お相撲の開催される両国国技館。
その前にあるのがJR両国駅。
この駅の歴史は古く明治37(1904)年に
「両国橋駅」として開業したそうです。
現在の駅舎は昭和4(1929)年に竣工したもので、
今でもその面影を見ることができます。
国技館側の改札へのコンコースは天井が高く、
アーチ型のトップライトで明るく、
通路もゆとりがあります。
大空間には優勝力士の肖像画が飾られ、
両国ならでは地域性を感じさせます。
数十年前までは、房総方面への特急列車の
始発駅だったのをご存知でしょうか。
昭和47年に総武線が東京駅に乗り入れ、
ターミナル駅としての役割を終えました。
特急列車のホームは今は使われていません。
ホームへの通路や階段は、いつも閉ざされていますが、
今日は、おひなさまが飾ってあるではないですか。
通路には赤いカーペットが敷かれていて、
奥へと進むと、竣工当時のオリジナルデザインでしょうか。
壁に装飾的な照明器具が並んでいます。
ホームへ続く階段には、
古いおひなさまが飾られています。
すべて両国駅の職員の方々が飾られたそうです。
施設を有効に生かした季節感のある演出を
楽しませていただきました。