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平方録

こちらこそありがとう

独特な静謐さの漂う風景写真を掲載し続けておられたブロ友さんが、昨日のブログで「もうこれ以上ブログを続けるのはとても無理。もはや困難」という悲痛な叫びを発し、「皆さんこれまでありがとう」という言葉と共に「別れ」の挨拶を載せていた。

何か月か前に「ひとりごと」と題して自分の置かれた状況、がんに侵され医者から余命1年以内という宣告を受けながら、それを乗り越え、はるかな地点までやって来ていること、しかし、最近は痛みや苦しさから写真を撮りに出歩くことも難しくなりつつあって、これまでに撮りためた写真を再構成して掲載することをお許し願いたい、という内容だった。
そして「ブログを続けることは今や私の大きな生きがいであり、喜びであり、また生きている証でもあります。パソコンのキーをたたける限り、ブログを続けて行きたいと思っています」と決意を示していたのだが…

昨日のお別れのブログでは「胃がん発見から2年6か月、その時すでにステージ3Cでした。ステージ4になってから約2年3か月、私はよく頑張ったものだと思っています」と闘病生活を振り返って自身をほめてはいるものの、「私にとってやはりガンは治らない病気でした」という言葉が重い。

ブロ友さんと書いたが、一度もコメントを交わしたこともないし、ましてやお顔を拝見したことも、生い立ちやどんなことをして活躍されてこられたのかなど知る由もなく、ただただ日々掲載される写真を拝見していただけの関係だが、これがここ数年続いていただけに悲しく寂しい気がする。

1、2年前のことになるが、やはり毎朝のブログを拝見するのを楽しみにしていた博識の画家さんがある日突如「あ…、鼻血」という一文を最後に更新を断ってしまったことがあった。
そして数か月後になってようやく更新があったと思ったら「残念ながら家族が書いております」という書き出しと共に亡くなったことが報告されていて、驚き悲しんだことがある。

この世が無常であることは分かり切ったことなのだが、別れというものはどんな時でも寂しい。しかも時には寂しさだけでなく悲しみも伴ってやってくる。
ブログと言う特殊な場においても無常を感じることがあるというのは、なかなか興味深いことだと思っている。

お別れを書き記したブロ友さんは最後に、森繁久彌が歌う「何処へ」のYoutube動画を張り付けて「聴いてください」と結んでいた。
気丈で洒落た人だなと思う。

江の島沖に珍しく2隻もの巡視船が出て警戒任務に就いていた

と、一隻の巡視船がボートを下ろし高速でこちらを目指して波を蹴立てて向かってきた


片瀬東浜海水浴場沖に停泊中の不審なヨットに近づく

するとヨットに接舷していた別の小型船が慌ててヨットから離れようとする
それを先回りして進路をふさごうとする海上保安庁の高速艇
すわっ、白昼の密輸取引かはたまた密航者か…ウッソピョ~ん 偶然の写真を並べただけ
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