澄み渡った青空に背中を押され、予定通りパトロールに出る。
久しぶりに花の寺を巡ってブログに添える写真を撮りためるのが目的。
先ずは一番近い長谷の光則寺に寄ってみる。
ここは大仏と長谷寺の中間の谷戸にある寺だが、鎌倉で1,2を競う人気寺のはざまにありながら、いつ行っても観光客の姿のない寺で、静かで花の写真を撮るにはうってつけの寺といえる。
拝観料は100円。
山門のところに賽銭箱を包み込むように小さな台が置いてあり、そこにコインを投入する。
人はおらず、寺の縁起を書いたパンフもなく、手書きの花の地図が置かれているが、拝観する人が1枚1枚取っていくわけでなく、QRコードを読み取って自分のスマホで花の位置を照合しながら、花の名前を知る仕組みになている。
以前はA4位の紙にコピーしたものが積まれていたが、それすら経費節減の対象になってしまったようである。
山野草の宝庫で季節ごとに大いに楽しめ、特にヤマアジサイの種類は豊富でつとに知られている。
まだ真夏の暑さを引きづっている9月に入りたてでもあり、どうかな…? と思ったのだが、山門をくぐるといきなりスズムシバナが淡いブルーの涼し気な花を咲かせているのが目に入り、期待にたがわなかったのは、少しうれしい誤算と言えた♪
これからさらにさまざまな花が見られるようになることだろう。
光則寺の後は海蔵寺と瑞泉寺をのぞいて見た。
拝観料は海蔵寺100円、瑞泉寺200円と、どこかの拝金山観光寺とは違ってつつましやかである。
肥料代の足しになれば…と喜んで納める。
明日以降で紹介していきます。
それにしても海辺をパトロールするのと違って、街中や谷戸の奥の暑かったこと…
日差しは強烈で、直射日光が肌に突き刺さるようで痛いくらいだし、南寄りのやや強めの風が吹いていたにもかかわらず、谷戸の奥までは届かず、花の写真を撮りながら背中をツゥ~ッと垂れていく汗に辟易させられた。
街中は照り返しがひどく、ボクには今夏一番の酷暑となった。

光則寺山門

カイドウの古樹があり、市指定の天然記念物に指定されているが、この季節はシュウカイドウがあちこちに咲いている

白花も

紅白揃って…

スズムシバナが境内のあちこちに咲いていた

スズムシの鳴く音色が聞こえてきそうな涼しげな佇まい♪

ミズヒキとスズムシバナ

キンミズヒキとスズムシバナ

ヤブラン

ヤブラン

ハマカンゾウ

ホトトギスはいくつかの種類が咲くが、まだこの株だけだった

センニンソウ

センニンソウ

白いタデ

自然の野原のように…

サルスベリ

モミジも多い

本堂横の池をぐるっと周遊する道から本堂を見る

ん!? 屋根の上のもう一つの屋根の軒にぶら下がっているように見える丸いものは何だ?

本堂脇から見上げてみると巨大なスズメバチの巣!
スズメバチが巣の周りをブンブン飛び回って出入りしているのが手に取るようにわかり、これは長居は出来ないと落ち着かなくなる
高い位置の巣とはいえ、万が一と言うこともある
寺の人は知っているんだろうか…