今年のゴールデンウィークはお芝居を観たり、手芸をしたりと、楽しい時間を過ごしています。
2つ観たお芝居は、まったく趣向が違うのですが、偶然にも、両方に天使が登場していました。
東京芸術劇場で上演された劇団ピーカーブ―の「Turn Over」は、もう一度、人生を選べるとしたら…というお話でした。人生は常に選択の連続。大なり小なり、誰でも、あの時、違う道を選んでいたらよかったのに…ということがあるものですよね。
「Turn Over」の主人公、老婦人のゆかりさんは生前の行いがよかったため、天国で、もう一度違う人生を夢見る特典を与えられます。
その瞬間は一見、バラ色に見える人生でも、その先は必ずしもハッピーとは限らない。人生は、なにがいいのか分からない、自分が選んできた人生こそがよかったと思えるように生きていくことが大切なのだと感じました。
もうひとつは冴木杏奈さんというタンゴ歌手の音楽劇です。こちらは、天上にいる天使のもとになくなった若い音楽家が来て、審判を仰ぐというもの。誰からも愛されてこなかったという音楽家が人生を振り返ると、ただ愛されていたことに気付かなかったというお話です。死と再生、愛と希望がテーマでした。宝塚スターのような冴木さんの美しさが際立っていました。
たまには、人生について考えてみる時間も必要です。