明けましておめでとうございます。
結局昨年は更新できたのはたった1回、ブログに記事をアップできたのも数回。
やりたいことが何もできず、苛々と反省続きの一年でした。
私事ではありますが、昨年は引越しの後片付け→長女の幼稚園入園→出産→ふたりめ育児と大奮闘。
加えて自分を含む家族、とりわけ娘達の病気(喘息)との闘いの年でもありました。
特に秋以降、家族全員咳に倒れるという非常事態に陥り、一時はどうなるかと思った時もありましたが、それが落ち着いた現在ではほろ苦い思い出に。。。
咳の件はどうやら新築の我が家に問題があるようなのですが、とりあへず対処法もなんとか見付かったので、これからは長~い目で見た闘いになることでしょう。
そして今年は・・・!?
殿の後厄に加えて、私が人生最後の前厄に突入(年がバレるって。汗)するのでドキドキですが、ドンラッキーにならないように御払いをしたりして頑張ってゆきたいと思っております。
ところで早速不完全ながらお話をひとつアップしてみようかと。
とは言ってもまだ本当に不完全体でございますので、誤字脱字や文章が変だったりする所がちらほらあるかもしれませんが、どうかその事については何卒ご容赦願います。
それではご興味のある方は、下の「続きを読む…」から先にお進み下さいませ。
+++ 消失 +++
押し寄せる悪魔達を次々と切り倒したが、あまりの数の多さにじりじりと後退するしかなかったが、それでも背を向けることだけはしなかった。
例え命を捨てても敵に背を見せるような無様なことだけは、するつもりはなかった。だが、多勢に無勢。どんなに刃で切り倒そうと、魔力で薙ぎ払おうと、敵の数は一向に減ることはなく、我が身の傷が増えるばかりだった。
睨み付けた先にぎらつく無数の欲望に満ちた眼差しに、激しい嫌悪を感じた。
相手は皆、雄。
これまで一指も触れられぬ高嶺の花が不意に足元に落ちてきたのだ。どの顔もみな一様にその肉体を嬲り、貪り、切り刻む快楽を求めて醜く歪んでいた。
そのおぞましさに総毛立ち、それらをまとめて消し去ろうと剣に魔力を集中した瞬間、突如異変が起きた。何の前触れもなく、激しい衝撃とともに聖球が飛び散ったのだ。その衝撃波と発せられた聖光で手前にいた悪魔は消滅したが、マリアも後ろへと弾き飛ばされた。
「く・・・」
衝撃波のせいで体中が軋むような痛みを発したが、それに身を委ねている余裕さえなかった。
剣を拾い上げふたたび構える刃はこぼれ、聖球は僅かひとつを残すのみだった。背後は切り立った崖。その下には濁流が渦巻いていた。
ふたたびじりじりと悪魔達が近付いてくる。そのうちのひとりが嫌らしく歪めた口でこう言った。
「そんな役にも立たなくなった剣を持って戦ったところで、最早勝ち目はあるまい。
おとなしく投降しろ、ワンダーマリア・・・いや、聖球を失った今のお前はマリアショウとでも呼ぶべきかな」
見覚えのある顔だった。
昔、閨に押しかけて来た時に息の根を止めておくべきだった。と思った。
「ふん。貴様ら雑魚供相手には、このナマクラひとつで十分だ」
冷ややかな声と燃えるような視線で周囲を威嚇しつつ、マリアは不敵に微笑んだ。
「特に・・・私を犯し損ねたような奴はな」
瞬間、相手の顔が怒りで醜く歪み、叫んだ。
「畜生・・・!―――この女を嬲り殺せ!!」
大挙として押し寄せる悪魔達を目の前にしていたが、マリアの心は不思議なほど静穏だった。
敵が押し寄せる轟音のような足音も、背後で渦巻く水の音も、肉体の痛みさえもが遠く感じられ、時間の流れが止まったような錯覚を覚えた。
ふと、ロココの顔が浮かんだ。
次界を目前にして消滅する前に浮かべた、穏やかで安らかな表情。
ああそうか・・・
奴も消える時は、きっとこんな風に感じたんだろうな・・・
ストップモーションのようにゆっくりと動く敵を眺めながら、想う。
もういちど・・・会いたかったな・・・
静かに瞼を閉じると、最後に遠くから一度だけ見たアンドロココの姿が浮かんだ。
以前よりずっと色褪せた、薔薇色の長い髪が風にたなびいていた。
走馬灯のように駆け抜けてゆく想い出の数々。
さよなら・・・
小さく笑った。
<続く>
実は前部分がまだ練りきれてないので途中から始まってます。
そしてこの続きもまた然り。中途半端で申し訳ない限りです(T_T)
お話としては第74話の「アンドロココ復活」または「ロココ&マリア奇蹟」あたりの物語になるわけですが、このあたりからストーリーの理解度がぐーんと下がってくるので、以降パラレルに突入してしまうのです(^_^;)
この先にまだ続きがありますので、皆様にお見せできるくらいの形になりましたら、またブログにてアップさせて頂きます。
それでは本日はこれにて失礼致します。
本年もどうぞ宜しくお願い致します<(_ _)>
結局昨年は更新できたのはたった1回、ブログに記事をアップできたのも数回。
やりたいことが何もできず、苛々と反省続きの一年でした。
私事ではありますが、昨年は引越しの後片付け→長女の幼稚園入園→出産→ふたりめ育児と大奮闘。
加えて自分を含む家族、とりわけ娘達の病気(喘息)との闘いの年でもありました。
特に秋以降、家族全員咳に倒れるという非常事態に陥り、一時はどうなるかと思った時もありましたが、それが落ち着いた現在ではほろ苦い思い出に。。。
咳の件はどうやら新築の我が家に問題があるようなのですが、とりあへず対処法もなんとか見付かったので、これからは長~い目で見た闘いになることでしょう。
そして今年は・・・!?
殿の後厄に加えて、私が人生最後の前厄に突入(年がバレるって。汗)するのでドキドキですが、ドンラッキーにならないように御払いをしたりして頑張ってゆきたいと思っております。
ところで早速不完全ながらお話をひとつアップしてみようかと。
とは言ってもまだ本当に不完全体でございますので、誤字脱字や文章が変だったりする所がちらほらあるかもしれませんが、どうかその事については何卒ご容赦願います。
それではご興味のある方は、下の「続きを読む…」から先にお進み下さいませ。
+++ 消失 +++
押し寄せる悪魔達を次々と切り倒したが、あまりの数の多さにじりじりと後退するしかなかったが、それでも背を向けることだけはしなかった。
例え命を捨てても敵に背を見せるような無様なことだけは、するつもりはなかった。だが、多勢に無勢。どんなに刃で切り倒そうと、魔力で薙ぎ払おうと、敵の数は一向に減ることはなく、我が身の傷が増えるばかりだった。
睨み付けた先にぎらつく無数の欲望に満ちた眼差しに、激しい嫌悪を感じた。
相手は皆、雄。
これまで一指も触れられぬ高嶺の花が不意に足元に落ちてきたのだ。どの顔もみな一様にその肉体を嬲り、貪り、切り刻む快楽を求めて醜く歪んでいた。
そのおぞましさに総毛立ち、それらをまとめて消し去ろうと剣に魔力を集中した瞬間、突如異変が起きた。何の前触れもなく、激しい衝撃とともに聖球が飛び散ったのだ。その衝撃波と発せられた聖光で手前にいた悪魔は消滅したが、マリアも後ろへと弾き飛ばされた。
「く・・・」
衝撃波のせいで体中が軋むような痛みを発したが、それに身を委ねている余裕さえなかった。
剣を拾い上げふたたび構える刃はこぼれ、聖球は僅かひとつを残すのみだった。背後は切り立った崖。その下には濁流が渦巻いていた。
ふたたびじりじりと悪魔達が近付いてくる。そのうちのひとりが嫌らしく歪めた口でこう言った。
「そんな役にも立たなくなった剣を持って戦ったところで、最早勝ち目はあるまい。
おとなしく投降しろ、ワンダーマリア・・・いや、聖球を失った今のお前はマリアショウとでも呼ぶべきかな」
見覚えのある顔だった。
昔、閨に押しかけて来た時に息の根を止めておくべきだった。と思った。
「ふん。貴様ら雑魚供相手には、このナマクラひとつで十分だ」
冷ややかな声と燃えるような視線で周囲を威嚇しつつ、マリアは不敵に微笑んだ。
「特に・・・私を犯し損ねたような奴はな」
瞬間、相手の顔が怒りで醜く歪み、叫んだ。
「畜生・・・!―――この女を嬲り殺せ!!」
大挙として押し寄せる悪魔達を目の前にしていたが、マリアの心は不思議なほど静穏だった。
敵が押し寄せる轟音のような足音も、背後で渦巻く水の音も、肉体の痛みさえもが遠く感じられ、時間の流れが止まったような錯覚を覚えた。
ふと、ロココの顔が浮かんだ。
次界を目前にして消滅する前に浮かべた、穏やかで安らかな表情。
ああそうか・・・
奴も消える時は、きっとこんな風に感じたんだろうな・・・
ストップモーションのようにゆっくりと動く敵を眺めながら、想う。
もういちど・・・会いたかったな・・・
静かに瞼を閉じると、最後に遠くから一度だけ見たアンドロココの姿が浮かんだ。
以前よりずっと色褪せた、薔薇色の長い髪が風にたなびいていた。
走馬灯のように駆け抜けてゆく想い出の数々。
さよなら・・・
小さく笑った。
<続く>
実は前部分がまだ練りきれてないので途中から始まってます。
そしてこの続きもまた然り。中途半端で申し訳ない限りです(T_T)
お話としては第74話の「アンドロココ復活」または「ロココ&マリア奇蹟」あたりの物語になるわけですが、このあたりからストーリーの理解度がぐーんと下がってくるので、以降パラレルに突入してしまうのです(^_^;)
この先にまだ続きがありますので、皆様にお見せできるくらいの形になりましたら、またブログにてアップさせて頂きます。
それでは本日はこれにて失礼致します。
本年もどうぞ宜しくお願い致します<(_ _)>