さ♪
 
空を行く一かたまりの花吹雪
 
高野素十の名句そのままの光景が目の前に広がったのでした♪
風のないときにはらはらと静かに舞い散る落花も悪くはないけれど、花吹雪の見事さは言葉を失う美しさといってよく、すっかり堪能した。
西行も同様の思いを感じたのだろう、あの名歌が残されている。
 
春風の花を散らすとみる夢は さめても胸のさわぐなりけり
 
「一面では花が散ることを惜しむ思いを込めながら、実は落花の情景そのものにただひたすら惹きつけられ、息を飲んでその美しさに没入している心を語っている」
詩人・大岡信の評だが、なるほどと深く納得させられたのでした。
 
 

近所の寺の本堂裏手の山の斜面を利用した庭園で真っ赤なツツジが咲き出した


ツツジで有名な寺だが、ほかの色のツツジもちらほら咲き出していた


もうしばらくすると天まで届く屏風のような斜面がツツジで彩られると、見事である
 

本堂の横、竹林の前では赤に加えてピンクも咲き出している


夏の暑い盛りにも庭仕事をしていた住職の丹青の賜物と見た


株をのぞき込んでみるとツボミがスタンバイ中


白いツツジのツボミだろうか


近くの運動公園のツツジも赤い花は咲き出していた


一昔前ならツツジが咲くのは大型連休辺りではなかったか…
植物の世界も何かに追われるように、急いでいるのだろうか
 

大気の不安定さが指摘された日だったが、案の定富士山は見えず、たまたま正午頃、ほんの短い間だけ雲の切れ目から姿が覗いた
 
 
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