サッカーW杯決勝リーグ1回戦、日本対ベルギー戦。
後半アディショナルタイム。日本に3点目が転がり込んでもおかしくなかったのだが、一転逆襲されそのまま相手に決勝ゴールの3点目が入ってしまった。
相手ゴール前に攻め込んでいただけに守備が後手に回ってしまい、そのスキを突かれてしまったのが返す返すも悔しい。
しかも先制点も追加点も後半の3分と7分にあれよあれよという間に原口と乾の見事なクリーンシュートが決まっただけに、ひょっとしたらという気を起こさせたのだ。
しかし相手もさすがに世界ランク3位の強豪国だけはある。後半30分までに追いつかれてしまっていたが、それでもなお日本は臆することなく攻め続け、最後もあわやのところまで押し込んでいた挙句の逆襲で息の根を止められてしまったのだ。
割り切って考えれば、これが実力差というところなのだろうが、3位と61位という差を感じさせずに相手を追い込んでいたところなどは日本も見事なもので、見応えがあった。
強豪を相手に良く抵抗したという消極的な受け止めではなく、岸辺まで引き寄せた大魚を取り込む途中で一瞬強く身をくねらされた拍子に針が外れてしまったようなのもだ。
残念だが勝負というものにこういう結末はつきものだ。
次に戦う時には大魚であれ中くらいの魚であれ、ぎりぎりで取り込むのではなく、余裕を持って取り込めるような状況を作り上げられるようにしたいものだ。
大きな舞台でそれを演じるにはまだ真の実力が不足していたということなのだ。
それを理解できただけでも収穫だと思いたい。
4年前のブラジル大会を振り返れば今大会は難敵のコロンビア、セネガル相手に互角以上の戦いを挑んで勝ち上がってきたのだ。日本は着実に進歩はしている。そう実感できた。
批判を受けたポーランド戦のボール回しについても、あれは戦術の一つだったのだということを世界に証明して見せた。
結果は返す返すも残念で、何とかベスト8に残って世界2位のブラジルとの対戦を見たかったのだが、それは4年後に持ち越しである。
開幕前のほとんど絶望的な印象は雲散霧消し、今後に希望が繋がった一戦だった。
何れこの借りを返せる時が来る。その時が楽しみだ。
句会の後に小町通の立ち飲み屋で2次会のハイボールを飲んだ後、家に戻ってシャワーを浴び、午後9時前に寝て午前2時半に起きたカイがあったというべきで、いい試合を見せてもらった。
今日のところはこの一戦の直後の感想を思いつくままに並べておしまいにしたい。
もう一眠りした後に余韻というものに浸ろうと思っている。

いつも見ている鎌倉・若宮大路の松の木だが、二次会に赴く都有で見上げて上の方でカックンと曲がっているのが改めて新鮮に感じられた

こちらは反対側から見たところ

立ち飲み屋でベルギー戦必勝を願って乾杯したのだが、飲み方が足らなかったか…