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平方録

武蔵坊弁慶の薬箱 ?!



近所の寺で見かけたこの花、多分「ベンケイソウ」と言うのだろうと思う。
ピンクの小花が半円球状に固まって咲いていて、見た目はなかなか美しい。
花の名を書いた立て札が立ててあったという訳でなく、昨日、ひょんなことから覗いた園芸店で似たような花を見かけ、そこに書かれていた名前を見て「へぇ~」と思った。
この可憐な花と屈強な武蔵坊弁慶との接点は何なのか…
 
ウィキによると「一説には、生命力が強く、茎葉を捨ててもそこから芽を出すので武蔵坊弁慶にちなんで名づけられたとされる」「江戸時代の方言辞典『物類称呼』(1775年)によれば、花の付いた茎葉を糸で吊るしておくと、乾いてしぼんだものでも雷鳴が轟くと色を増すと言われ『強い』という意味から『弁慶草』と名付けた」そうな。
 
眉に唾したくなるくらいの「へぇ~」「ほぉ~」なエピソードではある。
義経に付き従った弁慶が強かったというのは日本人なら‶常識〟の類だろうが、そこまで強かったというのは驚きだ。
 
実用的な使い方としては腫れ物や切り傷、軽い打ち身などに、生葉を採取して軽く火であぶり、薄皮をはいで柔らかくしたものを患部に張り付けると、消炎効果で症状を和らげるのに役立ったそうな。
義経を守るために生傷が絶えなかったであろう弁慶には、こちらのエピソードの方が相応しい気がする。
特に‶弁慶の泣き所〟の打撲には効果があったんだろうね ?!
 
それにしても馬齢を重ねても尚、世の中には知らないことばかりが転がっていて、しょっちゅう「へぇ~! ほぉ~‼ 」「平~方~」言わされている。
お陰で今朝もこんな話でお茶を濁してニヤニヤするのである。
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