今年からププキッチンのホールを主に担当しております、野田です。
私は一月に当店で開催されたマクロビオティック講座に参加させて頂きました。講座は、理論を学ぶ座学と調理法を身につける実習で構成された、マクロビオティックの基本を網羅した内容となっていました。その中でも私が特に興味深く感じたのがマクロビオティックの食べ方についてです。身体の不調の改善になるべく多くのエネルギーを注ぐため、どの食べ方においても消化に負担をかけないよう考え尽くされていたからです。
講座では基本となる四つの食べ方を教えて頂きました。
まずは、「よく噛む」ことです。親指の第一関節程度を一口の量の目安とし、三十回以上噛んでいただくというものです。たくさん噛むことで二つの側面から消化を助けることが出来ます。
一つは歯で噛み砕くことで物理的に食べ物を細かくする効果です。
もう一つには咀嚼し、消化酵素を含む唾液の分泌を促すことで化学的に口の中の食べ物を分解することが出来るという利点もあります。
一物全体を基本とするマクロビオティックでは玄米や野菜の皮など食物繊維を多く含む食品を食べる機会も多いです。消化不良を起こさないためにもよく噛むことは大事な要素であるように感じました。
次に「腹八分目以内に収める」ことです。食べ物を消化するために身体の中では膨大なエネルギーを消費しています。食事量を減らすことで消化に使われずに余ったエネルギーは、身体の回復のためのエネルギーとして使用することが出来ます。
マクロビオティックを普段の食事に取り入れると、お通じであったり肌の調子が良くなったりするとのお話をよく聞きます。マクロビオティックで取り入れる食材はもちろんのこと、食べ方にも身体の調子が良くなる秘訣があるのかなと思いました。
三つ目は「消化を助ける順番に食べる」ことです。胃を動かす塩分や酵素を含むお味噌汁やお漬物を食事の一口目に食べることで胃腸が働く準備を始められます。また、食前の湯茶を控えることで胃酸が薄くなるのを防ぎ、消化の負担を減らします。
最後は「歯が生えているバランスで食べる」というものです。人間の歯は計三十本のうち、穀物をすりつぶす臼歯が二十本、野菜を切る前歯が八本、肉をちぎる犬歯が二本となっています。つまり、穀物を六割、野菜を三割、たんぱく質を1割のバランスで食べることが人間にとって一番最適で身体に負担のかからない食べ方となります。肉食動物は犬歯が特に発達しているなど、それぞれの動物の歯は食べるものに応じて進化してきました。そのことを踏まえて考えてみると歯のバランスで食事をすることも納得です。
今回の全2回にわたる講座でマクロビオティックの基本となる考え方や調理法を学ぶことが出来ました。しかし、まだ自分の身についておらず、職場でご指導を受けることも多々あります。その度に反省をしながらも、学んだことをアウトプットする場があることにとても幸せを感じています。自宅と職場での実践を通してマクロビオティックを定着させていくことが現時点での目標です。
まだ、働き始めたばかり、マクロビオティックについても知識が浅いです。是非、私を見かけたら(私は、黒いエプロン、オレンジの三角巾を着用しています)
お客様の色々な深い知識を共有して頂けると嬉しいです!
実習では
・玄米ご飯・すまし汁・大根の竜田揚げ(ごぼうとえのきの素揚げ添え)・小松菜の磯和え・りんごとさつまいもの葛煮を習いました。