そもそも手や足にまとわりつく感じがしてパジャマそのものが嫌いなので、長袖の薄いTシャツとパンツ1枚だけで寝ているのだ。
それで3時前にトイレに立った時、むき出しの脚に絡みついてくる空気の冷たさに震えあがった。
これまでの朝だって十分に寒いと思ったが、今朝ほどではなかった。これはもう間違いなく経験したことのない寒さで、今冬一の寒さに違いない。
第一、温度計を見たら9.7度しかなかったのだ。わが家で10度を割るなんてことは初めてのことではないか。それくらい記憶にないことなのだ。
5分間のニュースが終われば起きなければならない。
別に義務ではないけれど、毎朝そうしているのだから特段の事情がない限り、その時点でベッドから離れるのが普段通りの振舞なのである。
寒さと言うのは極端であれば「特段の事情」に該当するのだろうが、ならばいつまで布団の中でぐずグズグズしていればいいのか。
今朝の日の出の予定時刻は午前6時46分である。
7時過ぎにはベッドの上に朝日が直接差し込んでくるはずである。
朝の光が差し込めば少しは暖かくなる?
妻はそれより少し早くベッドを離れるので、その時刻に合わせてエアコンをつけるという手がある。
そんなことをぼんやり考えつつ、掛け布団をはねのけてベッドを抜け出し、一目散に隣の部屋のパソコンを置いてある部屋に飛び込んでガスストーブに点火してその前にうずくまる。
Tシャツとパンツ1丁の姿である。
ガスストーブの威力は絶大で、瞬く間に温風を吐き始める。エアコンと違ってガスの炎は力強い。
部屋全体という訳にはいかないが、身体はすぐに温まるから、温風を浴びながら着替えるのだ。
着替えるっていたってロクなものを身に付けているわけではないからTシャツを脱いで別のものを着込んでいくだけの話である。
そうしてようやく人心地が付くのである。そうなって初めて「ワレ寝床カラノ離脱ニ成功セリ」と任務の完了を前線司令部に打電する気分である。
そうして初めてヤレヤレの気分に浸るのである。
こんなことをいつまで続けたらいいのか。一日も早い停戦協定の成立を願ってやまない。
ちなみに、起きてすぐにベランダに出しておいたデジタル式寒暖計を見ると05:37の時点での気温は何とマイナス5.2度! である。
ウッソだろう! という気分でわが目を疑ったが間違いない。何より針と目盛り読むのではなく、デジタル表示で数字を読めばいいだけの話である。間違えっこない。
日の出前直前の7時前にはこれよりさらに下がるはずである。
昨日は―4.0度、一昨日が-4.4度だった。ここは南関東の海辺だぜ。
ボクにはそもそも耐寒性というのは備わっていないのだ。
あぁ、佐保姫、早く会いたい。
寒さで頭の回路がやられたのかもしれない。きっとそうだ。
わが家の庭には3~4cmの霜柱が立った
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