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平方録

34.4度 ‼

朝から今日は暑いなぁ~と思っていた。

晴れている日はたいがい南風が吹く、というのが夏の相模湾沿岸の地域に共通した特徴で、それゆえに東京やそれ以北の関東の諸都市が猛暑にうだっている時でも最高気温が2、3度、あるいはもっと低めで、猛暑日なんてのはどこの世界の話だと思うのが常だった。

それが昨日(8月18日)は、昼ご飯を食べ終え、午後の1時過ぎに2階に上がるとベランダとの境のガラス戸を全開にしている部屋がムア~ッと暑い。
木立に囲まれて強烈な日差しが枝葉で遮られている階下の部屋とは確実に3,4度くらいの差があったんじゃないか。
そう直感するくらいの温度差である。

階下を覆っている枝葉は2階では目の前ので揺れる緑として隣家との間の目隠しにはなってくれているものの、日よけ効果はゼロに等しい。
そこにベランダの照り返しが加わって部屋の中に流れ込み、外気と部屋の空気とが一体になってしまっているのが分かった。
おまけに、いつもなら強弱の差はあれ南寄りの風が必ず部屋の中に流れ込んできていたのに、昨日に限ってそれもない。
時折目の前のハート形をしたカツラの葉がかすかに揺れるだけだ。

それでパソコンを置いてある机の上のデジタル温度計を見てみた。
…34.4度 !
わが目を疑うというのはこのことで、最初はピンと来なかった。
どんなに暑くたってこれまでならせいぜい31、32度しか経験したことはない。
それが34度とは…
猛暑日一歩手前ってことじゃないか。何かの間違いじゃないか? 本当だとするなら、まさに未体験ゾーン突入と言うことになってしまう。
温度計の故障ということもチラッと脳裏をよぎった。
しかし、体感は確かにこれまで感じてこなかった暑さを捕えている。
温度計は故障なんかしていないのだ。

今朝気象庁のホームページで確認したら、鎌倉は観測ポイントになっていないので記録はないが隣町の辻堂の観測ポイントで35.2度 ! の最高気温が記録されていた。
ムベなるかな。
これでわが家の34度もどうやら幻ではなかったことが証明された。

記録的でしかも歴史的な1日であったということができるだろう。
ちなみに15日と16日の辻堂観測ポイントで記録された最高気温は28.5度と28,2度の28度台である。
上がったってせいぜい30度か31度なのだ、いつもは。

もう一つ書き加えるなら、34度を確かめた部屋はわが家で唯一、エアコンを設置していない。
冬はガス栓にガスストーブをつないで暖を取るが、それ以外の季節は自然のままである。家を建てる時に敢えてそういうコンセプトにして自然と一体になれるようにしておいたのだ。
だから昨日は敢えてこの部屋にとどまり、扇風機の風を頼りに本を読みパソコンをいじって過ごした。
スーツを着込んでいるわけでなし、ましてやネクタイをきちんと結んでいるわけでもない。短パンとTシャツ1枚でいるのだから何とかなるのである。

夏大好き人間なのだ。こんな程度で尻尾を巻くわけにいかないだろう。


17:31 イギリスのナショナルセーリングチームのメンバーと思われる男女2人が江の島大橋を渡ってきて国道134号に合流して合宿先の葉山町まで帰って行く


同時刻、三々五々、江の島から出てきたアスリートが漕ぐ自転車が134号を葉山方面に向かう(左端の自転車は無関係)

同上 1台2台…4台…みんな背中に大きな荷物を背負っている

イギリスのナショナルセーリングチームは去年から来年の東京大会本番まで3年間、葉山町の某大手保険会社の保養所を借り切って強化合宿を続けている
イギリスは五輪をはじめとするヨット競技でメダル獲得数の多い強豪国の一つ
それだけに他の国に見られないほどの力の入れようである
50~60人のアスリートが合宿していて、ほぼ全員が自転車で通ってきているようだ 電車バスを乗り継ぐようだと1時間半は優に懸かってしまうところ自転車だと30~40分で済むのではないか 足腰の鍛錬にもなるし…
で、江の島の一番奥のヨットハーバー前の駐車場の一角に選手専用駐輪場がお目見えした

ジャガーやローバーの自転車がずらり うっそぴょ~ん


右奥にかすかに見える陸地が葉山町

16:57 ホント暑かったからね 珍しくオネェ~さんたちが涼みにやって来ていた


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