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平方録

ロンドンだって…デンバーだって…

12日に決勝戦が行われたサッカー欧州選手権はロンドンのウェンブリー競技場に6万人超の観客を集めて行われた。
観客席にはイギリスの英雄・ベッカムや映画俳優のトム・クルーズらが、もちろん一般観戦客と同様、マスク無しの姿で映し出された。
片や大西洋を挟んで昨日コロラド州デンバーのクアーズフィールドで行われた米大リーグオールスター戦に先立つホームラン競争では、我らが期待の大谷翔平は惜しくも緒戦で敗退してしまったが、こんな世界もあるのだと、そんな夢舞台に連れて行ってくれたのはひとえにオ~タニサ~ンのお陰である。
今日はその本チャンで大リーグのルールを変更させてまでして1番ピッチャーで先発出場する。
これを見ないでどうするのっ…ってところで、今からワクワクしている。

話が脱線しかけたが元に戻すと、ホームラン競争が行われたクアーズフィールドの収容人数は50445人だそうで、テレビに映る観客席はほぼ埋め尽くされているように見えたからロンドン同様、やっぱりここでも満員の観客を集めて開かれたことになる。
そしてアメリカもまたマスクをした観客はいなかったように見えた。

イギリスの場合は大規模イベント再開に向けた社会的実証実験として政府が認め、入場制限を取っ払い、しかもマスク無しでもいいことにして大観衆を入れたそうな。
もちろんコロナ感染の陰性証明の提示が義務付けられたらしいけれど、この結果、感染者がどのくらい出るかを実証実験してみるというのだから、彼我のものの考え方の違いに驚くばかりだ。
サッカーファンも心得たもので「一生に一度の事だから、決勝戦の観戦の方が大事。もし感染してしまったら大人しく何日でも病院に入るよ」と言っている。

片や昔は謹厳実直で鳴らして尊敬もされた東洋の島国は一風変わっていて、4年に1度の世界大運動会に1人の観客も入れないで開催することを決めた。
開催するなら観客は入れる。観客を入れるような状況でなければ開かない。世界の人々はそう考える。
テレビで全世界に中継されるテレビ画面を見る世界中の人々は、その画面に東洋の島国の神秘を感じ取って深く頷くことだろう。
「こんな大規模イベントを開いたのにどうして観客が1人もいないんだろう。なんて不思議な国だ」と。

ナニガ オコッタ ノ デスカ?  オシエテ クダサァ~イ がーすサ~ン。


(見出し写真は茅ケ崎沖の烏帽子岩越しに世界を見つめるトンビ)
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