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アクマのささやき

ゆきちの生態と本性が垣間見えるブログです

カップリ100質

2007-11-01 01:36:37 | 小説/モノ語り
ここ数日かけて「カップリングなりきり100の質問」に答えてました。

というか、「かけて」というより「かかってしまって」と言う方が正解・・・
なんかコレ書き込み過ぎじゃね?
とか言われそうです。

文字だけなのにこんなに書き込んでどうするよ!

という書きっぷり。
文字ばっかだからきっと誰も読んでくれないんだぜ(放置プレイ?)
でもたのしかったー(いやむしろ自慰プレイ?)

表形式で作成したんでアップするのにもうしばらくかかりそうです。
なんせ既にこんな時間・・・orz

とりあえず一部抜粋して格納してみましたので、うちのロコマリに興味のある方は是非!

「カップリングなりきり100の質問」 より一部抜粋。
(アンドロココ:R、ワンダーマリア:M でお楽しみ下さい)

1 あなたの名前を教えてください
R:アンドロココと申します。
M:ワンダーマリア(高飛車に)

2 年齢は?
R:人間で言うなら20代後半だと思います。
M:女に歳を聞くとは無礼な奴だ。まあ、20代前半といったところだろう。

3 性別は?
R:人間で言えば男性です。
M:女だ。

 :

6 二人の出会いはいつ?どこで?
R:私がまだ聖フェニックスだった頃に、天聖界で。
M:あの頃は弱っちくて、まるでお前の事など眼中にはなかった。
R:酷いなぁ。

7 相手の第一印象は?
M:チビで丸くて色白で女みたいな声してて、聖戦衣化するまでずっと女だと思ってた。
A:失礼なことをサラサラと言いますね。私は随分と乱暴な女性もいるもんだと思ってました。
M:(横目でジロリ)

 :

49 二人の仲は周りの人に公認? 極秘?
R:公認の仲です。
M:今ではな。過去には極秘だったこともあるが・・・

50 二人の愛は永遠だと思う?
R:勿論。
M:(遠い目をして)人の心は移ろい易く・・・
R:素直になりましょうね、マリア。

質問51からは「エッチ有カップルのみ」になりますが、ここで少しだけ・・・(全アップは裏になります)

58 エッチは週に何回くらいする?
R:数えたことありません(しれっ)。
M:数えられないだけだろう!少しは加減しろと言っているのだ!!
R:しているつもりですが。
M:バケモノめ・・・

59 理想は週に何回?
R:1日3回くら・・・痛っ!←殴られた
M:とにかく毎日は勘弁してくれ・・・たまにはゆっくり眠りたい。週3回くらいが妥当だな。
R:少なすぎます。(かなり不満げ)
M:お前!1回って言っても一発じゃないだろ!?私を殺す気か!!
R:嫌だなぁ、そんなロコツに・・・

60 どんなエッチなの?
R:普通ですよ。
M:どこがだ!濃厚すぎて身が持たん。
R:どなたと比較されてるのですか?(隠したつもりでもジェラシー丸出し)
M:いちいち並べ立ててもキリがない。次、いくぞ!
R:・・・・・チッ←ひそかに

 :

74 自分はエッチが巧いと思う?
R:さあ、比べたことがありませんから。
M:嘘つけ。自信たっぷりの癖して。
R:ではあなたはどうなんですか?
M:まあそれなりにな。(挑発的にニヤリ)

75 相手はエッチが巧い?
R:そうですね。(ニヤニヤ)
M:その笑いはやめろ!ん~~~、まあ、そうだな。巧い・・・かな。

 :

100 相手に一言どうぞ
R:愛しています、マリア。
M:私もだ。だが、加減はしてくれ。
(互いに顔を寄せ口付けv)


といった感じです。わりと書き込みの少ないものを選んでます。
多いものではひとつの質問に対して7行以上あったりします。
まぁ愛情のキャッチボールてことで、ご愛嬌。

今週中にアップできたらいいな~、と思っておりますのでもう少々お待ちくださいませ。

できたところまで

2007-10-27 00:11:35 | 小説/モノ語り
ここのところ思うように作業が進まないので、出来てるものだけでもアップする事にしてみました。

相変わらず何本も書きかけのままなのに、何故かこの話だけとんとん拍子に進んだので。
でもショートのつもりがなかなか終わらない。

とりあえずの見通しがついたので、キリのいいところまでですがよろしかったら見てやってください。


ロコマリストに捧ぐ20のお題 「No.16 手料理」そのいち。



ロココが倒れた。

どうも最近元気がない(夜も)と思ってたら、どうやら体調が悪かったらしい。
仕事先で急に倒れて、ヤマトがおぶってエンジェルが荷物を持ってきてくれた。

どうやら過労気味だったところに風邪をひいてこじらせたらしい。

ヤマトは相変わらずあまり深くは考えてない様で「ロココ様、あんまり無理しちゃダメですよー」とか言いながら背負ってきたロココを寝台に転がした。
しかし私はエンジェルに別室に引っ張っていかれ、くどくど文句を言われた。

ロココはひとりで山のような仕事を抱えて休む暇も無いほどだとか。
誰よりも早く出勤して、一番最後まで仕事してるだとか。
なのに家に帰っても家事を全部やらされてて可哀相だとか。
居候の身なんだから、家事くらいはしろだとか。

この私を捕まえてよくもここまで文句が言えるものだ。などとつい関心して黙って最後まで聞いてしまった。
だが私にも言い分がある。

まず、ロココが外で何をしてるのか私には一切話さない(聞いても答えない)。
出るのが早くて帰るのが遅くても、そもそもの基準が私にはわからない。
そしてヤツは一度たりとも私に「家事を手伝え」などとは言った事が無い。
むしろ「しなくていい」とまで言う。

これでどうして家事を切り盛りしてやろう、などと思うものか。

と言い返したら、エンジェルは呆れ返ってヤマトを引きずるようにして帰っていった。
ヤマトは「何が何だかわからない」という顔で連れてかれた。

彼らを見送った後、急にしんと静まり返ったように感じる屋内を見渡す。
何故か少し静寂が重く感じ、眉をしかめてみた。

寝室へ行きロココの額に手を当ててみると予想以上に熱くて、いくらなんでも放っておく訳にもいかず、やれやれ仕方ない看病するか、と思い立つ。
過去にはこの男の命を奪う事ばかり考えていたというのに、私も変われば変わるものだ。

氷水にタオルを浸して絞ったものをロココの額に乗せると、髪をひとまとめに束ねてキッチンに立った。久し振りにまな板の前に立って包丁を握ったが、手も体も以外に鈍ってはおらず、思った通りに作業が進む。
軽快な包丁のリズムとクツクツと煮える鍋の音。
気付けば鼻歌まで歌っていた。



「ぅ・・・・・・ん・・・」

聞きなれない音と匂いで目を覚ます。
が、瞼を開いた途端に視界がぐるりと回り、思わず瞼を再び閉じる。
熱いのに、寒い。
頭が割れるように痛み、額に手を当てようとしたら節々までもが痛む。
瞼を閉じていてもぐらぐら揺れるような感覚なので、諦めてまた目を開けてみる。
少しは慣れたのか、目眩もそれほどではなくなったので周囲を目だけで見回してみる。
どうやら自宅の寝室のようだが・・・

まず、どうして仕事場にいた筈の自分が寝室で寝ているのか。
そして室外から漂ってくるいい匂いと鼻歌は一体誰のものなのか。
皆目見当がつかない。

と、開いた戸口に人影が現れた。
暗い室内から明るい戸口を見ているから、影の主が誰なのか一瞬わからなかった。

「目、覚ましてたのか」

聞きなれた声とともに声の主が側まで来て、真っ先に額に手を当てた。
自分の体温ほどに温められていた濡れタオルのかわりに急に冷たい手が押し当てられ、思わず目をつぶった。悪寒がゾワリと這い登ってくる。

「タオルが随分温まってしまっているな。でも、さっきより少しはマシになったか?」

と、ひとり言とも取れるようなことを言いながら、自分の額にも手を当ててみる。

「・・・体温差がありすぎてわからんな」

虚ろに見上げる私の瞳を覗き込むようにして、マリアが言った。

「気分はどうだ?暖かいものを作ったんだが、食べられるか?」
「―――ああ・・・このいい匂いはあなたが・・・」

弱々しく言う私に彼女はニィと笑い、そう感じるなら食べられるな、と言いながら腰を上げた。間もなく、ホカホカと湯気の上る椀と水の入ったグラスを持って彼女が戻ってきた。
彼女はサイドテーブルに盆を置くと、起き上がれるか?と言いながら私の背に手を添えて起き上がらせ、肩に上着を羽織らせてくれた。

「まだ熱いかな・・・」

彼女はひと匙すくうとフゥフゥと息を吹きかけ、それから唇の先で温度を確かめ、そして思いもよらぬ行動に出た。

「ハイ、あーんして」
「ぇえ!?っ・・・ぁ、ぃゃ、じぶんで・・・できますっ・・・から・・・」

多分このとき私は赤面してたと思う。それ以前に熱で顔が赤かった可能性もあるが。
しどろもどろに言う私に彼女が睨みをきかせる。

「この私の匙が受けられないとでも言うつもりか?」
「あぁっ、いやっ!喜んで頂きますッ!!」
「んじゃ、はい、あーん」
「あぁーーー・・・ん」

恥ずかしさのあまり耳まで熱くなって、穴があったら入りたいとまで思いつつ口を開けた。
が、そのひと匙を口に入れた途端に何もかも吹き飛んだ。

―――美味い。

きょとんとして、しかし咀嚼を止められない私の顔をさも愉快そうに眺めつつ、マリアはふた匙目をすくって再びフゥフゥと息を吹きかけ、勝ち誇った表情をして言う。

「ハイ、あーんして」
「あーーー・・・・・・」

ひとことで言えばただの卵粥なのだが、粥の炊き加減も塩加減も卵の加減も絶妙。
アッと言う間に椀の中身を平らげてしまい、水と薬を渡された時には少し物足りなく思った。
そんな私の心中を察知したのか、はたまた計算づくなのか、彼女が再びニィと笑いながら私に言った。

「これを食べて休んで体が大丈夫だったら、次はも少し美味いのが待ってるぞ」
「え・・・っ?」
「まずはゆっくり休む事だ」

最後に優しくそう言うと、盆を持って彼女は部屋を出て行った。

も少し美味いのって・・・どんな!?

そう思うと眠気など吹き飛ぶようだったが、言われた通りきちんと休まなくては多分食べさせてはもらえまい。
その時になってふと気付けば、目眩も頭痛も節々の痛みもなくなっていた。

病は気からと言うけれど・・・

ホコホコに温まった体を冷やすまいと布団に潜り込むと、すぐに睡魔が襲い掛かってきた。

久し振りにぐっすり眠れそうだ。


相変わらず

2007-10-22 02:33:44 | 小説/モノ語り
思うように作業時間が取れたり取れなかったり。
思うように作業が進んだり進まなかったりしてます。

思うように作業が進まない時に相関図ジェネレータやってみました。
色々やってみてオイシイ結果が出たので公開♪

やー、何がオイシイかって、マリアと神帝たちの関係がおいしすぎる。
マリアとアリババが「元恋人」だったりとか
マリアとヤマトが「SとM」な関係だったりとか

あまりに思う壺な結果に思わずハァハァしたりして。

ロココとマリア、ロココとヤマトが「苦手」ってのも「好き過ぎてニガテなのねっ」とか。
ロココとアリババが「無関心」てのも「お互いの関係には鑑賞せずに・・・云々」とか。
勝手にやってろ的な発想で萌えてます。
もうロコマリなら何が何でも萌える。特技かもしれない。

んでもって、それ以外でもやってみますた。
こっから先はBM外の話になるので収納しておきます。
(ついでに、深夜なので壊れてます。シモネタに注意)
ご興味のある方のみどうぞ~


でもってこっからはNARUTOの話。

時間が取れない間(子供達が起きてる間)、よくNARUTO見てます。
ケーブルで毎日やってるアニナルを録画したのを見て、単行本も読んで。

今NARUTOが熱いです!私の中でだけ。
ケーブルのアニナルは今やっと暁が出てきたあたり。
超ナルト×我愛羅な回やら、カカシがイタチに陵辱(違)される回があって

「なんておいしーんだー
としょっちゅう萌え悶えてます。

ナル我とサスカカがブームです。ちょいカカナル入ってますが。
ナル我以外は責受どちらでもOKなので節操も見境もないです。
とにかくカカシせんせーが好きー

こちらも相関図ジェネレータやってみますた。
BMより更にオイシイ結果が出てます。

やー。もう何も語る必要はあるまい。見たまーんま。
ナルト-[見せ合いっこ仲間]-カカシ
がちょっと気になりますが、

お互いの行為を見せ合ってたとしても
互いのイチモツを見せ合ってたとしても

どっちも好物です。ビバ変態プレイ。3Pならなおよし。

更に我愛羅とかイタチとかゲンマでもたのすぃ~結果が。
ナルト-[元恋人]-があら
ナルト-[攻]-[誘い受]-ゲンマ
カカシ-[し放題]-[させ放題]-があら
イタチ-[肉体関係]-サスケ ←これはマズイだろ
ゲンマ-[攻]-[受]-サスケ
ゲンマ-[○兄弟]-カカシ ←サスケの○兄弟
ゲンマ-[盗聴仲間]-があら

とか。BMよりよっぽどスゴイ結果が出てきて萌えます。
NARUTOは見るの専門なんですが、この結果見てると勿体無いよね。
誰かこのネタで書いてくれないかなー。

思うようにいかないものです

2007-07-18 00:05:30 | 小説/モノ語り
懲りずに細々とブログ更新しております。
でもね。
ものすっごく放置し続けてきたので・・・当然見てくれる人も些少。
も少し更新頑張らねば(アピールや宣伝もな←戦略ナシ)

しかし久し振りに創作活動&更新してみるとアレですね。
やりたいことは尽きなくても、時間はあっと言う間に過ぎる。

私の場合、とにかく日中は家事育児以外何もできないので
家族が寝静まった夜、ひとりでモソモソやってるわけなんですが・・・

先週、先々週と睡眠時間切り詰めに切り詰めたら、体調崩した(笑う所)
睡眠不足による疲れで食べられなくなりましたorz
でも痩せない・・・そしてまた弛んだようだ(インドア派だしね)
年齢を体で感じる今日この頃です。

夫婦でマッチョになるべく大枚叩いてビリーさん雇ったものの、
娘らが側でじゃれつくので入隊できず。想定外だった!

くそう!3億円宝くじ当たったら、ベビーシッター雇って入隊してやるっ!
(他にもっと方法があるだろうに貧乏性で思いつかない)

話それましたが
「Read More…」に先日の続きアップしました。
だんだん黒くて血生臭くなってきましたので、
そういうのがお好みでない方はお気を付け下さい。

大丈夫な方だけ「Read More…」をぽちっと押して読んでやってくださいませv
このお話には過激な表現が含まれておりますのでご注意ください

迷いの森(続き)

迷いが恐怖と混乱を招き、激しく息が切れ、剣を持つ手が震える。

「うっっ・・・・・・うわ・・・ぁっ」

純粋であればあるほど混乱は早く訪れ、心をかき乱し蝕んでゆく。
血に濡れた手に怯え、頭を抱えて蹲る。
そうしてひとり、もうひとりと混乱の渦に陥っていった。

そんな中、ヘッドロココだけが戦い続けていた。
彼は見事としか言い様のない手練で向かい来る敵を次々と薙ぎ払い、足元に屍の山を築いてゆく。
表情一つ変える事なく。

彼も最初のうちは良心の呵責を感じながら戦っていた。
狂気と混乱の只中においてもなお冷静さを損なわずに周囲の状況を把握しようと勤めながら戦っていたヘッドロココは、神帝達の精神状態が刻一刻と悪化してゆくのを手にとるように感じていた。

 このままでは埒があかない。早く神帝達を助けなくては・・・

しかし敵に阻まれ自由に動きまわることができずにいるうちに、ひとり、またひとりと神帝が倒れてゆく。
神帝達はヘッドロココの部下である以前に共に命を賭して戦う仲間であり、そして心を許し合える掛け替えのない存在であった。だからこそ我が身我が命を尽くしても護りたいと心の底から思う。
そんな大切な者達がすぐ側にいるのにも関わらず助け出せないことへの焦り、尽きない敵への苛立ち。それらがヘッドロココの心の奥底の怒りと憎しみを煽った。
幼き日々より不必要に怒りを抱かぬように、決して憎しみなど持たぬように、鍛錬に鍛錬を重ねて培ってきたはずのものが、一刀ごとに破壊されてゆく。
抑えきれなくなった怒りと憎しみに心が制圧されてゆくのと共に、不思議な感覚がヘッドロココを支配してゆく。

斬れば斬るほど感覚が冴え、全身に力が漲ってくる。

敵に対して良心の呵責と共に焦りと憎しみを抱きつつ戦っていた筈だったのが、いつの間にか殺戮することに対する葛藤は消え失せており、それとは対照的に刃が敵の肉体に吸い込まれてゆく感触が奇妙にも快く感じられ、何の躊躇いも無く剣を振り下ろしていた。

一方、ヘッドロココを取り囲む悪魔達は徐々に怯み始めていた。
それは一部の隙も無い見事な手練のせいでもあったのだが、対峙した者をとりわけ戦慄させたのは彼を取り巻く空気、そして鷲の嘴のような冠の下から時折ちらりと見え隠れする表情(かお)だった。
ヘッドロココはおよそ天使らしからぬ殺気を身に纏い、冷静と言うよりはむしろ冷酷といった方が相応しいような表情をしていた。しかも口元に微かな綻びさえ見えるのだ。
そして漆黒であるはずの彼の瞳は敵を倒すごとに紅味を増し、いつしか冠の奥でうっすらと血色の光を放っているように見えた。それが更に周囲の恐怖を誘った。

返り血に塗れながら舞うように剣を振るう。
その姿はとても天使のものとは思えなかった。

間合いを取る悪魔達にヘッドロココは自ら飛び込んで正面の敵を掬い上げるように切り上げ、振り向き様に右後方から現れた敵を一太刀で薙ぎ払った。次の瞬間、頭上から降るように襲い掛かってきた敵を下から一気に串刺しにしたのだが、どういうわけかそのまま刃が抜けなくなり、不覚にも死体に刀を取られるような形で剣から手を離してしまった。その隙をついて正面から新たな敵が襲い掛かったが、彼は巧みに相手の太刀を交わすと背後から腕で首を締め上げ、いとも容易くくびり殺してしまった。
首を捻折られた悪魔はヘッドロココが力を抜くと、彼の足元にドサリと音を立てて横たわった。その音と共に悪魔達の動きがピタリと止まった。
周囲に重苦しい沈黙が流れる。
彼を取り囲んだ悪魔達が慄然として凝視する中、ヘッドロココは胸に剣を付き立てたまま横たわる死体に近寄ると、どっかと踏み付けて剣を引き抜いた。

―――やはり、手応えが微妙に違う。

抜けない刀。不気味な手応え。

ヘッドロココは正面に剣を翳して切っ先を確かめた後、俯きクッと小さく笑った。
その次の瞬間、羽翼を大きく怒らせ精神波を放った。

「破ァ・・・・・ッッ!!」

閃光と波動は周囲の悪魔を吹き飛ばすと共に亜空間をも消失させた。
辺りが急に明るくなり、体中に無数に浴びていた血飛沫は色を失い、肌に冷たい雨が撃ち付けた。そして彼の足元に累々と積み重ねられていた残骸は木屑と化し、取り囲んでいた悪魔達は無数の刀傷を受けた立ち木へと姿を変え、元の森が姿を現した。

つまりは、そういうことだったのだ。

彼らを包囲する無数の敵も大量虐殺も、全ては敵の見せた幻覚。
現実には殺戮もなければ屍もない。
敵の目的はヘッドロココ達を恐怖と絶望の淵へ追いやり、精神を破壊することだったのだ。

その攻撃をまともに受けた神帝達はとうの昔に気を失ってしまっていた。
立っているのはヘッドロココただひとり。

そして・・・
彼が視線を上げた先には、ワンダーマリアがいた。
続く


--- 次回予告 ---
次からエロスイッチ入ります!
ブログにまんま上げていいのか悩。
小心者なもんで(内容の激しさとは関係ないらしい)
でも乞うご期待!

またこんな時間だよ・・・

2007-07-13 02:16:18 | 小説/モノ語り
生協の注文しなきゃとか
これ以上小説練ってたらまたアップできなくなるからblogにアップするぞとか

考えつつやる気出なくてネットの海を彷徨ってたらこんな時間に。
今脳内がもふもふで満たされてます。
最近ココナツ(ここだ)萌えしてますが、創作する気はないのでご安心を。

+++ 安心度の目安 +++
携帯の待ち受けを自分で描いたハピ★ラキロココにして
事あるごとに穴が開くほど見詰めてニヤニヤしとります。
へ・・・へんたい・・・
旦那にバレたらコワイぜ!とドキドキしつつもやめられない。
え・・・M・・・?

「Read More…」以降に久々にお話をアップしてみました。
でもごめんなさい!
以前アップしたアンドロココのお話は、もうちょっとお待ちくださいませ。
ほんの思い付きででDVD見たらどうしても納得いかなくなっちゃって(汗)
もう少しBM史についてべんきょうしなくては。

なのでまったく別の話をアップすることにしました。
先日の日記に書いた「どす黒くて血生臭くて最後はエロい話」です。
タイトルは暫定(またか)、内容は突込み所満載ですが
このままだとまた何もしないうちに時間取れなくなりそうなので
とりあへずできることからやろうかと。

ただ「どす黒くて血生臭くて最後はエロい話」なので
そういうのはお好みでない方はお気を付け下さい。
興味のある方オッケーな方は是非読んでみてくださいねッ。


このお話には過激な表現が含まれておりますのでご注意ください

迷いの森

ヘッドロココ一行は、深い森の中を彷徨っていた。
もうどれくらいの時間をこの森の中で過ごしただろう。まるで白夜のように日没の訪れない、この森の中で。
時折見上げる空は常に同じ薄灰色の雲に覆われており、それ以上晴れもせず、陰りもせず。
そして、寒い。
吐く息が時折、微かに白く見える。
彼等は砂漠で用いていた申し訳程度の薄布の外套に身を包み、肩を寄せ合いなら言葉少なに先を急いだ。が、無論そんな物で寒さを凌げる筈もなく、寒さは彼らの肢体を悴ませると同時に容赦なく体力を奪っていった。

「一体どこまでこの森は続いてるんだ・・・」

口火を切ったのは神帝男ジャックだった。
ヤマト神帝が空を見上げつつ、それに続いた。

「それに、いつになったら日が暮れるんだ。もうとっくに日が暮れてもおかしくないのに」
「もう手も足も凍えて痺れて動けませんの。体を温めたいですの・・・」

アローエンジェルは少しでも暖を取ろうと蹲り、震えながら言うと手に息を吐きかけた。
疲労がピークに達し口々に零し始めた仲間達を制すように、緊張した面持ちで神帝ピーターが言った。

「おい、この森・・・何か奇怪しくないか?」
「え・・・?」

それぞれが辺りを見回し、空を見上げ、やっと異変を感じ取る。

「そう言われてみれば・・・・・・」

えも言われぬ嫌な感じが、徐々に周囲に立ち込めてくる。
先刻から微かな異変を肌で感じ取っていたヘッドロココは、歩みを止めると周囲を警戒するように視線を配りながら静かに言った。

「神帝ピーターの言う通り、確かにこの森はどこか奇怪しい・・・邪気が徐々に増してきている」

その時、突然異変は起きた。

周囲の空間が捻じ曲がり亜空間へと変貌すると同時に、これまでに無いほど多勢の悪魔が現れた。

「しまった、罠だ!!」

神帝フッドの声と共に素早く剣と楯を構えつつ円陣を組み、各自戦闘に備えたのだが、既に夥しい数の悪魔に取り囲まれていて身動きが取れない。下手に攻撃に出れば円陣は崩れ、たちまち個対多数の戦いになってしまうのは目に見えている。
そしてそれを狙っているのかのように、敵は包囲していても攻撃を仕掛けてくる様子はない。睨み合いが続いた。

「これでは迂闊に動く事もできない。どうすれば・・・ヘッドロココ様!」
「「「「「「「ヘッドロココ様!!」」」」」」」

牛若神帝の声につられ、一同が共鳴する。
ヘッドロココは剣を構えて敵を見据えたまま、暫しの間思い巡らせた。

このまま敵が仕掛けるのを待つべきか?
否、敵の攻撃を待ち続けたとして、長時間に渡ればいずれ疲弊して隙ができ、結果的に袋叩きにされてしまうだろう。それなら少しでも余力があるうちに・・・

「楯を前に構えッ!聖戦衣乱波!!」

ヘッドロココの掛け声と共に神帝達は聖楯より聖光を照射した。その閃光により前列の悪魔が瞬く間に消し飛んでゆく。攻撃の第一手が成功したかのように思えた次の瞬間、敵が予想外の行動に出た。
前列の同朋を楯にして聖光を凌ぐと同時にザアッと真上に飛び上がるり、蜂が攻撃するが如く黒い波となって一斉に円陣の中央目掛けて押し寄せてきたのだ。

「うわぁっ!!!」

頭上から降るように押し寄せる悪魔に成す術もなく、天使たちはちりぢりに散った。

 これまでと攻撃パターンが違う!これは一体・・・

これが今までならば、円陣を組む彼らを包囲したままじりじりと距離を縮めるか、あるいは散り散りばらばらに乱れ我先にと攻撃を仕掛けるか。ところが今回は軍を成して統率の取れた動きを展開し、神帝達が分散してからは各々を包囲して矢継ぎ早に攻撃を仕掛けてくる。明らかに影で指揮する者がいるのだ。
考える余地も与えぬ勢いで襲い掛かる悪魔達。しかし交戦してみると一固体ではそれほど強いわけではなく、神帝が軽く切り捨てられる程度の雑魚ばかりだった。攻撃の意図を測りかねながらも手を休める事はできず、尽きぬ敵に対して刀を振るい続ける。
ヘッドロココも神帝達も、最初のうちこそそれぞれ仲間を意識しながら戦闘に及んでいたのだが、立て続けに攻撃を受けているうちに徐々に離れ、孤立していった。

どれだけ刀を振るおうと押し寄せる悪魔。
それも正面からだけとは限らず、背後や頭上からも容赦なく攻撃を仕掛けてくる。
それを延々と倒し続ける。

元来、彼等天使は殺する事は好まない。
命に関わる事態でなければ殺める事は極力避けるよう、手心を加える。
それが甘いとどれだけ悪魔に嘲笑されようと、変わらない。
変わらない・・・筈だった。

だが彼等は今、自らの生死を問われるような状況で夥しい数の悪魔の命を奪っていた。

そうしなければ、殺される。

そういった状況にあるのにも関わらず、幾多もの命を奪う事に良心の呵責を感じつつ剣を振る。そしてそれを延々と繰り返すことによって自らの行為そのものに疑問を感じ、戦意を喪失すると共に恐怖が増大してくる。

 何故、自分はこんなところで戦っているのだろう。
 何故、こんなにもたくさんの命を奪わなければいけないのだろう。
 何故、ここまでして戦わなければならないのだろう。
 何故・・・・・

迷いが恐怖と混乱を招き、激しく息が切れ、剣を持つ手が震える。

「うっっ・・・・・・うわ・・・ぁっ」

純粋であればあるほど混乱は早く訪れ、心をかき乱し蝕んでゆく。
血に濡れた手に怯え、頭を抱えて蹲る。
そうしてひとり、もうひとりと混乱の渦に陥っていった。
続く


久々にお話アップしたので内心ドッキドキです(小心者)
ご意見ご感想お待ちしております。というかお願いします。
それ以前に放置しすぎで誰も読んでくれないかも・・・orz