この度、東京都目黒区にあるオーサワジャパン池尻大橋店にて開催された『正食医学講座』を単発受講しました。
内容は、①アトピー、アレルギーの食養生
②糖尿病の食養生
③アトピー、アレルギーの手当て法(外用/内用)。
今の私にとって非常に興味深く、そして学ぶ必要性があるアトピー、アレルギーの講座でした。
講師は、延べ10,000人以上の食養指導の実績がある磯貝昌寛先生。心地良い声色と分かりやすい解説で一語一句聞き逃さまいと前のめりで聞いていたらあっという間に時間も経っていきました。
アトピー、アレルギーはもはや国民病。2人に1人は花粉症という時代。腸内細菌と大きく関わりがあり、鶏卵や牛乳もホルモン剤、抗生物質の入ったエサで飼育されているかそうでないか、小麦も農薬使用、品種改良されているかされていないか、で体に出る反応が違ってくるそうです。鶏の腸を裏返すと慣行飼育の鶏の腸は絨毛がほぼ無くツルツル。食養有機飼料の鶏の絨毛はびっしり。ツルツル腸だと体の中で炎症反応が起こってくる、これがいわゆるアレルギー反応。人間の腸も同じ事が言えるそうです。炎症反応というのは「治そう!」という証拠で、絨毛を生やすことを促進させ炎症を抑えることになり、促進させる方法が食養。ガン患者の方も絨毛が減っている事が分かっていて、現代の病気の人は絨毛がすり減っているため、絨毛を生やす事が大事とのことで腸との関わりが良く分かりました。
陰陽の見方で花粉症をみていくと、陽性花粉症は、鼻詰まり目の痒み症状。陰性花粉症は鼻水くしゃみの症状。手当てはその逆(陽性症状には陰性の手当て)をする。極めてシンプルな方法ですが、まずは試す!例えば、陽性症状には椎茸や舞茸のスープ。そして「美味しい!」と思えば、その手当ては体に合っている、ということになります。
アトピー性皮膚炎も陰性のアトピーと陽性のアトピーがあり、陽性のアトピーの皮膚の状態はカサカサ乾燥していて、赤みが濃い。患部も、背中、腰、脚などに多い。
陰性アトピー性皮膚炎の皮膚の状態は、ジュクジュク赤みは薄い。幹部は肘の内側、胸、お腹、頭皮、おでこ。当てはまる事が多いのはどちらか?ここまで具体的な症状だと当てはめやすく、手当て法も絞られてきます。私は陽性アトピーに当てはまり、納得がいきました。実際に生後6ヶ月の赤ちゃんの乳児性湿疹に体質など見極め手当てをしたところ、数ヶ月で結果が現れたという症例もあるそうです。実際の赤ちゃんの肌写真も見せてもらいましたが、みるみる綺麗な肌になっていく過程に驚くばかりでした。大人の場合は、もう少し根気よく、早くて1〜2年はかかるそうです。
アレルギーの原因は、①食生活の欧米化(動物性タンパク質の過剰)②幼少期の住環境③幼少期からの予防接種(ワクチン)④抗生物質、抗菌薬、抗菌グッズなどによる体内外の常在菌の不調和⑤運動不足⑥咀嚼力の低下⑦口呼吸の増加。
これらが健康を二極化しているのが現状。日本人の基礎代謝量は夏は最も低く、冬が最も高い為、アトピーは冬に治すのが適している。
とにかく体の中心である腸能力を高める食と生活を行う。腸は会社組織でいうと社長、皮膚は末端の平社員。社長である腸がしっかり指示を出せば末端の平社員である皮膚もしっかり動き働くということ。腸を徹底的に綺麗にしたら肌は必ずすごく綺麗になる‼️
話を聞いて希望の光が見えてきたのが実感しました。
糖尿病の食養生もやはり腸内と大きく関わりがあります。
統計上日本人1人あたりの砂糖消費量は減っているが、なぜ糖尿病患者は増え続けるのか。それは人口甘味料の消費量が増えているから。1人当たりの年間消費量は2.2kg!ノンアルコールビールにも、お菓子(塩系のお菓子にも入っている)、インスタントラーメンなど。無意識に取っている。人口甘味料は砂糖の160〜200倍の甘みを感じるという。
「砂糖+油+塩」の中毒性はそれは恐ろしく、正しく「やめられない〜止まらない〜♪◯ッパ◯◯◯◯」にループになる。この意味を履き違えていました。
人口甘味料には腸内細菌のバランスを崩して血糖値が下がりにくい糖尿病と似た状態にする作用が研究結果としても出ているそうです。
人口甘味料の摂取を避けるには、やはりマクロビオティックの野菜の自然な甘みを活かしたお料理が最適。そして味覚を正常にさせること。砂糖の毒消し(中和)になる、玄米、梅干、味噌汁、海藻、旬の葉物野菜などなどの食事をする事がいかに大事で、病気を寄せ付けないことにつながっています。
お手当て法
⚫︎こんにゃくシップ
アトピーアレルギーは腸の冷えからくるので、とにかく温める。
⚫︎野菜スープ
腸の炎症を取る、動物性食材の毒消しには干し舞茸、干し椎茸をベースに。
⚫︎黒焼きの葛湯
喘息や気管支炎など肺の症状には昆布の黒焼き。皮膚や腸の炎症には梅干しの黒焼き
⚫︎ドクダミの煎じ汁
アトピー、アレルギーに。飲んでもバッティングでも。ドクダミの香りを嗅ぐ。
休憩時間も入れて約5時間の濃密な講義でした。受講して本当に良かったです。
このままではいけないと思い止まり、立ち返り、学びを深めるー。
今更ながら、その気持ちを噛み締め胸を熱くしながら帰路につきました。