ソメイヨシノが咲き出しそうなことを昨日書いた。
そこで鎌倉に多いヤマザクラの方はどうだろうと思い、広町の森の「大桜」のすぐ下まで行ってきた。
同じような物好きな輩の1人や2人に出会うかもしれないと思って行ったのだが、他の場所ですれ違った人はいたが、大桜の周りはしんと静まり返っていた。
物好きはいないらしい。
肝心の花だが、まだだった。
目を凝らして眺める高いこずえの先に付いたつぼみの数々は確かに大きく膨らんでいるように見えたが、開いているのは皆無。
昨日も書いたが、在原業平サンが詠うように「世の中にたえて桜のなかりせば 春の心はのどけからまし」なのだから、気ぜわしく忙しく、花を愛でるのに労を惜しんではいけないのである。
2、3日後にまた来てみなければ。
しかし、サクラってやつは咲けば咲いたで「春風の花を散らすと見る夢は さめても胸のさわぐなりけり」と詠んだ西行サンのようにな心配も尽きないのだが、同時に西行サンは風に吹かれて一斉に落花していくその美しさに息を飲んで見惚れてもいる。
それこそが日本人を引き付けるサクラの正体と言っていいかもしれない。
かくして労働市場から撤退した一人のニンゲンが気ぜわしく花を追いかける日々が始まる♪
花の方の様子を気にしていたらジャヤナギの芽がすっかり吹き出して、株全体が柔らかな薄緑色に染まりだしているのに気付くのが遅れてしまった(近所の池と森の公園)
大桜の佇まい
どの枝先も随分高いのではっきりわからないが、つぼみが膨らんでいるな…という雰囲気は伝わって来る
大桜のすぐ近くの道端のウグイスカグラが今まだ咲いている
足元にはウラシマソウも葉を広げ、釣り糸まで垂らしてスタンバイしている
こっちでも瑞々しい葉を広げ…
フと気になったのだが、この森で今年はまだ一輪のスミレさえお目にかかれていない
特別な理由でもあるのだろうか、それとも見方が悪いのか…
もしかしてトリカブト?
去年、確かこの辺りでトリカブトが青い花を咲かせているのをしかと目撃したから…
わが家のボケが今年始めて花を咲かせた♪
ツボミがいっぱい♪
サクラが終わるとボケの隣のジューンベリーに白い花が咲くが、ツボミはだいぶ膨らんできていてスタンバイOKって感じ
アネモネも咲き出したし、庭が少しにぎやかになってきた♪